医療・介護を支える継続企業の知恵袋

毎日ブログを書き続け10年が過ぎました。2025年、2042年に向けた医療介護の厳しい時代を乗り切る策を考えます。

春だから

2016-03-29 05:37:30 | 薬局
若き獅子が世に放たれる。

第101回薬剤師国家試験の合格発表があった。
今回は合格基準が変更になり合格率が上がるとの予想があった。
そのせいか合格率は76.85%と前年の63.17%から13.68ポイントもアップしている。
これでいいのか疑問が残る。
それにしても先ずは“おめでとう”とご両親に言いたい。
はっきり言って受験者は合格して当たり前だと思う。

いつもながら嫌な報告がある。
出願者数は16,658人あり、受験者数は14,949人と約1割の1,709人も受験を断念している人がいる。
いかなる理由か分からないが、もし卒業延期が理由なら大学の責任は重い。

男女比で見ると、もちろん女性の合格率の方が高く79.01%で、男性は73.74%となっている。
人数も男性が4,515人、女性が6,973人と女性が圧倒的に多い。
6年制になっても薬剤師は女性に人気があるようだ。

前回ほどではないが今回も不適切問題が3問あった。
1つは答えがどちらでもいい2つある。
残り2問は「解なし」となっている。
正直なところ、受験する身にもなって欲しい。
この問題で悩んで時間を費やした責任が問われる。

合格者の合格証書の送付都道府県が発表されている。
面白いのは富山県が最低で31人、次が福井県で37人となっている。
どちらも分業率が低い地域である。
石川県は82人と人口に比べると良い方になる。
その他に少ないのは島根県が43人、鳥取県が47人となっている。
少なくてもいないよりましなので、しっかりリクルートに結び付けて欲しい。

公表された資料には大学別の合格者数も出ている。
大学別では最も低い合格率は44.41%となっている。
しかしこの大学の新卒だけ見ると92.45%にもなる。
因みに、その大学のホームページを見てみた。
そこには「第100回薬剤師国家試験 新卒合格率76.92%」と書いてある。
今回は「新卒合格率92.45%」になるんだろうか。
この大学を批判するつもりはないが、新卒受験者数がたったの53人しかいないのに、既卒受験者数が146人で、旧4年制卒受験者数は132人もいた。
何かやり残した仕事があるんじゃないかと考えてしまう。
因みに、募集定員は173名だそうだ。

何はともあれ“桜、咲いた!”って実家に電報は打ったかな?





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2 コメント

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Unknown (tainosin)
2016-03-29 17:28:50
いつもお世話になります。

今日福岡県薬から緊急のメールがありました。

かかりつけ薬剤師の同意書は、3月でも取ってよいという
ものです。
また同意書の雛形も送ってきました。
長崎の友人に聞いてみたら、長崎は雛形を作っていないそうです。
県によって違いますね。

友人は厚生労働省の役人が長崎に来て、かかりつけ薬剤師指導料は、取りすぎてもいけないし、0でもいけないということでした。

昔、特別指導加算があったとき、5割の患者から取ると
監査が入るという噂がありました。

かかりつけ薬剤師の場合も、5割を超えるとそうなるのでしょうか?
返信する
国民の評価 (駒形和哉)
2016-03-30 06:14:12
随分と遠くに知り合いがいるんですね。
でも、何で福岡県薬なんでしょうか。
3月からの同意書については当初から私は勧めていました。
この件は厚労省の方がメディアに漏らした情報なんでしょうね。
それにしても日本薬剤師会で検証していち早く会員に知らせるべきですね。
事の良し悪しは別として大手調剤チェーンはすでに動いています。

同意書のひな型についてはどこも試行錯誤だと思います。
厚労省からのお墨付きはないと思いますよ。
だから自分が良いと思った同意書でも構わないと言うことです。
先月の終わりごろから私なりの同意書をセミナーで説明して資料として配布しています。

「かかりつけ薬剤師指導料」の算定の件ですが、どうしてお役人はそのような事を言うのでしょうか。
国が進めていることに反します。
こんな時こそ薬剤師の国会議員を通じて厚生労働省に問い詰めるべきです。
今やれば選挙に有利かもしれません。
今回の「かかりつけ薬剤師指導料」は薬剤師の職能に対する真価が問われています。
患者の同意を得て喜んでもらえるサービスを考えたいですね。

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