医療・介護を支える継続企業の知恵袋

毎日ブログを書き続け10年が過ぎました。2025年、2042年に向けた医療介護の厳しい時代を乗り切る策を考えます。

すべてはつながっている

2012-04-21 04:38:41 | 薬局
この煽りはどこに来る。

以前からやるやら無いとなっていた国立病院等の共同購入がいよいよ始まるようだ。
国立病院機構と労働者健康福祉機構は、傘下の国立病院(144病院)と労災病院(30病院)の医薬品の共同購入(入札)を本格的に実施するようだ。
既に、それぞれの組織では行われていたようだが、両者合わせてとなると納入業者はただ事ではない。
対象品目は9,000品目だそうだ。
これはかなりのボリュームになる。

入札は全国を3つに分けて行う。
北海道・東北、本州(四国、沖縄を含む)、九州となる。
こうなると北海道・東北は同一市場となる。
地元卸の優位性がなくなるのではないのか。
その点、九州は1つだ。
本州はかなりアバウトになる。
市場は日本全体が1つになる時代も近い。
大手調剤薬局は既に地域性がなく全国である。
どちらにしても地域を越えた物流機能が必要になる。
医薬品卸の生き残りをかけた戦いが始まりそうだ。

さて、薬局の方々は対岸の火事だと思うなかれ。
大きな組織はバイイングパワーを発揮しやすい。
当然、今回の目的は価格を下げることにある。
そうなると医薬品卸の利益がさらに逼迫した状態に近づく。
その煽りがどこに向けられるかである。

そんな記事を見ていると「60病院が共同購入」の記事が日経新聞(4/20)に掲載されていた。
こちらは社会保険病院や民間の病院が集まって心臓ペースメーカーやカテーテルなどの共同購入を始める内容だ。
病院の経営もかなり厳しさを増しているようだ。

私のセミナーでは“小魚大魚作戦(スイミー)”と称して、地域の薬局が集まって出来ることを提案している。
価格もスイミーになると交渉力が違ってくる。
他にもメリットはいくらでもある。
この時に大切なのが“スイミーの目”である。
誰が方向性を示せるのかが大切になる。

あなたの薬価差益も狙われていますよ。

今朝は、4時から事務所で昨日行われたHSEセミナーのまとめを作成している。
9時からの45分の総括は定評がある。
と、思って頑張っている。

あぁ~眠い!!


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2 コメント

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Unknown (みやみや)
2012-04-22 02:29:00
利益が薄くなれば、人員も減らすことになり、薬の配達の時間の間隔も広がって返品できる期間は短くなるんですね。卸全体が歩調を併せて買いたければ買えばというスタンスになってきてるような気がしますね。
FAXでくる現金問屋の特売も年々しょぼくなってくるのをみると薬の原価の9倍で売っていた古き良き時代があったとは全然想像できないです。それが誇張だとして相当機嫌な時代だったようだったから1日でもいいからその空気を吸いたいですね(笑)

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期待薄 (駒形和哉)
2012-04-23 14:25:40
もう薬価差益に期待する時代ではなくなったようです。
もちろん価格交渉は必要ですし、薬価差益も必要です。

もしも全国に医薬品卸が4社になったら、価格競争ではなく物流競争になるかもしれません。

そんな日が近い予感もします。

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