かねやんの亜細亜探訪

さすらうサラリーマンが、亜細亜のこと、ロックのこと、その他いろいろ書いてみたいと思ってますが、どうなることやら。

逆説の日本史18 幕末年代史編Ⅰ

2015年08月31日 | Books


井沢さんの逆説の日本史も18巻。
単行本はもっと行ってるんだけど、3年遅れの文庫本で読んでいる。
最近、古代史の本ばかり読んでいるが、幕末史ももちろん面白い。
資料も豊富なので、研究すればするほど、その時の様子が明らかになってくる。
伊沢さんの本は、とても楽しく読めるし、新発見もある。

特に黒船来航前後の話は、横浜に住んでいることもあり、身近で、かつ近代日本のスタートになった時の話だから、たらればじゃないけど、興味も倍加する。

それにしても、本書を読んで感じるのは、幕府の事なかれ主義というか、当事者意識の低さだ。結局追い込まれて、悪い方向に物事は進んでしまう。
今となっては、どれだけのことができたかわからないが、有意の人、ジョン万次郎などの特技を持った人を、広くあまねく活用していけば、もうちょといい結果になったのではないかと思ってしまう。

先日行った韮山反射炉を作った江川さんの話もたくさん出てきて、嬉しかった?この前行って初めて知った方だったが、反射炉、お台場を作っただけではなく、新型のピストルのコピーまで作ってしまったのだそうだ。
ただ、あまりにもがんばりすぎて過労死してしまった?

NHKの大河ドラマでのよく取り扱われる時代だから、俳優の顔にはなってしまうが(一部写真の顔が浮かぶ人もいるが)、人の名前がいろいろ出てきても、何となく、頭の中で、有機的につながってくれる。

教科書的な日本史の本と、伊沢さんの逆説の日本史を読めば、日本史の大方は、つながるのではないか?
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70's バイブレーション YOKOHAMA

2015年08月30日 | Music



今日は、まさに、曇り時々雨ということで、はっきりしない天気だった。
午前中は、雑用がてら、デパ地下に行ったら、松茸見つけたので、ゲット。
お味の方は、これから。
早すぎると思ったら、カナダ産だった。



午後は、FMヨコハマで宣伝してた70's バイブレーション YOKOHAMA 展に行ってきた。
コスト&リターンを考えなければ、まさに我々世代にハマる展覧会だった。



広場では、なんやら、カクテルの競技をやっていた。どうやって、審査するのだろう?



天気いまいちだけど、倉庫の中は、熱気ムンムン。



展覧会の看板。
なんやら、懐かしい匂い。



神奈川新聞や、一般市民からの、ヨコハマの70年代の写真の展示もあり、インパクトあるが、中心は、70'sの、ポップカルチャー、特に、音楽関連の展示。
この辺は、序の口で、各年代毎の、ヒットアルバム、カルチャー面での動きなどが、アルバムジャケットや、当時のポスターを使用し、ビジュアルに展示されている。

生写真の数々も、すばらしい。
洋楽来日時のチケットの展示やら、当時の雑誌の立ち読みコーナーやら、いるだけで、楽しくなる展示になっていた。



YMOの楽器の展示が凄い。よく、ここまで再現できたものだ。



展示の内容の内、音楽関係のものは、この雑誌にかなり掲載されているので、行けない人は、この雑誌を読めば、大体わかる。
何と、細野、鈴木、林、矢野、坂本、田中などそうそうたるメンバーでの、中華街同発新館でのセッションの模様が、DVDで付いてくる。
その後の、日本のポップを築きあげた面々が、同発で、セッションをやっていたとは。
カメラアングルがいまいちで、全員の様子が見にくいが、メインは、細野で、緊張気味に、マリンバを弾きながら歌っている。

ということで、60歳±5歳の世代に、ぴったりハマる、素晴らしい企画だった。
70年代の大半を仙台で過ごした私は、このムーブメントの真ん中にはいそこなって、ちょっと残念だったかな?

