kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

日誌の現れる変化~負けから学ぶこと~

2009-08-30 | 陸上競技
夏休みはなかなか日誌に目を通す機会がありません。それでも毎日きちんと書いている者は自分のその日の取り組みや走りをしっかりと振り返っています。これだけblogに書いていると私のやり方や指導方法に非難もあると思います。他の学校だったら出来ない、うちだったら選手が反発すると言われることがあります。それは持って行き方だと思っています。競技に真剣に向き合うようになれば色々と変わってくると思っています。日誌だけでなく色々な部分が違うと思います。あれこれ批判を受けながらもやるべきことをしっかりとやっていきたいと考えています。上手くいってもいかなくても結局は評価を受けるのですから(笑)。

話がかなり逸れましたが、地区新人の後に日誌を見てみとやはり意識的な変化が見られる者がいます。特にyukaはこの3ヶ月で大きく考え方が成長してきています。それに見合う競技成績の成長もしてきています。まず大きな差が責任感でしょう。中国選手権、1走を任せましたが62秒かかりました。バトンの受け渡しで計れば61秒ですがきちんと400mでいけば62秒。県レベルでは十分ですが中国で考えるとレースを壊しました。この時点で第2集団での勝負を余儀なくされます。ここに関してはかなりきつく言いました。私の所に来る前に本人達がそれを一番痛感していましたが…。こういう上手く行かなかった時に何を学ぶかというのが大切だと思っています。同じことを繰り返さないためには表面上の理解だけではなくきちんとした理解が必要になります。本人が日誌に「最近になってやっと先生がいうことの本当の意味が分かってきた」と書いていました。どれだけ難しいことを言っているのかって話です(笑)。キャプテンが分かりきっていないから周りはまだまだ分かりませんね。

日誌には選手同士でミーティングをした時にyukaが「rinaに勝つ」と宣言した様子が書かれていました。これは本人ではなく周りの者の日誌からですが。61秒4を出した事に全く満足していません。目指すものはまだまだ先にあることを忘れていないのです。61秒台を出しても結局は1走で遅れる。目標には届かないのです。エースであるrinaに勝てないようでは中国では戦えない。yukaは初めて決勝を走りました。これまで順位が決まる決勝では力が及ばず何度も外されてきました。言葉にはできない悔しさがあったはずです。最初から強かったのではなく自分の努力で勝ち取った。だからこそまだ満足はしないのです。更に上を目指す。この姿を見てチームは何を感じるでしょうか。負け続けてきたから分かる事もある。日誌を見て強くその部分を感じました。悔しさが上を目指す気持ちを支えている。これは前キャプテンのshimaから学んだのではないかと思います。

何度も書いていますが日誌には意識レベルが反映されると思っています。どれだけ良いことを書いても同じことを毎日書いていたり、自分自身の本当の内面を現すものでなければ何も意味がありません。必ず現れます。頑張りますだけでは何の変化も生み出さない。当然です。勝った時、負けた時に本当の姿が現れる。負けた時に何を学ぶかで次につながるのです。泣いているだけで強くなれるわけではない。本当の変化が無い限り次のレベルには届かないのです。

まだまだ伸びる可能性がある。求められていること、目指すものをしっかりと理解していかなければいけません。日誌の使い方を各自がどれだけ考えられるか。次に向かって自分の内面と向き合うために使ってもらいたいですね。成長は認めますが、全体的に足りないものがある。個人個人でもまだまだ足りませんし、改善する部分があります。現状に満足している選手はあっという間に置いていかれてしまう。女子のマイル、メンバーに入るだけでかなり熾烈です。何とかなると思っている者は気がついた時にはメンバーから外れている。目指すものは何かをもっと考えてもらいたいですね。

負けて何を学ぶか。負けた時に何を感じでどう考えるか。この辺りが今後の成長を決める。日誌を見ながらそう感じました。止まれません。常に上を向いて進みたい。そこを選手に理解させ本気で行動移させたいですね。
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夏休み最後の走り込み

2009-08-30 | 陸上競技
土曜日で夏休みの練習は最後になります。月曜日からは学校が始まりますからゆっくり時間をかけて練習が出来るのは最後になります。予定通りタータンでの専門練習と走り込みをしました。

中でも最大の課題に置いていたのは400mHの練習です。これは市営競技場の土のグランドではなかなかできません。前半と後半のレースパターンを身に付けさせていきたいと考えていたので。レース後半での失速が目立ちます。通常のレースであれば問題はありませんが、目指す場所に向けては今のままでは届きません。67秒レベルでは中国新人の決勝止まり。来年は中国準決勝で負けてしまいます。殻を破るきっかけを与えなければ66~67秒のままです。きちんとラストが持つようになれば目指す場所にかなり近づけます。感覚を身に付けさせるために実施しましたがある程度はできるようになったと思います。あとはフラットレースやマイルでのラストまでの力の配分です。60秒台の力は間違いなくあります。あとはそれを引き出せるかどうかだけ。殻を破ってもらいたいですね。

男子に関しては短い距離でハイスピードでの追い込み。最近調子が上がってきている2年生と以前からかなり走れるようになってきていり3年生、この2人がお互いを意識しつつも良い感じで練習を引っ張ってくれています。先日11秒2で走ったといっても手動計時ですから互いに練習の質を上げていき電気計時で11秒前半を狙ってもらいたいですね。今の感じでいけば十分可能性があると思います。夏の成果が見られます。これまで上手く噛み合わなかった分、走れる楽しさを実感してくれているのではないでしょうか。

短長はレース感覚で前半200mを走った後での250m。前半の200mは大会と同じように向かい風。その中でレースの組み立てをしていく。どのパターンでもしっかりと対応していく必要があります。前半の流れはまずまずつかめてきたのではないかと感じています。後半、250mで大きな差がつきました。200から250まで数分レストを取っていますが、250mでmisatoと他の者で1秒以上の差がつきます。ここが課題。中国で戦うことを考えたらmisatoと同じかそれ以上のレベルの選手はたくさんいます。ラストで10m近く離されるというのであればマイルでは致命的です。順位が完全に逆転してしまいます。
あとでビデオで確認しましたがmisatoは35秒2位でカバーしていました。他の者のMAXに近いタイムで走れている。差がつきますね。今のうちで一番強いのは間違いありませんが、ここに頼っていくわけにはいきません。中国選手権では59秒6くらいのラップでしたが、感覚をつかみ始めているのでフラットでの58秒台は確実に届くレベルだと思います。他の者は死ぬ気で追わなければ届きません。まだまだです。

専門練習が終わってから更に走りました。かなり長くなりましたが集中力を保ってしっかりと走れていたと思います。普段から合宿並の練習量かもしれません(笑)。先週少し落としているのである程度の負荷をかけておかなければいけませんから。あくまで勝負は秋であり、来年の春。今だけを見ていくわけにはいきません。

この夏で変わった者はかなり変わりました。過去の実績は関係ないと強く感じました。全員がきちんとやるのが当たり前のレベル。あとは見えない意識の差だけ。どうやって埋めていくか。見えないものをしっかりと見せて欲しいですね。

また書きます。日誌を読んで感じたことがあるので。
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