かねやんの亜細亜探訪

さすらうサラリーマンが、亜細亜のこと、ロックのこと、その他いろいろ書いてみたいと思ってますが、どうなることやら。

正倉院展 2007 その5 興福寺 VOL.3

2007年10月31日 | Nara ( Japan )


さらに、先に進むと、南円堂があった。元は、9世紀に建てられたものだが、今のは、4代目で、江戸時代のものという。中には、鎌倉時代の四天王立像などの国宝群があるが、1年に一回しか公開されないらしい。

そこから階段を下りたはずれに、三重塔がある。



鎌倉時代に再建されたもので、これも国宝だ。でも、かなり中心からはずれたところにある。何故だろう。訪れる人も少ない。



そこから、北に戻ったところに、北円堂がある。ここは、春秋年二回の公開中で、300円払って入場。

建物から、中の仏群まで、全部国宝。これまた圧巻。鎌倉時代のものだ。特に、中央の弥勒菩薩を、背後の両側で支える無著(むちゃく)、世親(せしん)立像は、その迫力と写実性で、日本彫刻を代表する絶品だ。日本人なら、誰でも一度は、写真で拝んだことがあるはず。
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正倉院展 2007 その4 興福寺 VOL.2

2007年10月30日 | Nara ( Japan )


国宝館を満喫した後、中心部に進むと、まずは、東金堂と五重塔が目に入る。元々は、200近いお堂が並んでいたというが、今は、パラパラとお堂が点在しているだけだ。なぜか、脇に控えるように、この二堂は建っている。一体、どういうコンセプトによる配置だったのだろうか。
五重塔は、元々は、730年建立というが、焼けてしまい、その後15世紀に再建された。東金堂は、300円で、中まで入れる。鎌倉時代の十二神将(国宝)が目玉。

そして、その二堂の前に、大きなスペースが広がる。





この辺りでは、(なんと美くし平城京の)710年の平城京遷都から、1300年となる2010年に向け、諸プロジェクトが進んでいるが、ここ興福寺では、中金堂の再建が目玉プロジェクトになっているようだ。
手前にあるのは、中門跡の礎石。そして工事マークの囲いの奥に盛り上がっているのが、発掘された中金堂の礎石で、ここに中金堂が再建される計画。そしてそのまた奥に見えるのが、仮金堂だ。

どのように再建されるのか楽しみだが、なるべく、当時の建物に忠実に再現して欲しい。ちゃんと資金は集まっているのかな?
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正倉院展 2007 その3 興福寺 VOL..1

2007年10月29日 | Nara ( Japan )


よくその趣獅ェわからないデザインの奈良県庁の脇を進むと、興福寺がある。昔、一度訪れたことがあるはずだが、記憶にほとんどない。今回、新聞で、秘仏公開と載っていたので、訪れてみた(秘仏公開は、11/25まで)。



秘仏とは、興福寺の中心とは、道を隔てた反対側にある大圓堂・本坊にある聖観音菩薩立像をいう。国宝館と共通チケット。
ちょっと並んで入ると、東室北庭(ひがしむろほくてい)がある。仏像彫刻で著名な薮内さんの作品(七福神大神)が庭に展示されている。現代的だが、親しみの湧く作品だ。
そこを通り抜けると、客人を迎える客室がある。そして、秘仏のある大圓堂がある。秘仏は、ちょっと距離をおいて見ることになる。ライトアップされていて、よくは見える。鎌倉時代の典型的な、聖観音像と思われた。寺内では、史上初めての公開らしい。



そして、国宝館。かの有名な阿修羅像を初めとした八部衆像が一同に展示されている。通常は、4体のみの展示という。



これぞ、圧巻という言葉がふさわしい。五部浄(ごぶじょう)、沙羯羅(さから)、鳩槃茶(くばんだ)、乾闥婆(けんんだつば)、阿修羅(あしゅら)、迦楼羅(かるら)、緊那羅(きんなら)、畢婆加羅(ひばから)の8人。
インドの神様達だが、まだ、仏教伝来後間もない当時、どんな思いで、どんな情報に基づいて、これほど完成度の高い乾漆像が作られたのか。ミステリアスだ。度重なる火災の中、これらが残されたのも奇跡に近い。この8体を見るだけでも、行った甲斐がある。

