かねやんの亜細亜探訪

さすらうサラリーマンが、亜細亜のこと、ロックのこと、その他いろいろ書いてみたいと思ってますが、どうなることやら。

The Beatles in BUDOKAN

2011年06月30日 | The Beatles


ビートルズが、台風とともに来日して、武道館でコンサートをしたのが、1966年。
今日が、そのコンサート初日から、ちょうど45周年になる。

東芝EMIが、コンサートのオープニングを飾った”ロックンロールミュージック”のシングルカット盤の復刻版を出したが、気付くのが遅く、買い損ねた。
それにしても、そんなにアナログプレーヤーをまだ持っている人がいるのか?
ネットで早速、滅茶苦茶な価格で、売られているのは、いかがなものか。
コンサートのダフ屋は、少しは付加価値あるけど、こっちの方の付加価値は、ゼロ。
もちろん、無視。

その代わりと言っては何だが、当時のチケットの半券で、手ごろなのが出たので、GETした。
もう額に入れてしまったので、写りが悪くて申し訳ないが、6月30日の、6:30からのショーのものだ。たぶん、1,500円だったはず。当時としては、安くはなかった。
ブライアンエプスタインは、子供でも入れる6ドルレベルにするよう日本サイドに要請したが、何せ、1ドル=360円時代で、この値段になった。

6/30は、夜の部だけで、翌日と翌々日は、昼夜2回のショー。計5回の公演だった。
この日のショーの様子は、一時ビデオで売られており、私も所有しているが、今は、当然廃版。
アンソロジーで、一部美しい映像が見れる。

パンフレット(チラシ付き)もついでにGET。
チケット、パンフとも、レプリカが出ていて(レプリカは、以前から持っていた)、よくできているので、要注意。本物と、間違って買う人がいてもおかしくない。
それにしても、チケットといい、パンフレットといい、当時としては、豪華。
海外公演のと比べてもダントツで、海外でも、高値で取引されている。
特に、パンフレットの豪華さは、特筆に値する。表紙などは、リボルバーから、ホワイトアルバムへの、その後の飛躍を暗示するかのような出来だ。

あと5年早く生まれていれば、リアルタイムで、体験できたのになぁ。



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ブッダの秘密

2011年06月29日 | Books


本書は、本屋で、見つけた。今月出たばかり。
著者は、グループSKITというティーム?で、PHP出版から出ている。



裏表紙が示すように、”ブッダ”公開に合わせた企画本。たぶん、著者も、いろんな本から知識を得て、わかりやすく整理して、まとめただけの本なのだとは思うが、コンパクトながら、素人にはややディープなところまで、踏み込んで、バランスのよい本に仕上がっている。
仏陀の人生、教え、仏教の広がり、そして、最後には、ブッダの教えが、64項目に渡って示されており、先日触れた”超訳”と重なる部分もある。こちらの書きようの方が、普通だが。

本書で、1961年に、日本で”釈迦”という超大作映画が作られたことを知った。勝新なども出ているようで、DVDを早速注文した。どんな映画か楽しみだ。

今回のアニメ映画で、初めてブッダに興味を持った人がいたら、ついでに、いい機会なので、本書をひもとくことをお勧めする。たった648円(税別)。
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超訳 ブッダの言葉

2011年06月28日 | Books


最近、この手の本が、本屋に平積みになっている。3.11以降、ますます人気が高まっているのかもしれない。本書の発行は、2月だから震災の前だったが、このような環境下、改めて読んでみるのもいいだろう。
ニーチェとか、アランとか、いろいろ並んでいるが、全く予備知識なしで読むのもつらそうなので、仏の姿を追っかけていることもあり、本書にした。

書いてあることは、当たり前のことばかりのようだが、実践できていないことも多い。
テーマ毎に、簡潔に(原則1頁1話)、わかりやすく、今の社会に合わせた説明になっており、いいと思う。出典も一話一話ちゃんと載せてあるから、作者の創作ではない。
要は、自分を捨て、澄んだ目で、物事を見つめて、真実を見つけて行こうということか。

それにしても、超訳だ。
例えば、克服すべきものとして、”渇愛”という漢字が多様されるが、そこに付されている振り仮名は、”さみしさ””たりなさ””うずき””たりないよう””むねのうずき””ものほしさ””のどのかわき””もっともっと””うずうず”など、凄い使われ方をしている。
煩悩という言葉の代わりに使われているのかもしれない。

”インド犀の頭に一本だけシャキンと付き出た角のように”という表現もユニークだ。経典にこの表現が使われているのかしらないが、ためにならない共を持つよりは、「独りぼっち」を楽しんだ方が潔いということを表現している。

おまけに、ブッダの生涯の「超」ダイジェストも付いており、初心者にも親切。

著者の小池さんは、まだお若い方だが、某旧帝国大学をご卒業後、修業を続けながら、文化活動を続けられているようだ。情報化が進んだ今、仏の教えを広める手法も変わってくるのか。

そういえば、某国の首相は、完全に狂ってしまった。今度は、H議員の一本釣り?
たまたまこの方とは議員になる前に、何度かお会いしたことがあるのだが、経歴が示す通りの人で、政治力があるわけでもなく、危機管理のプロでもない。もちろんその方をけなしているのではなく、適材適所ではないということを言いたいだけ。
全く意味のない、思い付き人事と言われても仕方がない。
しかも、辞めると表明した人による、独断人事だ。
ご自分や、ご自分の所属する党だけが被害者であれば、自業自得でしょうがないが、このままだと、今瀕死の状態にある我が国が、まとめて奈落の底に落ちてしまう。

