kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

メリハリをつける

2016-03-06 | 陸上競技
土曜日、練習をしました。時間を決めての練習です。これに関しては「メリハリをつける」という約束をしています。やる時にはやる。これが理由で勉強ができないということはないと思います。こうやって練習をするからこそ自分でしっかりと考えてやらなければいけません。残りの科目の数から考えると十分対応できるだけの時間はあるはずですから。

少し走ってトレーニング。前の記事にも書きましたが雰囲気が変わりつつあります。リーダーとなるべき選手がその役割を一生懸命に果たしてくれています。こちらの指示が上手く伝わらないこともありますがそれはご愛嬌。一生懸命さの中での事ですから。

声を出す。これがどれだけのことか。「声を出すのに数年間かかるだろう」と言われたりします。これまで経験したことのない部分をやろうとしているのですから。野球部では声が出せる。なぜ陸上競技部では出せないのか?ここに疑問を持つことがありました。バスケ部などは小さい頃からやっているから声を出すことに違和感なくできます。陸上競技では自分のペースで自分でやることができる。だから声を出さなくてもやっていける。必要性がないという部分があるのかもしれません。それでも出来ないことはないと思っていますが。それをやるためにはリーダーとなる者が恥を捨ててやっていく。それに引っ張られて周りの者がやれるようになるのです。

かなり変わってきたなと感じていました。私はその様子を見ながらケアを。まだまだ十分ではないですが今できることをしっかりとやって少しでも痛みが取れるように工夫していきました。これに関しても「やる必要がない」と言われたらそれまで。こちらは一応善意ですから。今は問題なくケアに協力できるのですが、場合によっては「拒否」されることもあるでしょう。そうなったらその時のこと。私がわざわざやる必要はないと思っています。こちらは選手が少しでも良くなるようにしているだけです。足首のみしか見ていません。実際に少し変化がありました。私も試しながらやっていくしかないと思いますね。

アップだけして専門に分けました。棒高跳びとやり投げ。あとは短い距離のスプリント中心。時間的に長い間はできませんからやる事を絞ってやるしかありません。そこをある程度やって最後に120mを3本。本数的に多いわけではありませんか。最低でもこれくらいの距離が走れなければいけません。短時間て走るためには休息をほぼ取らずにやっていくしかありません。きついと思いますが声は出るようになっていました。これだけで随分違います。きついメニューが楽しいわけはありません。それでも「自分達で盛り上げる」という感覚があるかどうかで違ってきます。

スタート前に「120、1本目行きます!」と声を出してから走り始めます。これまでは聞こえなかったのですがかなり遠くからでも声が聞こえます。男女共に聞こえる。これまで女子はなかなか聞こえませんでした。それがこの数週間で大きく変わってきています。この成長を一番近くで見れるというのは本当に幸せなことだと思っています。この変化に気づかない場合もあるのかもしれません。毎日近くで見ているからこそ分かる。これが学内だけではなく競技場でもできるようになっているか。「恥を捨てる」という感覚です。周りからどのように揶揄されようと「チームの方針」です。恥ずかしがることなんてありません。一人に任せるのではなく全員でやっていかなければまいけないと思っています。

走り終わってから休息を全く挟まずトレーニングへ。ここはかなりキツイと思います。それでも実施しました。私はベンチをやる選手の手伝い。やりながら部活のことについてあれこれ話をしました。内容は割愛。私は選手と会話することが多い方だと思います。結構ストレートに話をします。答えにくいかもしれませんが。「厳しい」と「熱心」という言葉を使いながら話していました。私自身「厳しいことを言っている」とは思っていません。これはごく普通の感覚だと思っています。チームとして少しは理解してきたかなという感じがあります。

トレーニングの方はすこし離れた場所から。前と比べると本当に声も出て良い練習ができるようになりました。シャフトをやっていますからかなりキツいと思います。時々休んでしまいます。そういう時にだけ声をかけました。「強くなるためにはやるしかない」のです。その感覚を持ち続けることができるか。

前も書きましたが「自覚」が芽生える事と「キツい練習を乗り越えられる」というのはイコールではありません。頑張ろう!と思ってもキツさに負ける事はあります。私はそこに対して声かけをするのが役目だと思っています。頑張りたいけど頑張れない、気持ちが負けてしまう時に前向きにさせるのがトレーニングの時の最大の役目。やろうとする気がない者に対して「練習やってみようよ」と声かけをするのは違うと思っています。最終的に本人達がヤル気にならなければどれだけこちらが言っても意味がないからです。

