何ともわかりづらいと思うのは私だけなのか。
日本薬剤師会は「薬剤使用期間中の患者フォローアップの手引きの改訂版 ver1.1」を出した。
先日のブログにも書いたが微妙な改定のためかver1.0がver1.1と0.1変化したようだ。
それにしてもわかりづらい。
最後まで読んだ人は偉いと思う。
前回の懸案事項だった「記録」の部分は「患者フォローアップに関する記録はもとより、患者に確認した事項、薬剤師が分析・評価した結果と対応(患者への情報提供・指導)等については、調剤録に記載する」となっている。
やっぱり服薬期間中の患者フォローアップの記録は「調剤録」に記載なんだと思ってしまう。
ところが先を読んでいくと「記録については、調剤済み処方箋又は患者の服薬状況や指導内容等を記録したもの(薬剤服用歴等)において、必要事項が記載されていれば当該規定を満たすものとされている」と追記されている。
ver1.0には「調剤録に記載する」としか書かれていなかった。
こうなるとどうしていいのかわからなくなる。
ver1.1からは「調剤録」と「薬剤服用歴等」の両方に記載する必要があるように思ってしまう。
「当該規定を満たすもの」と表現するのではなく、「薬剤服用歴」への記載で構わないとして欲しかった。
よくわからないが「薬剤服用歴等」の「等」は他への記録でもいいってことなのか。
「等」は何だ。
言葉を濁してはいけない。
基本的に、薬剤師としてやらなきゃならないとこが今ごろ出てくること自体がおかしい。
しかも既に始まっている9月に改訂されることもおかしい。
ver1.0は7月17日に出されている。
今までの人は「調剤録」に記載していたかもしれない。
事前に、厚生労働省との話し合いが出来ていなかったってことを露呈したように思う。
「きっとコロナ禍で忙しかったんだ」で終わらせてはいけない。
会費を払っている人もいるのだから。
こうなると会費を払う払わないなどのもめごとに発展しかねない。
と言うことで服薬期間中の患者フォローアップは今月から始まっている。
経営者は患者フォローアップをやるやらないの判断を薬剤師に任せきりではなく、ある程度の薬学的知見の根拠を店舗ごとに整理しておく必要がある。
先日、ある会社で薬歴を書くのに時間がかかり過ぎるとの話があった。
なぜ時間がかかるのだろうか。
何を服薬指導したのかを忘れたからなのか。
例えば、朝礼等で今日の重点服薬確認を決めてはいかがだろうか。
高血圧薬、糖尿病薬、高脂血症など店舗によって汎用される薬があると思う。
そのカテゴリーごとに基本的な確認事項を決める。
そうすると必ず「血圧のお薬が出ていますが〇〇〇のような症状はいかがですか」となる。
その日の血圧の患者の薬歴には「〇〇〇はなし」となりやすいような気がする。
あくまでも素人的な発想である。
応用は薬学的知見に基づき各自で発想を膨らませて欲しい。
と言うことで「薬剤服用歴」に記載する。
あたり前田のクラッカーである。
そう言えば政権も新しくなる。
ここも0.1なのか。
わかりづらい。
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