医療・介護を支える継続企業の知恵袋

毎日ブログを書き続け10年が過ぎました。2025年、2042年に向けた医療介護の厳しい時代を乗り切る策を考えます。

インフラ整備

2012-01-30 07:12:29 | 薬局
「お薬手帳」が進化する。

「電子お薬手帳」の開発が進んでいる。
大手の調剤チェーンが独自に開発している。
今回の調剤報酬改定においても「お薬手帳」の有用性は大きく評価されている。
そこで今回の改定では、「薬剤服用歴管理指導料」と「薬剤情報提供料」を一元化しようとしている。
この評価の根拠になっているのが東日本大震災での薬の対応で活躍した事実だ。
実際に、津波にあった被災地からの報告では、「お薬手帳」を持って逃げた方は少ない。
先ずは、現金、次に預金通帳そして携帯電話だったそうだ。
確かに納得できる気もする。
ただ、津波が来なかった被災地では、「お薬手帳」が処方せん代わりになり、薬の調剤がなされたようだ。

さて、大手が開発している「電子お薬手帳」は携帯端末を利用するパターンが多い。
こうなると患者にとっては何かと便利性がいい。
何てったって津波が来たって肌身離さない携帯電話だ。
これだといちいち持参せずに処方情報を持ちあれることが可能となる。
どうだろうか。
こうなると手帳は要らないといっていた方も「とりあえず入れておこうか」となるのではないのか。
処方内容だけではない。
ひょっとすると薬の添付文書などを入れるサービスも可能となる。
さらに、副作用等の緊急情報サービスや各種予防情報なども提供できる。
「今年の風邪はマイコプラズマが流行です。その予防は…」となる。

ところで「お薬手帳」ついて、手帳は紙でなければダメと言う基準はなるのか?
こんな便利なツールを企業に任せていいのか。
薬剤師の団体として全国共通ツールが必要なのじゃないだろうか。
このままにして置くと大手調剤チェーンに市場を凌駕されかねない。
また、各社各様では開発費用が無駄になる。
いいものには国の予算をつけてもらいインフラとして整備されたい。

あまり進んでいないが2013年の「どこでもMy病院」構想の一環として早急に名乗りを上げて欲しい。


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