納車は年明けだが大散財の一日だった。
本書は、雑誌の宣伝で発見。
どうしようかなと思ったが、本屋でぱらぱらめくったら面白そうなので、早速ゲット。
古代インドの思想が、どのように、形成されてきたかが、学校の講義を聞くように、丁寧に説明される。
全てが頭に収まるほど簡単ではないが、今のインドが、なんで、あんなに混沌とした姿になったのかも、何となく、わかってくる。歴史は、繋がっているのだから、当たり前だが。
最初気候と思想の関係について、論じられるが、あの極端なモンスーン気候が、インドの思想に大きく影響を与えて来たことが、わかる。
意外に思ったのが、温暖化と、寒冷化だが、砂漠は、暑いからできるイメージがあったが、温暖化が進むと、雨が増え、緑が増える。寒冷化では、逆。この温暖化と、寒冷化が、民族の移動に大きな影響を与えてきた。
今のインドの文明の基礎は、アーリア人の侵入により、形成されてきたことがわかる。そしてウパニシャッド、仏教、ジャイナ教へ。これらの思想は、脈々と繋がっているのである。
仏教で語られる四住期(①学生期②家住期③林棲期④遊行期)の考え方も、ヴェーダ、ウパニシャッド時代に生まれ、仏教、バラモン教の中で、確立していった。
インド人に会うと、その人生観などが、わからなくなることがあるが、本書を読んで、少しわかってきたようにも思う。