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kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

イメージが湧く

2015-05-18 | 陸上競技
ちょっと練習の事を。

練習というかイメージの話なんですが。土曜日、ちょっとマニアックな指導者と飲みに行きました。色々あって少し遅くから開始したのですがめちゃくちゃ楽しい時間でした。かなり込み入った話だったので頭が活性化した感じがしたあります。細かい話で何の話をしたかあやふやなんですが、久々に競技の話を真剣にした気がします。おっさん2人が訳の分からない話をしていましたから周りから見たら「なんなんだあの人たちは」と思われたかもしれません(笑)。

で、日曜日少し練習について考える時間がありました。そのタイミングですごくイメージが湧いてきたのです。「腰が動かない」という感覚をどうすれば改善できるか。色々な事がパッとつながるというか。多分、こんな話はしていないと思います。それぞれ専門が違いますから細かい技術論を交わす事はありません。お互い分かりませんから(笑)。それでも頭の中に何か残っているのだと思います。そして中学生の指導の話も頭にあったのでなんとなく全てがリンクする感覚がありました。

これまで「理解させる」こと、「意識させること」を優先していました。が、それに偏る傾向があったと思います。そこはすごく大切な所なのですが。が、ひょっとしたらもっと効果的な練習方法があるのではないかと感じました。「無理矢理感覚を作る」という部分です。何だかわからないけど練習をしていたら自然に動きが身についたという練習形態を少し避けていたのかもしれません。そこに気づいて月曜日にちょっと工夫をしてみました。するとかなり動きが変わる。「進む」感覚が少しだけかもしれませんがつかめた感じがあります。いや、これってすごい話だと思います。劇的ですね(笑)

以前、中学時代にめちゃくちゃ強かった選手がある指導者に指導を受けている姿をみました。こちらがイメージする動きとは大きく違って「え?こんな動きをしたらダメだよね」と直感的に感じました。いや、本質的な部分を度外視した動きでしたから。そのことをすぐに師匠に報告(笑)。「優先する動きを違う部分に置いて、あえてそういう動きをさせるのもありだと思う。まー絶対に考えてやっているわけはないと思うが。」という返事をもらいました。あー、意図的にポイントを違う所に置くことで「移動」を作るという方法があるんだなと感じました。余談ですがその選手、結局伸びずに途中で部活を辞めてしまったと聞きましたが...。

そのことを思い出しました。「重心の移動」の感覚を作る方法をあれこれ考えたらもっともっと方法はある。形にはめようとし過ぎていたのかなという気はします。それでもこれまでは上手くいっていました。もちろん、しつこくしつこく指導してきた結果だとは思いますが(笑)。それでも強制的に移動させる、多少形が崩れても優先するべき動きを身につけさせる。この感覚はすごく大切なんだと思います。その後、別の動きをさせると随分感じが違ってきました。まだまだ精度が低いですが変化は間違いなくありました。あとは様々な方法を使って本物にしていく必要があると思います。

感覚的につかみにくい選手がいることは間違いないのです。強い選手だけが練習量で強くなるというのは面白くないなとずっと思っていました。本質的な部分を度外視して、やるから強くなるという練習をしたくないと今でも思っています。指導者や選手が意図するわけではなく、「結果的に効果的な練習形態」というのも存在するのだと思います。このことをきちんと取り入れていけばもっともっと指導の幅が広がると思います。いや、この感覚は初めてですね。正直自分でも驚いています(笑)。まだまだ師匠や先輩には追いつけないと思いますが、私なりのやり方で色々と見つけていきたいと感じました。

更にもう一つ、大きなポイントを感じました。これは高跳びについて比較的真面目に考えていた時に浮かんできました。いや、これもまた当たり前なんですが結構度外視されている気はします。当たり前だからこそ忘れがちになる。このことを意識するために他の練習の中でも取り入れていきたいと思います。ここはもう少し精選してから書くことにします。頭の中にやってみたいことがドンドン湧いてきます(笑)。真似をするというのではなく、本質的に考えていく中で「大切なもの」がすこしずつ見えてくる感じでしょうか。なかなかこんな話に興味を持ってもらえないと思います(笑)。

劇的な変化をするかどうかは分かりません。しかし、確実に成果は出せると思います。こんなにアホみたいに競技の事を考えている人ってどれくらいいるんでしょうか(笑)。かなり偏っていますね。でも、それが結果的に選手に還元できるのだと思います。そのために私にできる事はやりたい。考えて行動して色々とやりたい。そう考えています。