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国宝 曜変天目茶碗と日本の美

2015年08月29日 | Culture・Arts
今日は、早朝ゴルフ。天気が心配されたが、返って涼しい中でのゴルフで、コンディションは、最高。スコアは、中の下。



ゴルフが、早く終わったので、午後六本木のサントリー美術館で開催されている「国宝 曜変天目茶碗と日本の美」展に行った。
大阪の藤田美術館の名品を、初めて東京に持ってきて開催された展覧会だ。



すばらしかった。
まず驚くのはその国宝と、重文の多さだ。
江戸から、明治に移る中、廃仏毀釈が進み、文化財は、大きな危機に陥った。その中で、事業で、財をなした藤田氏が収集した品々だが、結果的に、日本の文化を守ることに大きく貢献した。

古いものでは、法隆寺の宝物類や、興福寺の宝物類。快慶の地蔵像、廃寺となった永久寺に据えられていた絵。少し時代を降れば、目もくらむばかりの茶器類。
今の時代では、到底収集不可能な品々。
大阪でも、公開される機会は少ないようなので、是非この機会にご覧になることをお勧めする。



帰りに、ショップ街をぶらぶらしたら、福光屋さんで、金沢で、陶撃ウれている田辺京子さんと、福光屋さんとのコラボ企画をやっていた。おもしろかったので、一品ゲット。
金沢の伝統を、今の世につなげている。
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仏像礼讃

2015年08月28日 | Books


薮内さんが、仏像の文庫本を出していたとは知らなかった。

セントくんで有名になった仏師の方だが、その道では今一番有名な片だろう。
eテレでもシリーズものを何回かやられたので、内容が重複する部分もあるが、このようにコンパクトに仏像の本にまとめていただいたのはありがたい。

仏像入門者には、これ以上の本はないだろう。
時代毎に主な仏像を、カラーグラビア入りで紹介してくれるので、大きな流れがよくわかる。

改めて感じるのは、信仰心の深さと、仏像の出来は、比例するのではないかということだ。
仏像が入ってきて、普及に燃えていたころは、すばらしい仏像が多かったが、その後、分派したり、禅の思想が入ってくると、仏像もすばらしいものが減ってきたのが如実にわかる。
室町以降になると、本当に見るべきものが少なくなる。

ということで、やはり奈良、京都が、いい仏像の密集地ということになるのだろう。
ただ、薮内さんのいいところは、それ以外の地域にもすばらしい仏像を見出し紹介してくれていることだ。
なかなか行くのはたいへんな場合もあるが、例えば、この前の東北の仏像展などで出逢うことができる。

倦蛯フ弟子のすばらしい作品も紹介してくれていて、それはすばらしい。

ということで、仏像入門者には、最高の一冊と言えるのではないか。
仏像、仏教についての、基本的な知識も身につけられるよう、工夫されている。
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異端の古代史④ 捏造された神話

2015年08月27日 | Books


関氏の本が次々出るが、今度は、異端の古代史④。元々2009年に出た”神話のカラクリ 不比等の野望”の改訂版とのこと。
元の本は、読んでいないが、同じネタが、手を変え品を変え出てくるので、パターンは、大体読める。
ただ、本毎にひねりが加えてあり、まぁいいんでないかいってな感じになる。
この異端の古代史シリーズなどは、その典型であろう。

記紀は、藤原家のために歴史を捏造する目的を持って作られたというのがベースだが、本書はその中で、神=鬼=モノという基本的なコンセプトと、住吉大社と、天皇家とのただならぬ関係、出雲と天皇家のただならぬ関係をクローズアップしたものと言えるかな。

特に、住吉大社とそこに関係する海の神、蘇我氏との関係等、興味深い推論が展開される。
記紀は、壮大な物語だが、似たようなキャラ、経歴の神々が登場する。これらの物語を注意深く考察すると、その元の物語が見えてくるという作者の推理は、読んでて楽しいし、絵空事と断ずることはできない。

自由な発想で、古代史を推理し、そこに新発見が加わり、ストーリーを変更していく。
古代史ファンの醍醐味と言えるのかな。
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