かねやんの亜細亜探訪

さすらうサラリーマンが、亜細亜のこと、ロックのこと、その他いろいろ書いてみたいと思ってますが、どうなることやら。

LSDと仏陀とビートルズ

2011年10月31日 | Books


本書は、AMAZONの古本で、タイトルだけ見て買った。とんでも本ではないかと思って買ったが、とんでも本だった。

まず出版社が怪しい。第三書館という出版社だが、中の本の宣伝は、ドラッグカルチャーシリーズ。1992年の本だが、当時だから、ドラッグに甘い世界だったということはないだろう。

作者が怪しい。おきひかるさんという方だが、大谷大学大学院の修士様だ。でも、アメリカ、インド、ネパールを放浪し、著述業、サイコセラピスト、百姓が職業とある。
この、幼稚か、サイケかわからない絵も、氏が描かれたらしい。

話は、いきなりダンボ。ダンボが空を飛ぶ体験こそ、トリップそのものという。本人の経験談もリアルだ。
LSDの初体験は、サンフランシスコだそうだが、その時の体験は、こう表現されている。

「まず、最初に起こったことは、部屋の中にあるあらゆるものが、物質としての結び目をほどいて、エネルギーの次元に還りはじめたことです。タンスが角の方から虹色の光の粒子とななって溶け始め、エネルギーのさざめきに還ってしまいました。ベッドのシーツが、色とりどりの文様に揺らめき、絵具が解けるようにして、エネルギーに還ってしまいました。そのとき、私は一瞬にして、あらゆるサイケデリック・アートがどうしてあのような色彩と文様で、描かれていたのかを理解しました。また、チベット密教などに見られる極彩色のマンダラが、どうしてあのような色彩と紋様で描かれていたのかも理解しました。」

ドラッグ体験から、般若心経を読み解くのだが、これは、流石、大谷大学の修士様だけあって、しっかり書かれている。

マリファナ、トルエン、LSD、そして最近話題になったエクスタシーなど、いろんな薬を体験している。エクスタシーは、当時、一番安全なドラッグとされていたようだ。先般、とんでもない事件が起こったが。

ビートルズについては、サイケの時代の話かと思ったら、Let it Be だった。

「自分の生命をにぎりしめる手に力をこめて、何かを守ろう、何かを成し遂げようとするのではなく、ただただ手を放して流れに身を任せること。しかも生きるか死ぬかということすら預け切ってしまうこと。」

「あるがままの、ただ今ここに生きて在ることの、エクスタシー!」

怪しいばかりだけの本でもないようなのだが。
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Eric Clapton & Steve Winwood

2011年10月30日 | Music
board今日は、昨日よりは、ちょっと曇りがちだったが、秋らしい天気。空気も乾燥してきたので、数年サボっていた、フローリングのワックスがけをした。物がどんどん増えているので、たいへんだ。結局、2.5回に分けてワックスがけをする羽目になった。次回は、何年後? でも、床が蘇ったようで、気持ちがいい。
その後、ウルトラQのDISC2以降も見たが、本当によくできている。科学技術の発達のおかげと言えばそれまでだが、メイキングを見る限り、相当の情熱がないと、ここまですばらしくはできまい。白黒の絵ハガキに色つけするのとは、わけが違う。



いよいよ来月(もうすぐだが)、ECとSteve Winwood のコンサートが日本でも開催される。
本DVDは、このコンビのマディソンスクエアでのコンサートの様子を記録したもの。2008年の2月のことだから、もう3年半前になる。その後も、この二人を中心にしたツアーは組まれているようだが。

DVDを見て(特別上映もあった)、凄いと思っていたら、日本にも来てくれることになり、DVD並の演奏が聞けたら最高だ。それからずいぶん経ってるから、もっとレベルは上がっているかな?

この二人。昔、BLIND FAITH というグループを一瞬結成し、1枚アルバムを作ってあっという間に解散した。DVDの中でもインタビューでも当時は、無茶苦茶だったと、当人達が話している。



ちなみに、これが、BLIND FAITH の唯一のアルバムのジャケット(CDのだが)。物議をかもしたことは、言うまでもない。

DVDの演奏での圧巻は、ジミヘンのブードゥーチャイル。熱演というにふさわしい。思い入れ入りすぎ?

ECのコンサートは、5回目ぐらいだと思うが、一番楽しみ?DVDでも見れるように、アコギコーナーも入るかな?


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総天然色 ウルトラQ

2011年10月29日 | TV Program


sun今日は、素晴らしい秋晴れの土曜日になった。
ゴルフの調子は、そこそこ。相変わらずャJミスが多い。
これは、朝陽に映える富士山。山も色づいてきた。

baseballクライマックスシリーズの、巨人vsヤクルトを見ているが、いいGAMEだ。ボールを変えて、緊張感のあるGAMEが楽しめるようになったような気がする。



