かねやんの亜細亜探訪

さすらうサラリーマンが、亜細亜のこと、ロックのこと、その他いろいろ書いてみたいと思ってますが、どうなることやら。

Cavern Club Membership Card

2016年05月31日 | The Beatles


とんでもない珍品をゲットした。
Cavern Club のMembership Card。

保存の程度は、並みだが、そこに描かれているサイン類がすごい。
表には、Paul McCartneryと、Billy J Kramer。
Billy は、やはりBrian Epsteinのマネージのリバプール出身のミュージシャン。
1943年生まれで、Lennnon & McCartneyの曲も、歌っている。



中がまたすごい。
この左は、Gerry Marsden。Gerry and The PacemakersのGerryだ。
1942年生まれで、やはりEpsteinのマネージ。
ジョージマーティンがプロデュースした。

そして右は、Paulの弟のMikeのサイン。
Mike は、当時のリバプールの貴重な写真を多く残しており、当然Cavern Club にも入り浸っていた。
読みにくいが、

GOD BLESS
'MEMORA BEATLIA'
Said?
Mike
McCartney

(EX MCFAB)
(Ex SCAffold
(Ex Actly!

と読める。
ミュージッシャンでもあったが、当時は、まだデビューしていなかったはず。

その他にも興味のある記載が。
表紙の裏には、メンバーの住所、氏名、サインと、1964年1月19日に発行されたことが記載されている。
Cavern Clubの最盛期ではないか。
もう、ビートルズは、出世してしまって、出演はしなくなっていたが。

1頁には、持ち物を会場に持ち込まず、クロークに預けるよう強く指導。

2頁には、入り口で、カードを見せることやら、譲渡禁止であること、入場を保証するものではないことが記される。

3頁は、オフィシャルオンリーとあるが、もめごとを起こしたら、ここに何か書かれるのか。

4頁と5頁は、最初から赤いインクで印刷されているようで、Cavern Clubの地図と、Clubの回りの様子が描かれる。

6頁は、Club Notesとあるが、Gerryがサインに使っている。

7頁は、サイン用の頁で、Mikeがサインしている。

8頁は、日程を記載する頁で、次頁には、1964年のカレンダー。

裏表紙には、営業時間が記載されている。
ランチタイムは、12:00~14:15。夜は、19:00~23:15となっているので、結構健全だったようだ。
かつ、月曜と、木曜の夜はお休み。土日の昼もお休み。
木曜夜と、土曜昼は、アナウンスを見てねとあるから、営業することもあったのだろう。
その他の告知は、マージービートでとあるから、当時、マージービート紙がいかにファンに浸透していたかがわかる。

ということで、1964年のCavern Clubの貴重なメモラビアが、時空を超えて、今、手元にある。
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メランコリー・ムード

2016年05月30日 | Music


この4月のDylan の日本公演は、圧巻だった。

そのツアーに先駆け、日本で、先行発売されたEP盤がこのメランコリー・ムード。
日本ファンのための大サービス。
装丁もコリコリ。
日本で、デザインされたように見えるが、Dylan側でデザインされたという。
もちろん、日本語は、読めないから、日本人が手伝わないとできないのだが。
盤は、鮮やかな赤。
早くも、プレミアム付きで、売られている。

聴いた時点では、わからなかったのだが、日本公演でも、全曲、生で披露された。
それも、かなり忠実に。

前作の録音と同時期に録音されたものというから、2年前の音だが、原曲が、1930年代から1940年代のものだから、関係ない。
メランコリックな曲ばかり。
出だしは、昭和の歌謡も思い起こされる。昭和の歌謡が、当時のアメリカのスタンダードをベースに発展したということなのだろう。

そのあと、CDが出ているから、音のみ興味のある方は入手不要だが、今年のDylanのツアーに行った人には、記念の1枚として、最高の1枚になった。
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ルノアール展

2016年05月29日 | Culture・Arts

今日は素晴らしい天気。
午前中、雑用して、午後、六本木の国立新美術館で開催されているルノアール展に行った。
遅い時間だったせいか、比較的落ち着いて見れた。



ルノアールというと、印象派の 代表的なイメージがあるし、本展の目玉も、印象派的な絵だ。
そして、メインは、フランスに行ったことが、ある人は、大体見たことがある絵だろう。
もちろん本展の目玉なのだが、既に見たことがある人にとっては、肖像画や、静物画など、見慣れない絵の方も、興味深かったかもしれない。
これらも、心に残る素晴らしい絵だ。