陸上競技、奥が深い。そして半端なく楽しい(笑)。今はまだまだでも、素直で一生懸命に取り組める選手達と一緒にやっていきたいと思います。絶対に成果を出させてあげたい。そのためにできる事は全てやりたいですし、選手と向き合いたいと思います。もっともっと真剣に向き合いたい。
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人との関わり

2015-05-18 | 陸上競技
またも練習とは異なる内容なのですがお許しを(笑)。

土曜日、あれこれあっていろいろな事を考えるようになりました。指導者として何をするか?という部分でしょうか。これまでも色々な形で色々な選手をサポートしてきました。これは良いことなのか悪いことなのか分かりません。国体を通じて知りあった選手に技術的な話をする事も多々ありました。この日、夕方社会人選手の方と話をする機会がありました。この方の知り合いが私の知り合いのお父さんだったとの事。kanekoに会ったらよろしく伝えて欲しいとの事でした。

実は10年以上前、顧問の先生の了承を得て女子のヨンパの選手の練習メニューを立てる事がありました。二年生の初めから三年生の国体が終わるまで。結構長い間ですねー。当時の県記録を作った選手です。その選手の保護者から当時はお世話になりましたという話をその人伝いで聞きました。いや、本当にありがたいのはこちらの方なんですけどね。陸上から離れていた2年間、そうやってメニューを立てさせてもらい指導に関わらせてもらえた事で様々なベースを作る事が出来ました。第三者から見ると「あり得ない」と言われる内容なのかもしれません。が。こうやって関わる中で自分自身見えてくる事がたくさんあります。

何かしら見返りを求めるのか?うーん、これも違う気はします。特に何かしてもらいたいという気はありませんでした。が、めちゃくちゃ感謝してくれていたのだけは記憶にあります。当時は野球部長、担任、生徒会主担当という尋常ではないレベルの仕事を抱えていました。その中で「ありがとうございます」といつも言ってくれる。更には子供が生まれた時にどこからか情報を聞いて子供の為にプレゼントを買ってきてくれる。インターハイ、国体に行ったら「いらない」と言っても必ず超ハデなシャツを買ってきてくれる(笑)。そんな事があったから人に関わる楽しさを感じる事が出来たと思いますね。

もちろん、そういう関わり方を良しとしない方もいると思います。当然です。今後はそのあたりの事も考えながら人と関わる必要があると思います。「勝手な事を」と言われると否定できない部分ですからね。それでも「一生懸命にやろうとしている選手」に支援をするというのは悪い事なのかどうか?もちろん、最優先はうちの選手です。他校の選手よりは自分のところの選手。今は私を選んで学校に来てくれた選手はいません(笑)。当然ですが。それでも「kanekoの指導を受けたい」とうちの学校を選んでくれた選手を一番大切にしないといけないと思っています。技術的な面も精神的な面も全力でサポートします。何が何でも本人の望む方向に進めていきたい。これまで獲てきたノウハウの全てを使って全力でやります。

が、それ以外にも必要とされたらやはり力を貸すことは悪いことではないと思っています。これは私の価値観。世間一般からすれば「おかしい」と言われるのかもしれないですが。本気で強くなりたいと思っていてもその方法が分からない選手だっています。困っていたら手を差し伸べる。それは「余計なお世話」なのかもしれません。これも分かりません。当時の事を思い出すと嫌な気持ちをされる人もいたのかもしれない。反省すべき点はいくつもありますが、後悔はしていません。その選手、サポートがなければきっと納得できる競技はできなかったと思っています。もちろん、つきっきりでやっていたわけではありません。メニューを指示して本人と感覚の付き合わせを2年間に渡ってやってきただけです。今でも当時のメニューやメールでのやり取りは印刷して残しています。ストーカーという意味ではなく、「いつか役に立つのではないか」という部分です。携帯メールではなくPCのメールだった事もあり、急遽の内容変更には苦慮した気がします(笑)。

懐かしい気持ちになりました。やはり誰かの為にしか力を発揮できないタイプなんだなと実感ししました(笑)。こういう関わりは大切にしていきたいと思います。先日大阪に行った時会えば良かったなー。私の体調が悪すぎて再会できなかったというのは情けない(笑)。またいつかの機会に!そんな気持ちになりました。前向きになりますねー。
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