前に比べると本当にやるようになりました。それでもこちらが求めるレベルはもっと上。現状に満足すると終わってしまうからです。短時間であってもやるべき事はやらないといけません。キツくてもやる。やるべき事をやる。オンとオフのスイッチを入れ替える。こういうメリハリをつけた練習ができるようにならなければいけません。

約束の時間で終了。あとは自分で勉強をする。合間に補強をする。約束ですから。練習した事「言い訳」にするのは違うと思います。割り切ってやる事をやれば必ずできますから。そういう感覚を持ってやるべき事を全力でやっていってもらいたいですね。良い練習ができたと思います。

変化を嬉しく感じます。見守ってください。
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命ある限り

2016-03-06 | 陸上競技
金曜日、「命」について考える時間がありました。これはいつも思うのですが「「有限の時間をどう使うのか」ということに関して本当に考えなければいけないと思います。中高生はなかなかそのようなことを考える事はないと思います。今のような生活が毎日続いて学校を卒業してから働く。それが「当たり前」のように存在するからです。

「死」について考える。これは日本の文化的にあまり好まれません。「命の大切さ」に関しては様々な場面で取り上げられていると思いますが実際にそれを自分のこととして捉える事が出来るかどうか。大きな事だと思っています。

毎日のニュースで「命が失われた」話が流れ続けます。子供が親の命を奪う。自分の思い通りにならなければ相手のいのちを奪う。更には「守るべき存在」であるはずの乳幼児に対して食事を与えず暴力を振るい命を奪う。これは本当に悲しいことだと思う。

この世に生を受ける。これは奇跡的な話です。若い頃はその時間が永遠に続くような気持ちになる。本当は二度と戻ってくることのない時間であっても「またやれば良いや」という感覚でいる。だから何となく毎日を過ごしてしまう。

陸上競技をする。私は「一生懸命やること」を求める。が、そこまでしてやらなくても良いと思う人もいる。適度になるのであれば自分で勝手にできる。本気でやりたいと思うのであればやはりきちんとした方向性の中でやっていく方が良いと思っている。そこには「限られた時間」しかないから。

生きている時間というのは限られている。今は生きているのが当たり前のように存在しているが、明日その命は突然失われてしまうかもしれない。そう考えると生きている時間をどのように使うかというのは本当に大きなことだと思っている。ただ漠然と過ごすのであればもっと有効な時間の使い方があると思っている。嫌々部活動をやるのであればもっと自分のためになる事をやる方が良い。集団に属することが大切なのではない。

だとしたら私が生きている間に何をするのか。必要としてくれる人もいるだろう。同時に拒否する人もいるだろう。そうであれば「必要としてくれる人」のために生きたい。それは自分の人生の中で譲れない部分だと思う。

だからといって過剰にそうなる事は避けたい。「自分が大切だと思う者のために必死になる」事はすごく大切なことだと思う。しかし、やり過ぎるとそれが本人の成長を妨げることになる。何でもかんでも守ってやろうとする、やってやろうとするのは「他者の時間」を本当の意味で有効に使えていない。守る方も守られる方も互いに依存してしまうから。

冷たいかもしれない。が、必要とされない時に自ら手を差し伸べるのは違うと思う。自分の命を削って誰のためにやるのであればそこに「価値がある」と思えるかどうかが重要になるから。そこを選択するのは他の誰でもなく自分自身のはず。

他者の時間を預かる事になる仕事をしている。特に部活などはその最たるものだと思っている。これをこの場で議論する気はない。私自身の価値観の中でそう思っているだけだから。陸上競技を通じて人生や生き方、価値観が激変した選手を何人も見てきた。そこに意味があると信じている。だから私は自分の命を削ってでもそこに力を注ぐ。

生きているからこそ考えることが出来る。行動することが出来る。でもいつか必ず「死」を迎える。どんな人にでも必ずくる最後の日。どうやってその日を迎えるか。それが今の私の中の課題。今はまだ「死」を迎えるには早すぎる。しかし、実は目の前にその「死」があるかもしれない。「死」を迎えないように足掻くのではなく「生きている時間」を大切にしたい。それしかないから。