展示はこれだけにとどまらず、笑顔で豊満な大きな仏頭(奈良県各地の博物館にレプリカが展示されている)、大きく威厳のある千手観音像、ちょっとおちゃめな2体の鬼立像、躍動感あふれる金剛力士像など、国宝館の名にふさわしい展示の数々。ここだけでも、十二分に興福寺を堪能した気持ちになった。
尚、ここにある絵葉書群は、ひじょうに品質がよく、たくさん購入してしまった。
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正倉院展 2007 その2 奈良国立博物館

2007年10月28日 | Nara ( Japan )

今日は、故あって、中華街で、上海蟹コースをいただいた。季節物ということもあるが、かなりおいしかった。フカひれスープ、北京ダック、冬瓜スープ、マンゴプリンなど、日本人好みのメニューが、満載。よく出来ている。もちろんシンガポールよりは、高くなってしまうのだが、目が飛び出るほどでもない。

昨日の正倉院日帰りツアーでは、自由時間が、4時間ほどあった。ということで、付近を散策。
まずは、隣の、奈良国立博物館の本館(旧館?)に行った。国立博物館は、ここ奈良と、東京、京都、福岡(新しい)しかない。それだけあって充実している。国宝、重文のオンパレード。



特に、仏像関連が、やはりすごい。
当館所蔵なのかわからなかったが、長谷寺の銅版法華説相図や、東大寺の銅造誕生釈迦仏立像など、超有名な国宝もさらっと展示されている。桁が違う。
別館?には、青銅器コーナーがあって、この質量も半端ではない。

正倉院展が開かれている新館と本館(旧館?)は、地下道でつながっていて、そこには、レストランや、ミュージーアムショップが並んでいる。仏画の修復過程や、仏像の製作過程を説明した種々展示もある。

奈良、京都の充実度の(東との)違いは、歴史の差と言わざるを得ない。

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1250年前のタイムカプセル 正倉院展 2007 その1

2007年10月27日 | Nara ( Japan )
今日は、あまり天気がよくなかったが(関西では、夕方には、晴れてきてきれいな虹が見れた)正倉院展に日帰りで行ってきた。初日。去年は、最終日で、すごい人出だったが、初日でもすごい人出。それでも、ましな方だったそうだ。やはり平日じゃないと、ゆっくり見れないかな?1年に、17日しか公開されない。しかも、毎年数十点。でも、昔は、全く庶民は、見れなかったのだから、ありがたいと思わなくっちゃね!ちなみに、奈良国立博物館のH/P情報によると、朝からずっと混んでるが、午後4時以降は、やや空くようだ。ということは、関東の人は、一泊してね!ということになる。それも、時間と金があればいいっか!





読売旅行の日帰りツアーで行ったのだが、行きの新幹線は、団体特別列車。京都に着いたら、バスが数十台も連ねている。全部正倉院展に行ったかどうかは、知らないが、すごい人気だ。年齢層は、やはり団塊の世代が中心か。ちなみに、団体で行くと、比較的すぐ会場には、入れる。

正倉院展の中身は、H/Pで見て欲しいが、毎度のことながら、Amazing。デリケートな素材で出来たものも含む、当時のトップが手にした品々。ユーラシア大陸各地の影響が、そこここに反映されている。
気にいったのは、月並みだが、羊木臈纈屏風(ひつじきろうけちのびょうぶ)。羊のデザインが、素朴かつ斬新。西域の影響も見られる。猿や、鳥や、小鹿もいる。花せんは、フェルトの敷物だが、1200年以上前のものとは思えないすばらしいデザイン。保存もよい。汲ノ描かれた庶民の生活の様子、絢爛豪華な香炉、当時の人が着た着物.....挙げだしたら切りがない。

壁に沿って展示されている物は、いつもすごく混んでいて見にくいのだが、BOX状の展示箱に入ったものは、目玉のものでも、近くで、じっくり見れる。展示方法を工夫をすれば、もっとストレスレスに見れるような気もするのだが。
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