尼崎の整体院です|「かいつう館の日々是整体」 腰痛など慢性の痛みは当院にお任せください^^

尼崎・武庫之荘の整体院です。腰痛・股関節・膝痛、首痛や頭痛など大得意。回数券を必要としない、通えない方のための整体です

治療のゴール

2005-08-16 09:20:30 | 健康 整体
哲学する整体、かいつう館です(違うって)

今日は、ちょっと毛色の変わったお話を。でも、本当は、うちに来た事の無い人にはあんまり読んで欲しくないかも。こんな考え方をしてる、と思われたら、たぶん、来なくなると思うので(笑)
それでは、始まりはじまりー。

昔。うつの方がお越しになられました。仮にKさん、とお呼びしましょう。毎週月曜日になると頭痛が激しくて起きるのが大変。会社にも行けないくらい。病院では鬱と診断され、ひどいときにはうつの治療のため、入院したこともある、とか。

で、うちで施術をすると、一週間は保つらしんですよね。でも、また効果?が切れてしんどくなる。二人でいろんな話をしながら、施術を重ねていきました。で、あるとき、Kさんが「自分でもなんかしようと思って、催眠療法も受けてみることにしました」と。ここからが面白いところなんですが、受けているいるうちに「これ、、、って」となって、今度は習い出したんです。新しいオモチャを手に入れた、なんて言うとKさんに怒られますが、面白いものに巡り合った、という感じだったんでしょう。

で、ですね。結局、Kさんは、施術を受ける側から施す側に回っちゃったんですね(笑)催眠療法の卒業試験を控えて彼と話をしました。こんな話です。「かいつう館に来て良かった」と。しかし「うつが治らなくて良かった」とも。つまり、それまで僕達は「鬱が治る=うつが治って会社に行けるようになる」を施術のゴールに設定していたわけです。もし、「うつが治ってしまっていたら、、、。会社に復帰して、、、またいつか鬱がひどくなって、、、」を繰り返していたかもしれない。でも、「うつが治らなかったおかげで、こんな道があるんだ、ということに気付いた」と。こんな新しい道、新しい自分を、見つける、、気付くことができたんだと。「うつになって良かったなあ」と仰ってました、、、。彼の目は、穏やかな光をたたえ、口元にはやわらかな笑みが浮かんでいます。

さて。治療家としての僕はうつを治せずに敗北したのでしょか?彼は会社に行けない人間として社会から落伍したのでしょうか?

治る、とはどういうことなのでしょうか?会社に行ける状態が健康な状態なのでしょうか?Kさんは今、うつ病「人」なのでしょうか?

究極の健康とは、「幸福である」ことではないでしょうか?「痛いイタイ」という意識で頭を占領されながら、幸せを感じることはむつかしいと思います。でも、百パーセント幸せであるとき、痛みを感じることもまた、むつかしいのです。Kさんは、今でもうつは完治していないらしいです。不快な頭痛はまだ残っているそうです。ですが、毎日、イキイキと過ごしています。幸せだそうです。もう一度、問います。彼は、病人なのでしょうか?僕は、彼を治す必要があるのでしょうか?では、彼は、治ったのでしょうか?僕は、、、彼は幸せになったんだ、と思うのです。

幸せなとき、あなたは自分の何かを変えようと思うでしょうか?「ああ、うつで良かった」というのは、そういうことではないでしょうか。

追伸 彼は催眠療法の学校を卒業後、開業する前から、セッションの依頼が続々と入ってきています。しかも、店さえ構えていないのに、「よみうり文化センター」の講師になることが決まったそうです。22年間勤めた会社、それも、うつを理由に半年以上も休職を認めるしっかりした会社を今月退職します。「今の執着を手放すと次のものが入ってくる」とはKさんの師匠の言葉です。「まさにその通りになりました」とメールをいただきました。今でも仲良くさせてもらってますが、、、、、、、、彼のほうが「先生」になっちゃったあー(爆)

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1 コメント

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Adolescence (Adolescence)
2005-08-17 14:31:17
こんにちは。

すいません、ちょっと聞きたいんですけど、この人ってご存知ですよね?

http://love-tear.cx/

噂によると結構すごいらしいですよ。意外でした。

実は自分もつい最近始めたんですけど、やっぱり本当でした。
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