「最後の家族」 村上龍著
リストラの危機に直面するコーヒー好きの父と、
若い大工と密会を重ねるかたわら、家族の調和を取り戻そうとする母親と、
引きこもりの長男と、
10歳年上の元引きこもりの男性とつきあう大学受験を控えた長女の
4人の家族のそれぞれの視点で各章が構成されています。
長男は、向いの家の女性が夫と思われる男性から
ドメスティックバイオレンス(DV)を受けるのを見たのを契機に、
だんだんと引きこもりから脱していきます。
長女も「いい子」をやめ、元引きこもりの彼氏と海外へ行く夢を膨らませます。
母親は、大工との逢瀬を重ねながら、本当にやりたいことを見つけようとします。
「誰かを本気で助けたいと思うなら、まず自分がかわることだ」
という主題が感じられます。
最後にコーヒーの香りを感じて、表紙を閉じられます。
☆☆☆☆☆
追記
ちびちくりん1号に紹介しましたが、彼女は
「そんなにおもしろいかなぁ」
という感想でした。
「東京スタンピート」 森達也
世界恐慌とオイルショックが重なり、不安が蔓延する2014年の日本が舞台。
主人公のテレビディレクターは、年の半分以上は永久凍土の上かアフリカか
電気も通わぬ砂漠などでドキュメンタリーを制作しています。
日本に帰ってきている最中に、通り魔殺人のニュースを見た直後に、
集合無意識研究所の加藤という男から「事件は虐殺の予兆です」との電話を受けます。
憎悪は感染するのか。
監視カメラは本当に住民に安心を与えているのか。
犯罪の増加に対する不安などの社会不安は、
メディアの報道にあおられているだけではないのか。
近未来の日本社会。
考えさせられます。
☆☆☆☆★
「君はフィクション」 中島らも
楽しんで読みましょう ^^
☆☆☆★
リストラの危機に直面するコーヒー好きの父と、
若い大工と密会を重ねるかたわら、家族の調和を取り戻そうとする母親と、
引きこもりの長男と、
10歳年上の元引きこもりの男性とつきあう大学受験を控えた長女の
4人の家族のそれぞれの視点で各章が構成されています。
長男は、向いの家の女性が夫と思われる男性から
ドメスティックバイオレンス(DV)を受けるのを見たのを契機に、
だんだんと引きこもりから脱していきます。
長女も「いい子」をやめ、元引きこもりの彼氏と海外へ行く夢を膨らませます。
母親は、大工との逢瀬を重ねながら、本当にやりたいことを見つけようとします。
「誰かを本気で助けたいと思うなら、まず自分がかわることだ」
という主題が感じられます。
最後にコーヒーの香りを感じて、表紙を閉じられます。
☆☆☆☆☆
追記
ちびちくりん1号に紹介しましたが、彼女は
「そんなにおもしろいかなぁ」
という感想でした。
「東京スタンピート」 森達也
世界恐慌とオイルショックが重なり、不安が蔓延する2014年の日本が舞台。
主人公のテレビディレクターは、年の半分以上は永久凍土の上かアフリカか
電気も通わぬ砂漠などでドキュメンタリーを制作しています。
日本に帰ってきている最中に、通り魔殺人のニュースを見た直後に、
集合無意識研究所の加藤という男から「事件は虐殺の予兆です」との電話を受けます。
憎悪は感染するのか。
監視カメラは本当に住民に安心を与えているのか。
犯罪の増加に対する不安などの社会不安は、
メディアの報道にあおられているだけではないのか。
近未来の日本社会。
考えさせられます。
☆☆☆☆★
「君はフィクション」 中島らも
楽しんで読みましょう ^^
☆☆☆★