総天然色(要するにカラー)のウルトラQBDを予約していたのが届いた。まだDISC1のみしか見てないが、期待通りの出来だ(値段とのバランスは、考慮しないとして)。

まずは、カラー版を見たのだが、白黒でも見れるし、カラー版を見ながら白黒版も横目で見ることもできる。
特撮は、原始的で、今の技術からするとお笑いレベルかもしれないが、そのままカラー化して、当時の匂いも感じさせる絶品になっている。
ALWAYSで、昭和人気が高まっていたが、それと色調は似ている。ただこちらは、実際、当時撮影したものをカラー化しているので、より現実味がある。
横断歩道や、信号機すら、今とは違う。ずいぶん様子が変わっているのだが、こういう機会がないと気付かない。



おまけもいろいろ付いているが、メイキングが、45年後を生きている私にとっては興味深かった。
当時のフィルムは、とてもよく保存されてたというが、まず、ノイズを削除するリマスターで、相当の労力を割いている。
そして、このカラー化。レジェンド3Dという会社が、アメリカとインドをまたいだプロジェクトチームを造り、本プロジェクトを遂行した。
コンピューターももちろん使うが、手作業も多いみたいだ。色一つ決めるのも、たいへんだったという。
リップサービスかもしれないが、採算度外視で、本プロジェクトの意義の大きさを考慮し、取り組んだという。
リジェント3Dによる、カラー化のプロジェクトは、本件が最後で、今は、かつての映画を3D化するプロジェクトで手一杯なのだそうである。
ハードとソフトの世界の様子の違いを感じる。ハードは、過当競争で、へろへろだ。



この付録本もいい。一の谷の名は、ウルトラQに出て来る白髪の老研究者の名から来ているのだが、本書は、適度に充実していて、マニアにも、一般人にも、受け入れられるレベルの内容に、まとめられている。

ソフビのナメゴンも付いてくる。昔のソフビを違って、フィギュアと言っていいほどの精巧さだ。当時持っていたソフビにとんでもない値段が付いているようだ。私と同じように、ほとんどが捨てられてしまっているのだろう。ウルトラQのソノシートもあったのになぁ。

ウルトラシリーズの発展とともに成長してきた世代にとっては、必見と思うのだが、思い込み過ぎか?
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三蔵法師の道

2011年10月28日 | Books


三蔵法師の冒険についての本は、いろいろ読んだ。みなそれぞれ面白い。
それこそ、子供のころから、西遊記で、親しんだ世界でもある。
ただ、天竺がゴールで、その先の話は、意外と少なかったりもする。

本書は、インドに苦労の末到達して、インドに滞在し仏教を学び、中国に戻って、経典の末ョ成させるまで、バランスよく、きれいな写真付きで、紹介してくれるので、いいかもしれない。

1999年に発行された本で、あのバーミヤンの大仏は、健在だ。当時から、タリバンは、大仏を破壊すると言っていたらしい。著者の願いもむなしく、その通りになってしまった。

三蔵法師本人による大唐西域記と、その弟子による伝記を中心に展開され、住職の哲明さんのコラムが入るという構成。伝記の部分に、説明が一部混入していて、ちょっとわかりにくい感じはする。
ベゼクリクをクチャ近郊と説明してあって、ちょっとびっくり。

そういえば、アショカ王の息子が継母の企みにより盲目にされて、タキシラの仏塔にお祈りしたら、視力が戻ったという話が出ていた。大映の仏陀のDVDを見ていて、似た話が出てきたのだが、今までの原典がわからなくて不思議に思っていたのだが、その元の話がわかった。

わかりやすいし、網羅的なので、三蔵法師の一生を知りたい人に、お勧めできる本。
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てくてくインド

2011年10月27日 | Books
baseballベイスターズの話がまだまとまっていないらしい。モバゲーの名を入れるかいれないのか。いずれにしても、横浜市民の声は、全く届いていないようだ。
そう言えば、今日のドラフトでは、原監督もびっくり、がっかりだったろう。



本書は、あまり大きくない本屋で、たまたま見つけた。2007年発行というから、売れ残っていたのかもしれない。ぱらぱらめくったら、行ったことがあるとこ、特にブッダゆかりの地にも触れられていたので、GETした。

最初にまずびっくり。
著者の”おののいも”さんは、ブログ日常でほくそ笑む非日常をやっているのだが、そのブログのイラストを気にいったワニブックスの人との交流から、インド(生まれて初めての海外旅行)のイラストの旅本を書くことになったという。
そしてできたのが、本書というわけ。ちょっとしたシンデレラストーリー。
ブログを見たら、北京編も出ていたからそこそこ好評だったのかもしれない。

何と言っても、目のつけどころがいい。われわれが(特に旅慣れている人が)、何気なく見過ごしてしまうトリビアを、面白おかしく、イラスト付き(たまには、4コマ漫画で)で、紹介してくれる。

初めての海外旅行がインドで、それもこれだけ多くのところを回って、満喫できるというのは、相当のキャパのある方なのだろう。インドの場合、これだけディープなところも回ったら、途中から、逃げ出したくなる人も多いだろう。
コミュニケーション能力も高そうだ(結構、あっさりインド人の友達を作ってしまう)。

インドについては、特に凄いことが書いてある訳ではないが、インドに始めて行く人や、インドの旅を、違った視点から振り返ってみたい人向け。

こんな風にイラストがすらすら描けたらいいのだけど。
ちなみに”おののいも”さんの本職は、イラストレーターではなく、劇団員だそうだ。


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