医療・介護を支える継続企業の知恵袋

毎日ブログを書き続け10年が過ぎました。2025年、2042年に向けた医療介護の厳しい時代を乗り切る策を考えます。

判断が難しい!

2008-02-21 17:08:45 | 薬局
薬剤服用歴管理指導料ですが…
なかなか算定が難しいように感じます。
算定していいのか、どうか?

診療報酬改定には入念な罠が仕掛けられています。
医療費の総枠はほぼ決まっています。
その配分を診療報酬改定が行なうことになります。
先ず、利益が出ている医療機関はどこか?
利益が出ているところから、その利益を移動させる仕組みです。
昨年(19年度)の医療経済実態調査で、診療所と調剤薬局の利益が17年度年を上回っています。
診療所の収支差額は減っていますが給与が増えています。
今は、ほとんどが医療法人ですから、実質的な収入が増えていることになります。
病院は給与も収支差額も減少しています。
そこで今回は診療所の再診料にメスが入ろうとしたのです。
ところが、さすが医師会はまだまだ力がありそうです。
何だかんだ先送りにしてしまいました。
そうすると残るは調剤薬局となります。
4月からの調剤報酬改定の極めつけは「薬剤服用暦管理料」と「服薬指導加算」の合算です。
点数的には30点になりました。
しかし、合算ですから両方の要件が満たされる事が必要だと思います。
そうなると前者は90%以上の算定率ですが、後者は30%程度の算定率です。
当然、算定できる薬局が30%となります。
これは事件です!
実は、小児科と産科等への重点配分の財源はここにあると思われます。
厚生労働省がすんなり再診料の引き下げをあきらめたのは、調剤報酬からの財源確保があったのではと疑いたくなります。
今からでも遅くはありません。
服薬指導に関する社内のコンセンサスとSOAPなどの手法を徹底的に啓蒙することが肝要です。


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1 コメント

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指導加算はペイしない (obake)
2009-01-05 16:15:15
個別指導の内容を見る限りでは、薬歴管理(記載・更新等)は、とても300円(30点)で利益が出せる作業ではない。薬剤師人件費の時間単価を計算すれば、すぐに分かる。しかも、平成20年4月1日から薬歴の記載や内容整備、調剤の際の参照が義務化されてしまった。一番の課題は、SOAP等ではなく、定期的に薬歴内容の見直しと更新の作業が求められることである。こんなことをやっていては、調剤どころではない。しかも、加算をしようがしまいが義務としてやらねばならない。これではいずれ、調剤薬局は米農家と同じような構造不況になってしまうかも。
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