今晩は、ほぼ3年振りのKISS。
2019年で最後と思っていたら....
どうしようかと思ったが、行って正解。
ロックコンサートというより、伝統芸能と言った方がいいかもしれないが、何度味わってもいい。
それだけ、レベルの高いショーを毎回繰り広げてくれる。
前回より、声がよく出ていたような気がしたが、気のせいか。
ロックをビジネスにしていると揶揄されるし、その通りだと思うのだが、歌、演奏、演出、全て最高レベルのものを独自に作り上げているのだから、文句ない。
グッズ売り場はいつもの長蛇の列。
早く行っても1時間は並ぶ。
値段を見るとためらってしまうのだが、長い行列に並ぶと、たくさん買わないと損した気がするのは、人間心理だろう。
とにかくまとめ買いする人が多く、みな転売目的なのだろうか。
私もあまり買わない予定だったのだが、まだ持っていなかったトミー・セイヤーと、エリック・シーガーのサイン入りグッズがあったのでゲットしてしまった。
オリジナル4人のサインは既に持っている。
エース・フレーリーに至っては、ビルボードに出演した際にも、ゲットしてしまった。
懐かしい景色。
コロナ以降は初めての東京ドームだ。
器が大きすぎると思ったが、かなり入っていてよかった。
2階席は、客をほとんど入れていなかったようだが。
正真正銘大千秋楽と銘打っている。
流石に今夜が見納めになるだろう。
会場内はこんな感じ。
前回2019年の時と同じツアーだから、演出は予想できる。
SS席だったが、アリーナ中央付近。
メインステージからは、ちょっと距離があったが、アイランドステージ?の真下。
オープニングで、3人が天から降りてくる。
やはり、ジーン・シモンズとポール・スタンレーが中心のバンド。
この雄姿が見れるのも最後と思うと、感慨深い。
思えば、1978年の武道館が最初だった。
1回目の来日映像が、NHKで流れて、びっくりして、2回目の来日時に行けた。
ほとんどステージの裏のような席だったが、かえって舞台裏も見れたようで、よかった。
当時、あれだけ大掛かりで、芝居がかったステージはほとんどなかった。
音、映像、ライトが見事にマッチ。
初来日時の映像が時折流れるのも憎い!
前のお立ち台的ステージに出てくるとこんな感じ。
肉眼では、もっとはっきり、くっきりと見える。
ジーン・シモンズの存在感も圧倒的。
ベース音も、フル!!
ジンジン響く。
もちろん、炎も、各場面で爆発。
そういえば、最初に行った武道館での花火演出は、天井が落ちて来ないかと心配になったほどの迫力だった。
絵になる。
これも時折現れるKISSのロゴ。
お決まりの火吹き芸。
かつて、髪の毛に火が燃え移って事故寸前(事故?)になったこともあった。
エリック・シーガーのせり上がり。
映像も美しい。
これも、初来日の時から変わらない血糊芸。
God of Thunderでの空中浮遊もお決まり。
これは、初来日時にはなかったかな。
雷神イメージと思われるが、本人は怖いだろう。
もう73歳になったはず。
自分の顔に取り囲まれてどういう気分になるのだろう。
続いて、ポールの空中遊泳芸。
これは、初来日時にはなかった。
アイランドステージへの移動は、歩いたり、橋を渡ったり、地下を通ったりというのは見るが、空中遊泳は、私が見た中ではKISSのみ。
ジャニーズ系ではよくあるようだが。
大成功。
帰りもあるので、油断は禁物。
前回よりも近くて、最高。
演奏している姿だけ見ると、マーク・ボランを思い出したりもする。
歌もギターも本当にうまい。
Love Gunと、I was Made for Lovin' Youの2曲を、目の前で、披露してくれた。
ドームサイズのステージでは特に映える演出だ。
ラストは、Black Diamond。
またもやドラムがせりあがる。
初来日の時にもあった演出で、この曲のためだけに、この演出をするかと思った記憶がある。
アンコールはBeth。
ピーター・クリスの見せ場だった。
彼は、ドラムをたたきながらだったが、エリック・シーガーは、ピアノの弾き語りで聞かせる。
上手い!
本当に最後のご挨拶。
客席との記念撮影も。
ラストは、Do You Love Meと、Rock and Roll All Nite。
巨大風船も舞い上がり、最高潮。
この紙吹雪は、たぶんポール・マッカートニーのコンサートと同じ。
ほとんどステージが見えなくなる。
最後は、(芸と呼べるかわからないが)ポールのギター破壊芸。
当初の武道館時には、エース・フレーリーのギター燃やし芸だと思ったのだが(ビルボードのソロライブでも、ギターから煙が出た)、いつの間にか、この芸に変わったのだと思う。
The Whoのお家芸だと思っていたのだが。
いずれにしても、もったいないことだ。
ということで、大満足の素晴らしいステージだった。
今回は、ももクロもYOSHIKIもなし。
本当に、長い間楽しませてくれて、ありがとうと言いたい。