迷走するニッポン!
20日に厚生労働省から平均寿命が発表になった。
平均寿命は過去最高を更新し、男性は81.09歳、女性は87.26歳となっている。
男女には6.17年の格差があり、長生きが得なのか、長生きがありがたいのかは分からない。
国際比較でみると男性は香港が81.70歳で1位、続くスイスが81.50歳となり、日本は3位になる。
女性ではやはり香港が1位で87.66歳、日本は2位になっている。
ただし、統計の取り方が国によって異なるために何とも言い難い。
死因別死亡確率は男性では悪性新生物が28.72%、心疾患が14.33%、脳血管疾患が7.66%、肺炎が8.81%となっている。
女性は悪性新生物が20.03%、心疾患が17.22%、脳血管疾患が8.71%、肺炎が7.27%となっている。
これは死亡原因の3位が肺炎だったが、ひょっとすると脳血管疾患に抜かれたかもしれない。
同じく20日には「国民生活基礎調査2017年」も公表になっていた。
高齢者世帯は1,322万3,000世帯もあり、全世帯の26.2%を占めていた。
いよいよ在宅医療も本格的になりそうな気配を感じる。
また、生活意識状況では「大変苦しい」(23.8%)と「やや苦しい」(32.0%)と55.8%と半数以上となっている。
因みに、1世帯あたりの平均所得金額は560万2千円。高齢者世帯は318万6千円、児童のいる世帯は739万8千円だった。
先週行われたHSEセミナーで「社会課題先進国日本」の資料から、自殺者3万人、孤独死3万人、うつ100万人、児童虐待相談12万件、貧困率16%、ニート57万人、不登校13万人、生涯未婚率20%(男性)、高齢化率26%となっている。
この数値を見てどう思うだろうか。
さて、気になるのが厚生科学審議での内容である。
出張中なので詳しい分析をしていないが、傍聴して来たスタッフからの報告からは厳しいとしか言えない。
厳しいというより医薬分業の危機が迫っていると言った方が良さそうだ。
それを知って知らずか業界は静かだ。
ただ、大手調剤チェーンでは粛々と対策が練られていることだろう。
取り残されないように自分を守れ!
大阪から広島、福岡と薬局経営研究会を終えて…大丈夫か?
わたしはなにをしてたでしょうか
時の流れに身を任せ
あなたの色に染められ
だからお願い そばに置いてね
今はあなたしか愛せない
一般的にキャリアは、20-30代の過ごし方によりおおむねの方向性が決まると言われています。
リハーサルはなく、真剣勝負の連続で、失敗を糧に前へ進むしかありません。自分を商品と考えて、ニーズとシーズをマッチングさせたものが人生の確変に突入できます。駒形社長のように。
しかし、どうでしょう?業界のカリスマがかつて「1杯8000円のラーメン」「これは儲かる」と表現したように、完全にバブル経営が続いた調剤薬局業界、とくに中小チェーンは、行政の梯子外しが聞こえてきただけで青色吐息。一方で、もちろん大手は諦めません。早くから対策を講じていたわけですから。備えあれば憂いなし、というほどではありませんが、足掻く姿勢を感じ、行政に歩み寄っています。「大手しかできないニーズ」を掴むために。
今は調剤しか愛せない社員の方々。
一度の人生 潰れそうな調剤薬局を捨てることもかまわない
でしょ?
生き残るって簡単じゃありませんよ。少なくともこれまでのような経営はありえない。
駒形社長のアドバイスって、付け焼き刃で効くようなものではないんです。
じっくりと人間力を醸成して、人間が魅力になる薬局をつくる。その中で、現実的な経営も怠らない。
駒形社長やお上の意見に耳を貸さず、門前にへばりつき、お上に作ってもらった過去の栄光にしがみついている方々はそれができないようで。時の流れに身をまかせるんでしょうか?
今は門前しか愛せない。か
医薬分業は失敗とされました。これまで、根拠をたんまり積み上げられ、突合された結果です。過去形です。これを意訳したら、門前薬局は失敗。
患者本位の薬局なんて言葉が生まれたのはよほどのことです。門前薬局の多くが何をしてきた?いや、殆どの門前薬局の経営者が無為無策の中、バブルに溺れたか。
門前薬局ビジネスが本物とでもいえるのであれば「患者本位」なんて言葉は生まれなかったでしょう。
当たり前のことができなかった。それが門前薬局です。問題点が分かっていても、是正してこなかった。それが門前薬局、と国は考えたようです。
自分の人生は自分で決めるもの。
これまでの調剤バブルに基づくキャリアはもはや描けません。
キャリアデザイン、自分で決める?他人に決めてもらう?
一度の人生ですからね、楽しく自由に。
駒形ブログで目覚めたら、あとは行動するだけ。
仕事があるって本当にありがたいですね。
明日も楽しみです。
ただ、その仕組みには大きな違いがあるようです。
日本には調剤技術料の存在が大きいです。
世界のどこに調剤技術料などモノがあるのでしょうか。
あって当たり前と考えてはいけない。
それに浸りすぎた今は、調剤技術料なしには生きられない物販業になってしまったようにお感じます。
明日も仕事があるといいですね。