千にも満たない。
「健康サポート薬局」が5月末で963薬局だそうだ。
2016年の10月から本格的な申し込みが開始され、1年と8ヶ月が経過したが未だに全体の2%にも満たない。
当初は2025年までに1万軒から1万5千軒が目標だったように思う。
確か中学校区に最低でも1軒だったはずだ。
中学校区とは異なるかもしれないが全国に中学校は1万500校ほどある。
そもそも「健康サポート薬局」とは何だろうか。
どこからもその存在に疑問も問題も浮上してこないが、捨て置いていいものなのか。
”絵に描いた餅”ほど食えないものはない。
間違っているかもしれないが、ことの始まりは元厚生労働大臣が平成27年5月26日の経済財政諮問会議で示した「中長期的視点に立った社会保障政策の展開」の資料から始まっている。
その中の6ページに「患者のための薬局ビジョン」を年内公表予定とされている。
これは裏を返すと、今までの薬局は患者のためになっていなかったとの反省がある。
だからあえて「患者のための」薬局の姿を具体的に示すと宣言された。
これにだれも反対も異論も唱えない薬局は快く受け入れた形になった。
その議論がいつの間にかすり替えられて「患者のための」が、どこかに置き去りになっているように思う。
思い出して欲しいが名称も「健康情報拠点薬局」から「健康づくり支援薬局」に変更になり、いつの間にか「健康サポート薬局」に落ち着いた。
このいきさつは何度もブログに書いたのであえて触れない。
そして、この議論からいつの間にか”かかりつけ薬局“から”かかりつけ薬剤師“にすり替えられた。
この議論も何もない。
この”かかりつけ薬剤師“に求められる要件に違和感がないのか。
さて、たった千件足らずの「健康サポート薬局」に国は何を期待できるだろうか。
薬局に占める割合は1.7%前後だ。
何かが現状に合っていない。本当に患者のためになる薬局になりえるのか。
意味のないものをいつまでも放置するのは無責任極まりない。
ついでに言わせてもらうと2017年と2018年(原案)の「骨太の方針」には「患者本位の医薬分業の実現に向け」と明記されている。
これも裏を返すと、今までの医薬分業が患者本位ではなかったと指摘されている。
誰がそう言っているのか。
そんなアンケート結果があるのか。
「薬剤師をなめてんのかぁ~!」
「薬局をおちょくってんのかぁ~!」
と言いたい。
当社が調べた限りでは日薬の会長も副会長の薬局も「健康サポート薬局」ではないようです。
当社の調べ方が悪いのかもしれません。
その時は悪しからず。
ご存知の方は教えていただければと思います。