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kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

しっかりと走る日

2014-02-15 | 陸上競技
木曜日、この日は不足分を補うべく走り込みとしました。前半部分でほとんど走練習ができていないのでせめて2回はしっかりとした負荷をかけておきたいという気持ちがあります。急激に練習量を増やすというのは良くないのである程度の量を数回に分けてやっておくほうが良いかなと考えています。

この日は大学生が練習に参加してくれることになっていました。前日までの流れを断ち切るのにはちょうどいい刺激になると思います。自分たちだけで練習するよりは外部の選手と一緒に走るほうが気も紛れますししっかりと雰囲気も変わると思います。大学生が高校生にあれこれ教えてもらうというのはプライド的にどうなのかという気はしましたがそれでも従ってもらうことにしました。練習に来てもらうのは全く問題はありません。が、こちらが遠慮して練習できないというのでは困ります。「通常通り」の練習の中に入ってもらうという感じですね。

この日は技術的なことをやってから後半は走練習としていました。基本の確認をしてから走る。基本の確認時には大学生にも動きを理解してもらう。説明することでそれなりの理解が図れると思います。言葉は悪いかもしれませんが大学生の存在を利用させてもらうという感じでしょうか。100・200の選手が2人、短長が1人、混成(!?)が1人というメンバー。それぞれ実力者なのでうちにとっては一緒に練習するというだけでいつもと違う緊張感があります。1月に合宿を行って以来他校との交流がありません。刺激が不足するとマンネリ化します。これが「やらされている」という感じにつながるのかもしれません。

大学生には「かなり走るけど良いのか?」と事前に確認していました。それでも「参加する」ということでした。世の中には変わった人たちがいるものです(笑)。通常どのような練習をしているのかはっきりとわかりません。短短でも600mを走ったりするという話を聞いていました。そういう練習は一切しないけどかなり負荷は高いという部分は理解しておいてもわないといけません。知らなかったというのはあまりにも可哀そうなので・・・。

ドリルともも上げ、フレキハードルもやりました。そのまま並走。いつもは南側から北側に向かって走るのですがこの日は風が北風。せっかく走るのであれば追い風で走らせるほうが良いだろうと思い走らせました。並走では「課題」を決めています。が、この日は間違いなく「渡す」ということだけしか考えられていませんでした。すぐに指示をしてもいいのですがあえて言わず。何組かは流れていました。「渡す場所を決める」という部分に意味がある。そこの場所で渡すためには何をするべきか?ここが考えられなければ単純に走るだけの練習となってしまいます。気を付けなければいけません。

そのまま25mと50mの組み合わせ走。これも同様。「課題」があるのです。大学生に細かい話をすると時間がかかりすぎるし、普段から言われていることと異なると混乱してしまう危険性もあります。それほど難しい話ではないのですがまずはペアを決めて走るという段階。少しは意図を説明しましたが細かくは割愛。今うちがやろうとしていることとを説明するには時間が足りません。「走り込み」と決めていたのですからそこまでは到達しなければいけません。

いつもよりも人数が多くなっているので走るメンバーを少し変えました。うちの選手と大学生が一緒に走れるようにしました。ここまできて高校生は高校生、学生は学生という枠で走っても意味がなくなりますからね。実はうちの卒業生もこの大学生の中にはいました。今の2年生が入学したときの3年生です。当時は「絶対に負ける相手ではない」という選手でしたが今は・・・。力が逆転している部分があります。そのため「負けるのは嫌だ」という感覚はあるでしょう。しかし、それでも「今の力を知る」ということは大事です。避けていたらいつまでもレベルアップはしませんから。あえて高校生と一緒に走らせることで卒業生にも「大きな刺激」を与えることができるのではないかと考えていました。

練習内容は120mのタイヤ引きと120mと60m。うちの学校の最大距離です(笑)。これ以上はグランドの関係で使えません。150mを走りたいのですが距離がないので120mのタイヤ引きで代用。それほどガンガン走るという感じではなかったと思うのですが一人タイヤ引きの時点で脱落。やりなれない練習ですから仕方ないと思います。他の3人は何とか走れていました。他の選手の動きをみるとタイヤ引きで完全に足が遅れてしまう選手がいます。また、力が上に抜けてしまう選手も。すぐに動きは改善できません。可能であれば何回か一緒に練習できればいいのになと感じました。うちの選手にも刺激になりますからね。

うちの選手はよく走れていました。前日までの「取り組む姿勢」についての話が少しは入っているのでしょう。声も出ていましたし行動も早かった。火曜日は「返事」がないという部分でかなり指導しました。私が指示をした時だけの「返事」だけではなく、「行きます!」と選手が走る前に発した言葉に対しての「はい」という返事がなかったのです。それでは練習の雰囲気は明るくなりません。ここが大きな課題でしたがこの日は大きく出せていました。これが「最低限の話」なのです。練習さえすればそれでいいというわけではない。きつい練習であっても自分たちで盛り上げていくことで雰囲気が大きく変わります。そこができるかどうかというのが「誰のための練習なのか」という部分につながっていきます。

