かねやんの亜細亜探訪

さすらうサラリーマンが、亜細亜のこと、ロックのこと、その他いろいろ書いてみたいと思ってますが、どうなることやら。

The Capital Albums VOL.2

2006年04月30日 | The Beatles

雑事遂行のためのゴールデンウィーク2日目は、最高の天気だった。外出された人は、大満足だったろう。
今日は、オフィシャル・バスケットボールなるものを買いに、スポーツ・オーソリティに行った。モルテンというメーカーのだが、やたらに高い。バスケットボールは、貧乏人のためのスポーツだったはずだったのに.....それと、モルテンというのは、グローバル仕様なのだろうか。アメリカではスポルディングを皆使っていたような気がするが。
午後は、庭の雑草とり。ドクダミとタンポポが特にひどい。ドクダミは、見かけは悪いが、案外柔(やわ)。それに比べ、タンポポは、しぶとい。シカゴ時代もひどい目にあっていて、タンポポ抜きに一日費やして、翌日朝起きたら、また、タンポポの花が満開だったりした。タンポポ抜き専用の道具があったのだが、根っこを全部抜くのは至難の業だ。根が太いし、深くまで、伸びているので(大根の仲間らしい)、ほとんど途中で、折れてしまう。今日は、抜いた後、一応除草剤をまいておいたのだが、効果があるだろうか。シカゴ時代、結局自分でやったのは、一年だけで、あとの5年は業者に一回20ドルで任せた。薬の使い方が絶妙で、さすがプロだと思ったが、どれくらい強い薬だったのか、ちょっと怖い気もした。でも、芝には全然影響ないのには、感心した。

HMVに予約しておいたものに、The Beatles の The Capital Albums VOL.2 というのもあって、先週届いたので、聞きながら書いている。イギリスの本物?は、当の昔に、オリジナル・プロデューサーのジョージ・マーチンの手によって、CD化されているのだが、当時、アメリカや、日本では、全く違ったレコードがまことしやかに販売されていて、そのアメリカ版のCD化が進んでいる。第一弾の4枚組は、2年ぐらい前に、そして、第2弾の4枚組が、この度発売になったというわけ。たぶん2年後ぐらいに第3弾が出るのだろう。
すでに、すべてCD化され発売されている曲で、かつ同じアルバムのステレオ版とモノ版の両方が入っているというマニアックなものだ(要するに同じLPが2回続けて一枚のCDに入っている)。私の買ったのは、ヨーロッパ版なのだが、アメリカ版は、ステレオ版をモノにフォールドしただけのものを間違って製作販売してしまい(ホンマかいな?)、新しく作り直しているらしい。ただ、既にアメリカ版を買った人は、音楽的価値は低いが、レア度で、値が将来上がるかもしれない。日本版は、6月以降の発売になるらしい。アメリカ版を当時聞いていた人にとっては、アメリカ版の方が、本物ということになるのかもしれないので、どっちがいいとか悪いとかは言えないのかもしれない。
とにかくこのアメリカ版というのは、本家のイギリス版から見るとめちゃくちゃで、例えば、アルバムが、シングルの寄せ集めではなく、トータルに作られ始めたラバーソウルでさえ、イギリス版と同じ曲は、ノルウェーの森など14曲中10曲で、順序もバラバラ。曲数も12曲なので、アメリカのファンは、余計に、LPや、EPを買わざるを得ない仕組みになっていたのである。何と安易。キャピタルレコードのH/Pを見ると(CDの説明書にも書いてある)その辺の背景が、言い訳がましくタラタラ書いてあって面白いが、たぶん本当なのだろう。ミキシングなどがイギリス版と違うので、今は、アメリカ版を求めるファンも多く、この度CD化が進んでいるという訳。エコーのかかり方、ステレオ化の仕方など、全体の印象もずいぶん違うし、細かいところも、多くの箇所で異なっている。
日本で発売されていたものも、イギリス版、アメリカ版、日本独自版が入り乱れているが、日本独自版LPも人気が高く、高額で取引されており、少なくとも、日本独自版のCD化はお願いしたいところ(CCCD版じゃないものを)。

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QPの Super Live In Japan

2006年04月29日 | Music


今日は、天皇誕生日...じゃなくって、みどりの日。でも、週休2日制が定着してしまっているから、あんまりありがたみはない。みどりの日にちなんだ行事などもあまり聞かないし。ゴールデンウィーク初日だったけど、天気も今一。今年のゴールデンウィークは、日ごろたまった雑事を少しでもこなそうということで、何にも計画なし。これもまたいい。
今日は、久し振りに、ベイサイドマリーナで、買い物(子供のバッシュを買ったが、最近のは、あまりかかとは高くないようだ。我々の時代は、やたらに、かかとのところが高くて -足首をひねるのを防止するためということだったが-、靴底まで、厚いのがあった -これは、ファッション-)。
レストランが、いつも混んでいて、結局半分カフェテリアスタイルのSam Choy's になってしまうことが多い。今日も、ビビンバ風、目玉焼きのせご飯を食べた。東南アジアのぶっ掛け飯にも似た大雑把な料理で、ユーミン似?のお姉さん?が、料理が出来ると、番号で、呼んでくれる。お子様向けの味だから、家族連れにはぴったり。本当はハワイの料理で、SAM CHOYというのは、このレストランを始めたハワイのふとっちょおじさんの名前らしい。確かに太りそうな料理だ。

