
今日は、ゴルフ。
絶好のコンディション。
前半いまいちながら、後半どうにか。
これから、梅雨→猛暑と厳しい環境になる。

見たことのない1冊をゲット。
プレイファイブという雑誌の別冊だが、調べたら、タレント・アイドルを扱う雑誌だったようだ。
連合通信出版部という会社が発行している。
当時200円。
スリービーというのは、The Beatles、The Beach Boys、 The Venturesを指すが、今ではほとんど忘れられているだろう。

加山雄三の作品を、ベンチャーズが歌っていたのか。
リバティレコードというのは、東芝レコードの別ブランド?
スリービーのトップは、もちろんビートルズ。

5月1日の発行だが、来日がまだ発表になっていないタイミングの編集のようで、”今夏来日か”との記載がある。
なぜか、最初にビートルズの家族の記事があり、その後、リバプールのキャバンクラブ閉鎖のニュース。
1966年2月28日のことで、若者達が立てこもってたいへんだったようだ。
このページも、なんかとりとめのない内容。
右下の写真は、ジョン、ジョージ、ポールと3人の名をつけられた三つ子の写真。
5歳の姉がビートルズファンだったというが、ここに載せる内容なのか?
ということで、バランスいまいちの中途半端なビートルズのコーナーだった。

そして、ビーチボーイズのコーナー。
ビーチボーイズは、一足早く、1966年1月に来日を果たしているが、ブライアンは、都合?で来られなかった。

東芝ステレオ、ウイーン。
73,000円!
次は、スリービーの映画の紹介。
映画評論家の多波一さんという方が書かれている。
内容は、コンパクトで的確だが、迫力はない。
そして、昨年亡くなられた小倉友昭さんが、”若者のアイドルスリービー”と題して、寄稿している。
スリービーというのは、イギリスの伝統のあるパイプなのだそうだ。
スリービーが出てきた時代背景を中心に書いてある。
次に伊奈一男さんという、元毎日新聞出版局長の方が、”スリービーの音楽の秘密”という寄稿をされている。
やや抽象的な内容で、しめくくりも”実のところ、その無秩序の秩序こを”現代”であり”今日””をもっとも正しく象徴しているといえるのだから....”とあって、なかなか評価が難しい。

今でも、DVDなどでみられるポップギアの紹介も。
ベンチャーズの日本公演の映画もあったらしい。

このファン気質あれこれというコーナーでは、ビーチボーイズファンクラブ会長(慶大)、ベンチャーズファンクラブ会長(成城高校)、オデオンファンクラブ会長・会員(日比谷高校)、BFC会員(赤城台高校)、BFC会員(順心女子学院)の6人の対談。
各々の参加者名に加え、在学中の学校名が何故か付記されている。
オデオンファンクラブは知らなかったのだが、昭和39年にできたそうで、雑誌を発行する他、レコードコンサート、試写会などをやっていたそうだ。
BFCの会員数は、6,000人とあるから、圧倒的に規模が大きい。
内容を見ると、学校のクラブ活動の延長みたいな感じ。
ただ、当時のファンの実態がわかって興味深い。
ビーチボーイズの東京公演は、10公演もあったそうで、3回か4回だったら満員になったのではないかとのコメントがあるので、かなり空席があったのだろう。

ここにも、高嶋さんが、登場。
何故かフランス事情の紹介。
ローマ経由で、ニースに飛んだようだが、流石プロで、結構真面目に視察している。
その後、ミラノを経由して、ロンドン入り。
EMIで大歓迎を受けたとある。
クリフとシャドウズのコンサートを見たが、彼らは、日本でベンチャーズの人気の方が上なことに不満で、日本に行く際は、大いに売り出すよう脅迫された?
面白い記事だった。
その次には、二荒芳忠氏のことしのポップス界の有望株という記事。
この二荒氏、ネットで調べるといろいろ出てくるのだが、東芝EMIを経て、ハワイアン評論家になった人のようだ。
その祖先は、伊予宇和島藩の伊達家?
内容は、これから人気が出そうなポップス界の有望核を分野?別に紹介。
例えばリバプール勢では、ハーマンスハーミッツが筆頭格になっている。
デイブクラークファイブも。
エレキグループではシャドウズ、アメリカ勢では、マッコイズ、ヨーロッパ勢ではアダモ、マシアス、クロード・チアリ、フォークソング勢では、PPMや、ブラザースフォーなどが、ディラン、バエズよりも、上に紹介されている。
そういった意味では、現状の単なる紹介で、将来を見据えた内容にはなっていない。

そして、朝妻一郎さんの有名な話有名でない話。
スリービーに関連するトリビア話が満載だが、玉石混交。
ビートルズの3本目の映画は、西武劇になりそうとある。
結局、アニメになったのだが。
その後に、スリービーのディスコグラフィー。

ファンクラブの勧誘頁があるが、BFCの申し込み先は、松竹セントラル内になっている。
シャドウズや、PPM、デイブクラークファイブのファンクラブもあったようだ。

続いて、ビーチボーイズの写真群。

来日時の写真も多く、今となっては貴重。
侍姿の記念写真や、新幹線内、二条城での写真も。

次は、ベンチャーズの写真群。
1965年1月と、1965年夏と、1966年3月に来日したようで、情報は豊富。
ファンレターもこの通り。
右下に、プレイファイブの宣伝があるが、1冊150円。
左下にタレント名簿録の宣伝があるが、こちらは、380円。
ちょっと見てみたい?

最後のコーナーは、1966年のホープ。
その後花咲いたミュージシャンと、そうでないミュージシャンがいるが、それぞれ足跡は残している。

ヤードバーズの扱いは小さいが、写真を見ると、ジェフ・ベックがいるのがわかる。
グループの場合、メンバーの紹介ぐらいあってほしいところ。

フランス勢で私が知っているのは、アダモとクロード・チアリのみ。
シルビーバルタンは、まだデビューしていなかったのか?

やっと最終頁にたどり着いた。
内容的には、ばらつきがあったが、当時の空気が伝わって楽しく読めた。
左は、ビートルズと、ビーチボーイズの最新作の宣伝。
気合が入っている。

裏表紙のベンチャーズは、来日時の写真だろう。
ビーチボーイズもまだ楽しそう。
その後、いろいろなトラブルが発生してしまったが。
ということで、面白い1冊をゲットできた。