館内で、生前の映像も放映されているが、リウマチで、絵筆を、指に縛りつけて描いている姿は痛々しい。
そして、ヌードの大作を遺した。
芸術家の、執念は凄い。
印象派ファン、もちろんルノアールファンは、マスト。

その後、なかなか行けていなかった、ライブハウスのアビーロードに行った。
今日は、いつものパロッツではなく、レボリューションー9の演奏だったが、これも、素晴らしかった。



パロッツは、ポールの2013年の来日の際、ナンシーの誕生パーティで、演奏するというとんでもない偉業を成し遂げた。
今日のレボリューションー9は、月1回の演奏で、知名度は劣るが、各人の知名度は、断然高い。
ドラマーは、元チューリップの上田雅利さん。リーダーで、迫力のボーカルを聴かせてくれる。
ベースは、前回も紹介した伊豆田さん。ポール担当。
太田シノブさんは、生きのいいロックンロールを聴かせてくれる。キーボードも、ベースもこなす。もうすぐ、還暦とは思えない。
杉原英樹さんは、ダプルネックギターで、ボーカルもいける。ダブルネック、赤、白等、3本お持ちとのこと。同窓会コンサートでも、ツアー中らしい。
大熱演だった。



なかなかいい感じの入り口。



店内は、ビートルズ一色。
なかなかすごい!

このユニットを組んでから、11年とのことだが、その、レベルの高さは、世界に誇れる。
アレンジは、かなり原曲に忠実だが、歌、演奏に、各人の個性が、ほとばしっている。

月1回しか演奏しないが、他のトリビュートバンドと、聴き比べしたいものだ。
毎晩、ここで、エキサイティングな演奏が、繰り広げられているなんて。
日本は、つくづくいい国だと思う。



これは、お土産。
まずまずの出来。

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倭国

2016年05月28日 | Books
今日は、ゴルフ。
スコア相変わらずだったが、天気が最高だったんで、まぁいいか。



本書は、本屋で見つけた。
1977年初版で、34刷。名著だ。

著者は、東洋史の先生。
力作である。

ただ、やや中国、韓国に残された倭の痕跡を重視しすぎのきらいはあるかとの印象を受けた。
つまり記紀に記されたもので、中国・韓国の書と異なる内容のものは、あっさり作り話としてしまう感じが、今出されている本の書きぶりとは、やや異なる。

本書では、倭は結局、河内王朝につながり、それが勢力範囲を広げることにより、大和朝廷につながっていく。ただ、その道のりは、記紀に記されたようなつながりのあるものでは、必ずしもなかったのではないか。
特に古事記については、平安時代の偽書との立場をとっており、かなりのものは、作り話になってしまう。
今、日本海側にかなり巨大な力があったことが明らかになっており、もう少しダイナミックな動きが当時の日本にあったのではというのが、最近の書の傾向だろう。

一言でいえば、韓国も、倭も、中国の国力の変化に右往左往した歴史といことになろうが、考えると、今もそう変わらない?
後書きに代えて参考書籍が挙げてあるが、かなり時代を感じる。

ただ、やはり、日本の古代史は、東洋の古代史と平行して研究しなくてはならないとすれば、本書は、その基本となる良書と言える。
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新史論5 「万葉集」が暴く平城京の闇

2016年05月27日 | Books



ずいぶん関さんの本は読んできたが、本書は、新史論の第五巻。

今回のお題は、万葉集が暴く平城京の闇。

奈良時代の歴史というと、続日本紀に比較的整然と記録されているので、他の古代史ほど議論にはならないが、万葉集を合わせて読むと、実は、裏に、暗い史実が隠されているというのが本書の趣旨だ。

この時代になると、参考にできる文献も増えてくるので、かなりディープな考察ができる。
そして本書は、藤原家と、天皇家との関係を軸に考察すると、今までモヤモヤしていたところがクリアーになるという議論であり、かなり納得感もある展開だ。

本書で取り上げられている事件が起こった場所もかなり特定できるので、よりリアルに読める。
奈良時代というと、かなり伝説というよりは、歴史と捉えられる時代だが、まだまだおどろおどろしい時代であったのかなと本書を読むと思う。

藤原氏というのは、本当に、権力のためには何でもやる悪者だったのか、実力で、権力を握るようになったのか。

読みやすいし、楽しめる一冊。

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