医療・介護を支える継続企業の知恵袋

毎日ブログを書き続け10年が過ぎました。2025年、2042年に向けた医療介護の厳しい時代を乗り切る策を考えます。

ばれっちゃった

2016-09-23 06:13:35 | 薬局
ヤバイ予感がする。

ある在宅を専門に行っている医師から“薬局がおかしい”と苦情が入った。
たまたま閉院する医師から、在宅の患者を任され担当することになったそうだ。
在宅の患者が20名ほどいて、決まった薬局から薬も届けてもらっていた。
ある時、定期の訪問の翌日に患者の体調が悪くなり、呼ばれて往診に出かけた。
すると前日処方した薬を薬局の事務員が届けて、配薬カレンダーの交換をしていたそうだ。
この薬局から患者についての問い合わせもあったそうだが、後で考えてみるとどうも薬剤師ではなく事務員だったような気がしたとも言っている。
さらに、この薬局では残薬を患者宅から引き取って再利用をしていた事実も発覚した。
残薬があったことを医師にも報告がなかったそうだ。

この件は明らかにおかしいと薬剤師会に問い合わせたが「そんなことはないと思います」との返事で、調べると言ったきり何の返事もなかった。
そこで、地元の医師会と保健所にも、この事実を伝えたそうだ。
保健所は事前に訪問監査日を知らせて来るので、その場での事実確認は出来なかったそうだ。
薬局の言い訳は、薬は薬剤師が届けているが、空になったカレンダーは事務職員が回収に行くこともあると答えたそうだ。
そんな馬鹿な!
また、薬の再利用は医師への連絡を忘れていただけだそうだ。
これもありか。
再利用した分の薬代はどうなっているのか。
こんな事が通用すること自体が茶番だ。
また、動かない薬剤師会も盲腸だ。
かつては有用だったかもしれないが今では不要って感じじゃないだろうか。

上記はある事実に基づいた内容である。
若干の齟齬はあるかもしれないが概ねあっている。

この問題は大きくなる可能性がある。
なぜなら怒っている医師は影響力がある人だからだ。
因みに、医師会の了解を得て厚生局にも報告している。
この医師曰く、1人しかいない診療所では訪問診療や往診に行く時に閉院して出かけている。
薬局は薬剤師が届けもせずに、それ相当の費用をもらっている。

問題を指摘された薬局は2社で2軒ある。
かなり地元ではケアマネジャーなどに営業をかけて積極的に在宅を取り組んでいる。
今回の問題は、なぜかしら薬局が勝手に、患者宅に薬を届ける薬局を変更してきたそうだ。
それで今までのやり方と異なり、おかしな事実が見えてきた。
そもそもなぜ今よりも遠くなる薬局に変更しなければならなかったのか。
それも疑問だと指摘している。

何となく薬局を変更した理由が分かるのが怖い。
こんな事実が2018年度の調剤報酬改定の議論に突如として出て来る。
厚生労働省は水面下で引き下げの準備を着々と進めているようだ。





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2 コメント

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大量輸血  (駒形ファン)
2016-09-23 09:21:52
儲かっているうちにやめる。
それはそれで個人や会社としては良い判断だと思います。
しかし、それは社会保障の中でやると、周囲の認知は「?」。仮にも医療機関が、儲からなくなったからやめますは、国民感情に寄り添えますでしょうか。随分一方的だなと感じます。調剤はビジネス??ビジネスチャンスをつかんだ山師だったわけですか。なるほど社会保障費が破綻に近づくわけです。

血税が投入されつづけ、いわば輸血を受けながら運営し(ボロ儲け)てきた「株式会社⚪︎⚪︎調剤薬局」。このように判断されているからこそ、今後も続くと予測されるバッシング、ひいては直接関係のない薬剤師不要論につながったのではないでしょうか。輸血(血税を投入)している側はどう感じるでしょう?こういった調剤薬局経営者の一方的姿勢を国民は記憶するでしょう。2018年、新しい制度ができた後も。そして歴史として語り継ぐ。

とはいえ、ピンチはチャンス。そして、薬剤師さんや薬局が終わるわけではありません。駒形社長のおっしゃるように、今こそ次世代に生き残る本物の薬剤師さん、薬局が立ち上がる時だと思います。そうまさに生き残りをかけた戦い。自分の人生は自分で切り開くもの。駒形社長はそう教えてくれています。

今日も生意気いって申し訳ありません。

やる気がでてきました。
明日も楽しみです。
返信する
本来 (駒形和哉)
2016-09-24 05:47:29
求められていた仕組みが、少し違った成長をしてきちゃったようです。
修正は難しいかもしれませんが、直すのは今しかありません。
微力ではありますが今日も旅は続きます。
返信する

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