お世話になった方が亡くなられました。他者の「死」に直面することで自分の「死」についても考えるようになる。貴重な機会を与えてもらっているのだと思います。

今はまだ生きていたい。強くそう思います。
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引っ張る存在

2016-03-06 | 陸上競技
金曜日、考査4日目。この日は全クラス3時間考査でした。週のいちばん最後の日に3時間ですからかなりキツかったと思います。勉強間に合っているのか?時間は確保しています。あとは自覚の問題だと思います。掃除まであったのでかなり遅くなりました。それでもそのまま練習。

私は足首周辺に痛みのある選手の対応。教えてもらったケア方法を試しながらやっていきました。まだ十分なケアができません。私自身がきちんとやっていかなければいけないなと痛感しています。また、こうやって簡単な治療をすることに対して批判的な意見聞きます。そこも自分の中で受け止めながらやっていくべきだと思います。「気功」で治療するということに対して理解はほぼないと思います。足の甲に手が触れた事で「セクハラ」と言われるのであれば本当にデメリットきかありません。

例えば腰が進まない選手の腰を押す。触れたからセクハラだと揚げ足を取るように批判する人もいるのでしょう。まー私のことを否定的に捉えられるのであれば何をやっても許せないでしょうから。あいつが呼吸をしているから地球上の酸素が減る、という批判もそのうち出るかもしれません。この手のことは「当たり前のこと」だと思っています。が、今後は本人や保護者に「承諾書」を取らないといけなくなるのかもしれません。練習中に動きの修正をするために腰を押すがやってもいいか?と保護者に電話して許可をてからやる。なんの話なんですかね。

愚痴になりました。話を戻します。

この日はダイナマックス投げのリレー。工業系の2年生は時間の都合上、火曜日から全く会っていませんでした。全体に話をしてから練習の様子を見ることがありませんでした。この日久々に見てみるとキャプテンが必死に声を出すようになっていました。それにつられて他の者も声を出す。かなり雰囲気が変わっていました。大きな大きな変化です。

道具の準備や片付けもマネージャーだけに頼らずできるようになっています。当たり前なのですがそれができていなかった。大きな進歩だと思いますね。自画自賛というつもりはありませんがここまでの変化を目の当たりにする事はなかなかできないと思っています。数人がこちらの言いたい事、求めている事を理解しつつあるというのも大きいと思っています。何度も何度も言い続けてきたからこそ伝わるものがある。

前から書いていますが集団というのはリーダーがどれだけきちんと全体をコントロール出来るかだと思っています。そこが機能しないと組織としてはグダグダになってしまう。だからこそリーダー教育のが必要になると思っています。キャプテンには最初から厳しく話をしてきました。もちろんこれから先も同じです。男女関係なくここは徹底しておきたい。厳しく話をする代わりというわけではないですが、こちらも真剣に向き合います。時間も労力もかなりのものを注ぎ込んで向き合います。それがなければ指導は一方的なものになってしまう。こちらが求めるだけで何もしないというのでは本当の成長にはならないと思いますね。

キャプテン、かなり声を出して引っ張ってくれています。これまでとは異なる部分があるのでやはり恥ずかしいという感情はあると思います。それでも誰かが変えないといけない。その役割を認識して引っ張っていくという姿は大きいと思いますね。こういう部分は「やろうと思えば誰にでもできる」のです。誰かやってくれるだろうというのではなく頑張れば誰にでもできる。やろうとする意思があるかどうかだけの問題です。言葉で書くのは簡単ですが実行するのは難しい。

先日1年生には話をしています。まだまだですが随分「自覚」は芽生えてきたかなと。難しいのが「自覚」してきたからといって行動の全てが変わるわけではないという事。本当の変化を生み出すまでにはもうしばらく時間がかかります。そこをきちんと見極めていく必要があると思っています。簡単ではありません。それでもやっていくしかないと思っています。

それでも大きな変化があると思っています。意識の変化。リーダーとしての自覚。他者からどのように見られるか。この辺りが本当に分かってくると色々なことが変わってきます。なんとも書きますが「自分のやってきた事が全てではない」という部分。もちろんこれは私自身にも言えます。自分がこれまでやってきでも上手くいったから正しいわけではない。当然の話です。私自身もきちんと見極めながらやっていく必要があるのです。

これからです。繰り返しになりますが見守ってください。
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