HMVに予約していたQueen + Paul Rodgers SUPER LIVE IN JAPANが、予定より数日遅れで、今日届いた。今、見ながら書いている。コンサートに行った時は、コンサート前にライブDVDを出すのはいかがなものかと書いたが、日本のライブDVDを別に出す魂胆とは知らなかった。まだ、見ている途中だが、音も映像も丁寧に取れており、その時の感動が蘇る。
私の行った翌日の、さいたまスーパーアリーナでのテイクで、二連荘の観客は、予習も十分という感じ。今回の日本ツアーに行った人にとっては、いい思い出のDVDになるに違いない。行けなかった人も、きっとあの感動を共有できると思うよ。
日本語の『手をとりあって』などは、海外のコンサートではやらないだろうから、海外のファンも手に入れたいDVDなのかもしれない。リージョンコードは、"ALL"だが、NTSCなので、PAL方式の母国イギリスでは、NTSC仕様のディスプレイが別途必要になる。シンガポールでは、世界各国のDVDが売られているため、ディスプレイも、NTSC、PAL両方に対応できるものがほとんどだ。帰国時にディスプレイを買ってきたが、これが壊れたらPAL方式のDVDは、どうやって見るのだろう?もちろんDVD再生機も、どのリージョンコードにも対応できる(そうでないとシンガポールでは使えない)

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富豪刑事

2006年04月28日 | Topics
日本でのサービスの良さはつくづく感じるのだが、JRは、まだまだだ。一年前の西日本JRの事故や、今週の山手線のトラブルは、論外だが、私の毎日利用しているJRでも、マイナートラブル(新聞に小さく出る程度)が、頻発。今月は、2回も歩かされている。
今日は、JR線S駅から、K線S駅まで、徒歩15分で15分遅刻。月初には、JR線I駅から、M線M駅まで、やはり徒歩15分ですべり混みセーフ。トラブルが多いのも困ったものだが、起こった後の、対応もなっていない。
今日は、動くのか動かないのかさっぱりわからず、20分待った後、結局あきらめて、K線S駅まで歩くことに決めて、JR線S駅の改札で振り替えの券を貰おうと思ったら、数百人並んでいる。定期券一枚一枚に記録を入力している。1枚20秒としても、出るだけで、1時間以上かかってしまう。ばかげているが、それに文句も言わず並んでいる人達も偉すぎる。罵声を上げている人もいたが、文句を言わず並んでいる人の方が異様だ。私は、そのまま定期で振り替え輸送券を貰わず出て、15分歩いて、お金を払ってK線に乗ったが。トラブル時の対応体制の不整備と、社員教育の不足が明らかで、本当の民間企業だったらありえない。
K線から、途中でまたJR線に乗り換え直したのだが、K線では、全部改札を開放して、定期を持っている人もいない人もフリーで、どんどん出入りしている。駅がごったがえしていたが、駅への入場制限も整斉と行われている。こうなった責任は、JRにあるのに、そういったそぶりも全くみせない。JRが旧態依然であることを思い知った次第。
共産主義国で、時々感じる光景だ(一見資本主義的になったように見えるが、根っこが変わっていないことがちらほら見える)。

富豪刑事というバカバカしい番組をご存知だろうか。たまたま、先週、今週と見たが、刑事ものというよりは、ナンセンスファンタジーといった方が近い。
あのぉーっと右手をあげて、深恭がとうとうと推理を述べたり、奇想天外な作戦をぶち上げたりするたびに、○○万歳の上司があたふたする様子は、かなり現実味があるので、それはそれで面白いのだが、犯人を捕らえるために、豪華客船を貸しきったり、スペインの町のセットを作ったりというファンタジーの世界の方が、あまりにも馬鹿げていて、私には、面白い。
富豪刑事の実家の神戸家はとんでもない金持ち(CG映像を見る限りビルゲイツ並)だ。こんなのありえない!先週のラストシーンの豪華客船の甲板のシーンでは、バックにマリンタワーが見えたので、大桟橋に停泊中の客船でロケしたのだろう。それとも神戸家は、横浜にあるのだろうか。
展開がマンガチックなので、てっきり漫画のドラマ化と思ったら、筒井康隆さんの小説のドラマ化だそうだ。かつ、原作の主役は、男性だという。筒井康隆さんも登場したりして、製作者の遊び心が、あふれる番組だ。
異色の刑事ものとして、面白い。といっても見る時間は必要なので、暇のある人向き。
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横浜税関

2006年04月27日 | Yokohama ( Japan )

