自律神経は乱れるのか？不眠のお話から(＾＾)

娘さんのご紹介で来てくださったお母様。
「リラックスさせてあげて～」と娘さんの言だったのですがお母様はとにかく不眠にお悩みでした。

娘さんのリクエストもあるから身体をまずはモミモミ。
「硬いでしょう？」とお母様。

硬いほうが、いいこともありますからねー、外から衝撃がくるなら硬いほうがいいですやんね？
「衝撃？」
なにかに耐えないといけないことだとかー
「ああッ」とお母様。

不眠から自律神経の話にもなって。
でも、僕、医学的じゃないかも知れないけど、「乱れない」としたらどうなんだろう、て考えてみるんです。それは、痛みを追いかけるときと一緒で。「悪い」じゃなかったら、「歪み」じゃなかったら、そして「乱れてる」んじゃなかったら、これにはどんなメリットがあるんだろう、って。

僕は「この人の自律神経が乱れてる」んじゃなくて、「この人が置かれている環境に、適応してるんじゃないのかな」と想像してみるんです。

たとえば、ってお客様にお話ししてます。「今、ここがさ、ジャングルでさ、乳飲み児を抱えてて救助を待ってるんすよ。で、夜になったわけ。姿は見えないけど、夜行性の肉食動物の音がする・・・」
「でね？この状態で、夜に寝ちゃうのが正常だと思う？人間、夜がきたらみんな寝ちゃうのが正常だと思う？食べられちゃうかも知れないのに？こどもとともに生き延びるためには、寝ないほうがメリットがあるよね？」

そんな話をさせてもらったら・・・
「そうだ、娘が孫を産んだ時に身体を壊して、私が赤ちゃんを預かって、娘の見舞い、赤ちゃんの世話、旦那の世話もして。そしたら赤ちゃんが夜中に熱を出して、病院に駆け込んで、深夜二時にようやく帰宅して。それから、夜はちょっとした気配でも起きるようになって」

そうでしょ？寝てしまってたら赤ちゃんが亡くなってたかもしれないんですよね、夜、寝ないことにメリットがあったんですもんね」

そんな話をしながらお迎えがくるまで施術して。
娘さんに「身体も心もほぐしてもらったわ～。今日は眠れそう」っておっしゃっておられました。

人は、寝ないと死にます。この人は昼間、洗濯物を畳みながら気を失ってたそうです。そうまでして、眠らせてくれる。
じゃあ、寝ないと死ぬよりも、もっと大事なことがあったんじゃないか。それは家族のためだったり、、、

そういう背景をバッサリ捨てて、「乱れてる」とは僕はよう言いません。
暑いときには毛穴が開いて、寒いときには毛穴を閉じてまで環境に合わせて生き延びようと懸命になってる身体が、そうそう簡単に乱れてしまうと僕は考えたくないんです。
暑いときに毛穴が開くのが正常ならば。
夜に眠れないことが正常なときって、どういうときだろう。

そんな考え方を、僕はしてみます。

お迎えに来てくださった娘さんに
「身も心もほぐされた～今日は眠れそう」と笑顔でおっしゃってくださいました＾＾

今日もありがとう。
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