かねやんの亜細亜探訪

さすらうサラリーマンが、亜細亜のこと、ロックのこと、その他いろいろ書いてみたいと思ってますが、どうなることやら。

金沢古民家再生プロジェクト

2012年06月30日 | Other Western Japan
今日は、以前から関わっていた古民家再生プロジェクトの完成祝いで、金沢に来ている。
これから、宴会


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

地図と写真から見える!古事記・日本書記

2012年06月29日 | Books

ウインブルドンでは、ナダルとウォズニアッキが、早々に姿を消してしまった。スポーツの世界は、厳しいなあ。



古事記、日本書紀の本をつらつら読んでいたら、頭が混乱してきたので、ノウハウ本を買ってみた。

著者はこの道の専門家ではないようだが、よくできている。
カラー写真もきれいだし、図解、チャートもよくできているし、特に、日本書紀と、古事記の違いのワンポイントレッスンがいい。
出来のよい、参考書に出会った気分だ。

専門家から見ると、いろんな議論があるところも断定的に述べられているので、ちょっとかちんと来るところもあるかもしれないが、アマチュアだと、まず一番有力な説に沿ってあらすじを捉えてから、古事記の迷宮に足を踏み入れた方がいいだろう。

それにしても、日本で一番古い本が、このようなロマンに満ちた、日本全国(流石に東の部分は少ないが)にまたがる壮大なストーリーを描いていることには、驚きを禁じ得ない。

比較的、通ったつもりの奈良近辺でも、まだまだ記紀にちなんだところで、訪れたことがないところが多いのには驚いた。
1300年の間に、全国各地に、記紀にちなんだ神社、陵などが、数多く作られた。
我田引水的なものもあったのだろうが、長い歴史の中で、その真偽は、確かめようもない。

今年は、古事記に凝ってみようか?
訳書を一回読んだら、このような解説本を読むことをお勧めする。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

古事記

2012年06月28日 | Books



小学館の日本の古典をよむシリーズの古事記の巻を読んでみた。

日本書記同様、なかなか原文を読む気にはなれず、読み下し文に頼ってしまう。

本書は、うまく端折ってくれていて、素人には、ひじょうに読みやすくできている。
日本書紀より、芸術的に優れていることも、浮彫になる。

単に日本最古の書であるだけではなく、歌も沢山載せられている。これらの歌は、日本語であり、その日本語は、中国から漢字が導入される前に確立していて、それが今まで伝えられてきたことがわかる。日本書記は、すべて漢文で書かれているため、以前の日本語がどうであったかの資料にはならない。

これは、かなりすごいことだ。
逆に言えば、文字もない時代の歴史を、数百年もさかのぼれるはずもなく、どこでどうなっているのか、360度の議論が可能な事態を招いている。

どんな立派な哲学者(これはもう哲学の世界だ)が出ても、万人を納得させる説を唱えられる人はいないだろう。
逆にこれだけの歴史を語ってくれる書を、日本人が1300年も前に著せたことを誇りに感じながら、次の100年、1000年を作っていくことが、我々の責務なのだろう。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

日本書記 下 風土記

2012年06月27日 | Books


今晩は、横浜で会食があった。
夜景もいいけど、薄暮もいいよ。



「日本の古典を読む」シリーズの内の1巻。

日本書記の後編と、風土記の抜粋。

日本書記の後編では、やはり壬申の乱の記述が強調されているのが、目立つ。
斉明天皇の無駄な事業への誹謗も、直接的に書かれていて面白い。

日本書記は、誰がどのような目的で書いたのか。客観的なようで、意図的なようで。

高校の時の日本史では、壬申の乱とか覚えさせられたけど、日本史の中の画期かというと、単なる天皇家の跡継ぎ問題のような気もする。
それよりも、天智、天武、持統の時代に、日本の、基礎が作られ始めたことが大事なのだろう。
天武・持統陵は、数少ない間違いない陵だし(皮肉にも盗掘記録により明らかになっている)、持統天皇は、初めて火葬された天皇になる。仏教が浸透してきた影響もあろう。

風土記の方は、もっとバラエティに富んでいて面白い。
まだ登ったことがないが、筑波山は、当時から、富士山と並ぶ、信仰の山だったとか、出雲のリアルな国引きの話や。
浦島太郎の話の原型は、丹後の風土記に出てくる。

我々が、慣れ親しんでいる話は、古事記、日本書紀、風土記にちりばめられていたことがわかる。

全てを振り返って研究する時間はないが、日本の源流を探るには、欠かせない書だ。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

日本書記 上

2012年06月26日 | Books
二大政党政治を夢見た国民はバカでしたよといわんばかりの今日のていたらく。
日本で、政党政治を定着させる術はあるのか?



小学館の日本の古典を読むシリーズは、結構前に出て、何冊かGETしたが、まだ読んでなかった。
”歴史小説を読むように、古典文学を読む”が、キャッチフレーズになっていたが、日本書紀など、まさにそうだろう。

現代語訳と、読み下し文が、交互に書かれているが、どうしても、現代語訳中心に読むことになってします。読み下し文のところは、興味のある固有名詞が出ているところを読むぐらい。

改めて、古事記と、日本書紀との書きぶりの違いを感じる。
硬い。
神話の部分はもちろん共通する部分が多いのだが、本流中心の記載で、古事記のような人間味あふれる壮大な物語にはなっていない。出雲の話もない。

最初の頃の天皇の、あまりにもさっぱりした記載にも驚く。単なる作り話なのか、血統だけは残っていたが、ほとんど史実は、忘れ去られていたのか。

上巻は、推古天皇までの部分だが、継体天皇の前で天皇家が途絶えかけたことと、聖徳太子の功績が、他の天皇の功績と比較しても、強調されていることが、目につく。
時代が新しくなればなるほど、史実は明らかだが、今に通じる分、都合よく創作されていたのだろうが。

地名が、今につながる部分が、意外と多いのにもびっくり。

”歴史小説を読むように、古典文学を読む”
なかなかいいフレーズだ。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする