かねやんの亜細亜探訪

さすらうサラリーマンが、亜細亜のこと、ロックのこと、その他いろいろ書いてみたいと思ってますが、どうなることやら。

タイでトランジット中

2009年11月29日 | Thailand・Vietnam・Phillipines
現在タイでトランジット中。今から、タイエアーで、ムンバイに向かう。
ムンバイに着くのは、日本時間で、午前1時半頃だから、まだまだ遠い。
季節的にはいい時期だが、それでも暑いことには、変わりはない。一応強力な薬はもらってきたが、薬を使わないで済むよう願うばかりだ。
タイまでは、JALで来たが、機内では、そのJALがモデルになっている"沈まぬ太陽"を読んできた。
今のJALの状況、年金問題、今から向かうインドの過酷な状況、それよりも過酷なパキスタンイランケニアと転勤させられた主人公の境遇、ひじょうに興味深いストーリーだ。小道具的に散りばめられるひとつひとつの逸話も効果的だし、リアルだ。
まだ途中だが、本書を読んでいると、JALで働いている人達は、善玉も悪玉も、皆被害者で、JALを弄んだ政府が悪のようにも思えてくる。
ちょっと考え方が甘いのだろうか。


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Magical Mystery Tour

2009年11月28日 | The Beatles


今日もPlaying Golf。最高のコンディションだったと言える。
見よ!この紅葉と富士山のコントラストを。
結局今月は、毎週末だったような気がする。



先週、Yellow Submarine で、MONOシリーズはとりあえず完結の報告をしたが、もう一つ、Magical Mystery Tour があった。
といってもUKでは、EP版のみ。USAでは、アルバムが出ている。
迷ったが、オリジナルへのこだわりということで、UKのEP版をGETした。
シングルはないが、LP版およびLP版モドキのMONOは、これで全部そろった。
このEP版は、アメリカ、日本版で入手可能なLP版のミニュチュア版ともいえる存在で、かわいい。写真、中の説明等、今はやりの紙ジャケ版のようにかわいい。
でも実はこちらがオリジナルで、LP版は、当時のシングル盤を加え、ジャケットは、このEP版を大きく印刷したものだ。
だから、こっちの方が、全然いい。写真などもしまっている。
日本版を昔GETした時、写真などがもやっとしているなと、感じだものだ。

音もシングル盤並みによい。I AM THE WALRUSや、BLUE JAY WAY などは、一面に一曲しかはいっておらず、シングル並みの扱いだ。

歌詞カードも閉じ込みになっており、日本版とは異なる。この違いは、持った者しか味わえない。

また、長い旅に出ることになった。これから、しばらくお休み。すまん。


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昭和史

2009年11月27日 | Books



半藤さんの幕末史の話は、前に触れた。昭和史は、それより前の本であるが、文庫化され、売れている。昭和史を振り返るのにうってつけの本だ。

かなりフラットな立場と思われる、また生身で昭和のかなりの部分を体感した半藤氏の本書は貴重だ。長そうに見えるが、読むとあっという間に読める。単なる歴史書ではなく、ちょっと隠れていた話、個人的な話、歴史書には不似合いかもしれない卑近な話が、ほどよいバランスで配置されていて、読んでいて心地よい。講演録というからそう感じるのかもしれない。大学の講義と違って、講演は、聴衆を引き付けるネタが必要だから。

まずなるほどと思わせるのは、日本の近代化が始まって40年でピークを迎え、40年で敗戦し、すべてを失ったという大きな流れだ。終戦後の経済の波も似ている。この40年サイクルは、人の世代の移り変わりの反映でもあるのか。とすると、このバブル以降の日本の後退は、あと15年ぐらいは続くとなるが、どうか。逆に15年後また上昇が始まるとすれば、何がきっかけか。欧州型のこじんまりしたあくせくしない豊かな社会の始まりか。

戦争責任については、いろいろな本で議論されているが、本書は、昭和天皇が、若い時に、自分の意見を言ったことが政治に影響を与え、その反動から、政治に口をはさまなくなったというのが、戦争突入の大きな要因になったという。半藤氏の世代は、この意見が大勢だろう。ただ、冷静に考えると、これは、天皇が強大な権限を有するにもかかわらず、意見が言えないという明治憲法の矛盾をはらんだシステムそのものが機能しなかったということなのだろう。

日中戦争のきっかけとなった盧溝橋事件のきっかけは、日本軍が中国共産党に発砲させたという説を紹介している。この話は、ちょっと眉つば?

第二次世界大戦に深入りした理由は数多くあるが、ドイツが欧州を征するという根拠のない思い込み(信仰)が、他の選択肢を奪っていったという。ひどい話である。そういった意味でも、違った立場の人々が議論して事を進めるということがいかに重要であるかがわかる。

戦後の復興期の話では、ソニーやホンダに触れられている。今のアジアの様子に似ている。夢があふれる時代だった。私の幼少期は、その時期にあたる。ソニーがポータブルテープレコーダーを出したり、ホンダが初の四輪車を出したり、今の新しいゲーム機が発売されるのとは、桁の違う生活の変化が日常的に起こっていた。

ジャーナリストならではの、戦後政治の内幕話も面白い。

話題満載で、あげると切りがないが、読んで絶対損はない。これから歴史を学ぶ学生にも、ある程度歴史を知っている社会人にも。本書を軸に日本の現代史を見るとまた新たなアイデアがわいてくる。今を生きている日本人全員にお勧め。

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通商国家カルタゴ

2009年11月26日 | Books


ユニークなテーマを取り上げ続けている興亡の世界史シリーズも、残り僅か。
今回は、カルタゴがテーマであった。
カルタゴって聞いたことあるけど、あまりよくわからないというのが、一般的なところではないか。
本書は、その中途半端にカルタゴを知っている人向け。最初から、最後まで、ていねいに描かれている。

カルタゴは、元々フェニキア人が作った町で、そのフェニキア人は、地中海の東のはじにあるレバノン辺りが発祥という。海運にたけ、地中海を舞台に交易を広げ、今のリビアにあるカルタゴに本拠を移し、地中海全体にその勢力を伸ばした。

ただ、一番の盛り上がりは、ギリシャや、ローマ帝国との戦いだろう。ハンニバルのアルプス越えは、流石に知っている人の方が多いと思う。しかし、ローマに滅ぼされ姿を消した。そして、歴史は勝者により残されたため、本当のカルタゴの姿は、なかなかつかみにくいのだ。本書は、残された断片的な記録から、カルタゴの姿を、数百年に渡って蘇らせたという点で、特異である。ただ、やはり面白いのは、ローマとの接点が増え、記録が多く残されている部分。
今後の新発見により、さらにその姿は、より明らかになっていくのであろう。
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世界金融危機

2009年11月25日 | Books


リーマンショックから、1年と2カ月以上たったが、まだ、経済はふらふらしている。
特に欧米、特に米の状況が心配だ。

本書は、昨年10月の本だから、リーマンショックの前後に書かれた本だ。
著者の金子氏は、TVでもお馴染だが、ややとまどうのは、何が処方箋なのかわかりにくい点だ。全てが悲観的に聞こえる。
今の仕分け作業も同様かもしれない。
縮小均衡で世の中が改善するのか。
縮小均衡ではない道を選ぶ場合、財源はもつのか、民間にそれだけの力はあるのか、環境は持つのか。

悲観論でもなく、楽観論でもなく、確からしい処方箋がないものか。少しでも将来のためになるイメージが欲しい。
中国頼み、印度頼みしかないのか?
もしそうだとしたら、自らのマインドセットが必要なのかもしれない。
ドル安、株安、金利高、すべてが、悪い方向にまた回りだしている。
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