某国(亡国?)の首相に、是非本書を読んでもらいたい。
厚いけど、すぐ読めるから。
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古代インドの文明と社会

2011年06月27日 | Books



本書は、中央文庫の世界の歴史シリーズの内の一巻。文庫本のくせに(失礼!)、1714円(税前)もする。単行本を、文庫本サイズにして、読みやすくした(廉価版にしたのではない!)と考えるべきなのだろう。元は、1997年に出た単行本だ。

日本人の視点から(仏教という要素を重視)、インドの古代の歴史を知るのに最適な本だ。たぶん、インド人や、欧米人が、インドの古代史を取り上げたら、このような本にならなかったろう。

今回のインドの旅で、知ったのは、インドは、様々な歴史を持つが、その中で、アショカ王と、アクバル大帝の人気が高いということ。いずれも、ばらばらだったインドを、まとめ、大きな足跡を残した。

アショカ王は、仏教を広めた(聖徳太子と似ている)イメージがあるが、本書によれば、民族、宗教、階級を超えて帝国の全構成員に接近しようと試みたのだそうだ。カーストや、アーリア人至上主義は、無視した。しかし、アショカ王の死後、分裂が始まり、バクトリア王国のギリシア人が侵攻してきたため、王の理想は、崩壊した。そしてまた、2200年を経た今その理想は、インドで蘇ったという。
インドの国旗の中央の輪は、永遠の真理・正義を表現したものであるが、その図柄は、サールナート(ブッダが最初に説法をした地)から発見されたアショカ王の石柱の柱頭部に刻まれた法輪(ダルマ・チャクラ)とを写したものなのだ。

大乗仏教の誕生、密教の誕生などについても、詳しく説明されており、興味深い。

インドで、何故仏教が滅びたか?
この疑問についても興味深い見解が示される。
①都市の衰退。仏教は、大商人や、王侯たちの寄進に依存していたため、その支持を失うと同時に衰退する運命にあった。
②ヒンドゥ教の発展。バラモンは、人々の冠婚葬祭などの宗教儀礼に深く係わり、最下層の人々を含む大衆の心をとらえ、仏教を圧倒した。
③カースト社会の形成。ヒンドゥ教の発展と表裏一体となって進行したカースト社会の形成。バラモンを指導者とする保守的な農村社会が優先し、仏教は多くの支持者を失った。
④仏教教団と地域社会との結びつきの弱さ。仏教の出家者は、僧院に籠り、普段の生活はバラモンに任された。
⑤仏教自体がヒンドゥ化した。在家信者の獲得の試みともいえるが、結果的には、ヒンドゥ教に吸収される結果を招いた。

こう考えていくと、今の日本の仏教は、ともすると、葬式仏教などと揶揄されることもあるが、仏教を広めるという観点からは、正しい方向に進んでいるのかも知れない。政治と結びついたり、庶民の冠婚葬祭に溶け込んだり。

仏教の歴史とインドの歴史を対比させながら、わかりやすく展開している本書は、私のような入門者にとっては、すばらしい本だった。


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釈迦の本

2011年06月26日 | Books


今日は、梅雨らしい一日。枝を切りすぎて、開花が遅れていた庭の紫陽花もやっとちらほら咲きだした。



梅雨には、紫陽花が似合うが、紫陽花がたまたま梅雨時に咲くからそう思うようになったのか、やっぱりこの紫陽花の花の色合いが、どんよりした梅雨空に似合うのか。
派手すぎず、地味すぎず。
しっとりした新緑に映えて美しい。



平泉が、世界遺産に正式に指定された。東北出身の私としては、うれしいかぎりである。
震災の影響で、観光客が減少していると聞く。
新幹線を使うとすぐに行けるので、是非まだ訪れたことのない人には、行ってみていただきたい。
北の王国を作ろうとした藤原三代の都。源頼朝によって、儚く散ってしまったが。
自然も美しい。



同じくエソテリカシリーズの”釈迦の本”も読んでみた。
エソテリカシリーズの”ブッダの道”と相当かぶるが、こちらの方が読みやすかった。
やはり、仏教を考える時、まずお釈迦様が何をどう説いたのかということからスタートしないと、何が何だかわからなくなる。だから、書いてあることは、そう変わらなくても、まずお釈迦様が何をどう言ったのかを踏まえてから説明してある方が、わかりやすいということなのだろう。本書は、仏伝の解説から入っている。

重複しているテーマも、著者は違うようなので、内容も、ちょこちょこ違う。同じシリーズの中にあるのはいかがとも思うが、似たテーマの本が、著者と視点を変えて、2冊あると考えればいいのだろう。

本書の新宗教についての下りで、麻原彰晃についての説明があった。1994年5月に初版が出た本だから、まだ、サリン事件の前だ。

”阿含宗の元信者・麻原彰晃が起こした宗教がオウム真理教である。麻原は、チベットなどでヨーガやチベット密教を学び、ヒマラヤ山中で日本人唯一、最終解脱を果たしたという。麻原によれば、原始仏典、密教経典、原始ヨーガなどを踏まえ、その指導法による修業を重ねれば、誰でも解脱して仏陀になれると説く。そして同時に、超能力が得られ、空中浮揚もできるようになるというのだ。”

今回の旅でも、麻原が、若かりし頃、ブッダガヤの金剛宝座で瞑想したという話を聞いた。普通の人は、柵に覆われて、入れない場所だ。
情報も大事だが、それに基づいて、自分なりの考え方を持つことの方が、もっと重要だ。


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