「球体の蛇」 道尾秀介著
ミステリー調の青春小説。両親が離婚し、隣家のシロアリ駆除業に居候する17歳の友彦が主人公。
隣家には一歳年下のナオと、その父親の乙太郎が暮らす。母親と長女だったサヨは数年前、
一家で出かけた先のキャンプ場で焼死しています。
友彦は乙太郎と営業で回った民家で、死んだサヨによくに似た女性と遭遇し、
その民家の軒下に夜な夜な出入りするようになります。
その民家に住むのは定年過ぎの男性とサヨに似た女性。
その民家もある日、焼け落ち、男性が焼死します。
その民家に火を放ったのはだれか。
数年前に起きたキャンプ場での火災の出火原因はなんだったのか。
次第に明らかになっていくようにみえますが…。
☆☆☆
同じ作者の「向日葵が咲かない夏」はイマイチでした。
ちびちくりん1号も同じ感想。
「すっきり」としない結末がいいのでしょうか。
「超・殺人事件」 東野圭吾著
密室あり、物理学あり、小説家の裏側の私生活ありの短編集。
いずれも「事件」がおき、謎が解かれます。
☆☆☆
「アクセス」 誉田哲也著
好調の映画「ストロベリーナイト」の原作者の誉田哲也の青春ミステリー。
「ケータイ料金が全て無料」というキャンペーンに申し込んだ高校生が次々に凄惨な死を遂げます。
キャンペーンをうたう謎のプロバイダー、「2mb.net」とは何者?
残された者は「2mb.net」の意味を説き明かし、生き延びることができるのか ?
☆☆☆
携帯依存が顕著になる現代社会を皮肉っているのでしょうか。