普段はタイヤ引きでヘロヘロになっている選手もこの日は大学生を置き去りにしていました。この動きと走りが毎回できれば確実に戦えるのですが。今チームの中で伸びてきている1年生は大学生の短長選手と一緒に走っていました。最も体力がない選手が短長の選手と走るのでこれはこれで大きな刺激になります。疲れてきておいていかれそうになるときにどうやって付いていくか?動きを考えたり工夫をすることで対応していくしかないと思います。何とかついていけていました。うちの選手は全体的にこの日は動いていました。このくらいの動きが毎回できると本当に面白いと思います。かなり上のレベルで戦えるのではないかという印象を受けました。

最後に「この日は良い雰囲気で練習ができた」とだけ伝えました。「自分のための練習」というのがどのようなものなのか?ここを理解できるかどうかです。大学生の力を借りてでも練習をする。それが最終的に自分たちのためになるのです。人数が多ければ活気も出ます。そうなるとレベルアップもできる。良い練習ができるかどうかが大切なのです。

少し前に進めたかなと感じました。時間がかかってもそれを本物にしていく必要があります。少しずつ本物にしていきたいですね。
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水曜日~練習~

2014-02-15 | 陸上競技
本来であればかなり走っておきたいと考えていたのですが、キャプテンとの話に1時間、他の選手と話をするのに30分くらいかかりました。結局練習開始は17時半を過ぎていたのではないかと思います。この状態でどれだけ練習ができるのか?大いなる疑問ですが全くやらないというのはこの時期マイナスです。短時間ですが練習をすることに。

選手には「自分たちの練習」という意識を持つように言いました。私が言ったからやるというのでは全く成長がありません。練習時間が短い分、1つ1つの内容を理解して意識して行う。集中して行うことで時間不足を補うしかありません。さすがに言われてすぐですから集中して取り組むことができていました。

一番最低な練習は「やるだけ」の練習です。とにかくメニューをこなすという考え方(いや、考えていないのか)では「運動をしている」だけであって練習の効果はほとんどありません。ジョギングをして健康維持に努めるというレベルだと思っています。その次が「やらされる」練習。「今日も部活がある。行きたくないな。やりたくないな。」という表現をする生徒はかなりの数います。今日も練習きつい、先生に怒られるかもしれない。それでも練習に来る。言われたことだけを誤魔化しながらやる。結局は一生懸命になれないのでそれなりの成果しか出ません。

もう一つ上の段階は「やらされる」のですが、「強くなりたい」という気持ちが大きい練習。うちがここのレベルだと思っています。練習に関しては一生懸命やる。それは「インターハイに行く」という大きな目標があるから。ある程度きついことしなければ自分自身が強くならないことが分かっているので練習に一生懸命に取り組みます。が、誰かに依存して「周りがいるからやる」というレベルでもある。「強くなりたい」という部分と「やらされている」という部分が混在する。だから「声を出す」ということもできなくなる。お通夜のような練習になります。

良い練習は「自分が強くなるため」の練習です。練習の主体は他の誰でもなく「自分自身」です。強くなるためなら何でもする。自分を支えてくれる様々な方に「感謝」の気持ちを持って練習に取り組む。自分が競技で結果を残すことが最大の恩返しになると知っている。だから練習中も「自分が何をするべきか」を常に考えながら練習を進めることができる。チームで目標を共有しながら協力して前に進む。こういう状況になれば間違いなく強くなります。

時間をかけているのは「自分のため」です。練習の時間をどれだけ有効に使えるのか?これも「自分のため」でなければいけない。言われたから一生懸命にやるというのでは話が違ってきます。指導者が主体となって練習をさせる。気分が落ちていたら「大丈夫か?頑張れるか?」と声をかける。一歩引いたところから見ると「良い風景」に見えるのかもしれません。が、「青春ごっこ」をするのは今のチーム力からすれば無意味です。私に励まされたから練習が頑張れる。いやいや、これでは誰のための練習か分かりません。どんな練習であれ「自分のために」と思えば、辛くても乗り越えられる。最悪、選手同士で「なにをやってるんだ」と言い合えるようなチームにならなければいけないと思っています。あくまで「理想」ですが。その「理想」を追い求めなければ「現状維持」で終わり。先には進めません。

話がそれましたがドリルを行い、フレキを使ってのスイッチング。スキップとシザースを組み合わせてそのまま並走。これも時間の関係で3本としました。50mをたった3本しか走れない。時間というのは大事です。この段階で上手くいくかどうか分からない練習を試すことに。先日からイメージしていた練習なのですがどれだけ効果があるか分かりません。というか、本当にできるのかどうか分からないというほうが正解でしょうか。スタート局面、中間への移行という部分を意識するための練習。トップスピードを維持するためにどうすればいいかを考えて取り入れることにしました。これも「正解」はないと思っていますが。

2人1組で行いました。一人は25mを走る。もう一人は50mを走る。たったそれだけのことです。それを交替しながら6本ずつ行いました。短時間での練習です。もう少し工夫すれば練習の質も上がるのではないかと感じました。こういう練習をすると雰囲気も上がります。こういう部分の工夫は指導者がしなければいけないと思っています。たまたま(?)思いつきでやってみる練習だったのですがこういう意味では効果があったと思います。

「自分のための練習」をする。ここが全てです。しっかりと意識しながら取り組んでもらえたらと思います。大きなレベルアップのための「停滞期」だと思います。必ず自分たちで練習を作れるようになれると信じています。
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