横浜税関は、クィーンの塔で有名で以前紹介したが、今回は、その一階にある横浜税関資料室に行った。名前はいかついが、展示はわかりやすくすっきり系だ。横浜税関の歴史から、密輸取締りの状況まで、わかりやすく展示されている。その密輸の手口にも、驚かされるが、面白かったのは税関の歴史の方。
文明開化というが、まさにこの税関は、日米修好通商条約が結ばれた翌年の1859年に神奈川運上所としてスタートし、その後の横浜の歴史(=日本の西洋化の歴史)をずぅっと見てきた。塔の高さを、キングの塔、ジャックの塔と競ったこともあるという説明も微笑ましい。名士が、税関長を代々務め、今も、宮城県、千葉県など、6県を管轄している。横浜港の拡大の様子もわかりやすく展示されている。
横浜開港までは、横浜は、小さな漁村に過ぎなかった。東海道の宿場も、神奈川(京浜急行神奈川駅付近)の次は保土ヶ谷、戸塚であり、横浜は宿場ではなかった。
ご愛嬌は、税関イメージキャラクターのカスタム君で、ただの犬のぬいぐるみのような姿をしている。たぶん、麻薬犬のイメージなのだろうが、姿も名前もかなり安易。いつからこのキャラクターが採用されたのかわからないが、お粗末といわれても仕方がない。予算をケチった結果だと思う。カスタム君は、税関資料室の前に鎮座してるので、興味のある方は、チェックしてみてね。
そういえば、シカゴのオヘア空港では、immigrationのところで、麻薬犬がうろちょろしていたが、日本では、あまり見ない。あの麻薬犬は、ダックスフンドのような姿をしていたと思うのだが。
うろちょろしてたら、最初の神奈川運上所は、今の神奈川県庁の場所にあったことを発見した(下の説名書きがあった)。

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戦後を問い直す視点

2006年04月26日 | Topics

今週、中西輝政さんの講演会を聞く機会があった。予備知識なしで行ったのだが、たいへん面白かった。たまたま竹島問題の先送りが決まった直後の講演だったので、亜細亜の話が多かったが、亜細亜にこだわる私の経験と照らし合わせても、的を得た内容だったと思う。

シンガポールから見ても、日本と、他の亜細亜諸国は、異質に感じられた。中西先生も、欧米に長くおられたが、同じ感触をお持ちのようだ。
文明をどう分類するかについては、いろんな考え方があるが、亜細亜で言えば、インド、中国の2大文明の偉大さは、誰しもが認めるところ。他の亜細亜の諸国も、その2大文明の中のどこかに、一応位置づけられる。では日本は、中国文明圏の中の国として位置づけられるかというと、無理だと先生は言う。顔や、文字は、確かに中国文明圏下ではないかと思われるが、いわゆる中国の中華思想の傘下に入ったことがあるかというと、足利義満が、明との貿易に目がくらんだ時だけで、足利義満がその天罰で、早死したというのは、明治時代までは、誰もが知っていたことだそうだ。交易や文化の面では、密接な関係を続けていた。今の状況もその流れを(図らずも?)継承している。

中華思想というのは、正義>真実(春秋の中で孔子が述べているらしい)で、正義のためなら真実は曲げられてもしょうがないという思想だという。

講演で聞いた面白い話に、中華思想というのは、ふっかけ文明”で、日本は、正直に最初から、リーズナブルな落としどころ(商売で言えば価格)を示すが、中華文明では、まずふっかけて、落ちたところ(お互いにのんだ価格)が、結論(正価=本当の価格)になるという考え方であるという話があった。そういった意味では、日本は、西欧の方にずぅっと近い。この経験は、亜細亜の他の国を旅行された方は、皆経験する。

韓国は、中華思想の中にある国であるから(王になるためには、中国のお墨付きが必要だった)、日本の思考法とは、GAPがあるのが当たり前で、そのところについての理解をした上で、交渉をしないととんでもないことになる。北朝鮮などは、その最たるものだと言う。
ちなみに駐〟i韓国名=独島)問題について言えば、韓国の言い分は、国際法上は到底受け入れられるものではなく、日本がもっと強行に国際法に則った行動を貫ぬいて言えば、韓国は、窮地に立たされたというのが先生のお考えだ。
日本が何故そう出来ないかというと、戦争時にアジアに対して誤った行動をしたという弱みから、対等な交渉ができなくなっていることが根底にある。この傾向は、戦後60年、ずっと続いている。日本は、占領軍の支配下から独立国に、はるか昔になったにもかかわらず、亜細亜との交渉においては、戦後は終わっていないということだ。
日本海を東海という名に変えるよう韓国がロビー活動をしており、その根拠が、古地図を調べたところ、6割が東海という呼び名であったということになっている。日本が調べたところ、2000近い古地図を調査し、東海という呼び名を使っているのは、何と1枚しかなかったという。恐るべし。こういった状況を、一般国民も知っておく必要があるし、政府も知らしめる必要があるのだろう。

先生の日本文明の興廃という新刊が出ている。戦後60年を迎えた今(単に10年刻みということではなく、30年×2=2世代)、小泉政権も入れ替わるタイミングで、よーっく考えた方がいい。物事、そう単純に割り切れるものではないことは、分かるが。
憲法、教育基本法、皇室典範の3法の改正問題が、日本の次の時代を形作る重要なイヴェントになる。

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