医療・介護を支える継続企業の知恵袋

毎日ブログを書き続け10年が過ぎました。2025年、2042年に向けた医療介護の厳しい時代を乗り切る策を考えます。

あんたはエラかった!

2024-08-25 04:38:43 | 薬局
自信家の創業者の元には依存しがちな後継者が育つ。

薬局が大きく成長したのは35年くらい前からじゃないだろうか。
医薬分業元年と言われる昭和49年(1974年)から50年が経過しているが、実際に調剤事業が本格的に動き出してきたのは日本調剤からのように思う。
その日本調剤の操業が1980年からなので44年になる。
ある資料によると平成元年(1989年)の分業率は11.3%で薬局数は36,670軒とある。
ある面では急成長ビジネスだったような気がする。

そんな大きなトレンド(潮流)にうまく乗ったのが現時点での創業者たちだ。
会社が大きくなった大きな要因は、時代の流れに乗って事業の拡大成長に投資したからだと思う。
多少の儲けに満足してコスト管理に気を遣い過ぎた経営者の成長は止まった。
事業は人生のかけみたいなものだ。
ここぞという時に投資できるかどうかかもしれない。

そんな剛毅な創業者の苦労は大変だったと思う。
事業が軌道に乗り始めたころに後継者が登場する。
自分では新規の開拓などしたことがない。
銀行は「晴れた日に傘を貸し、雨の日に取り上げる」ことなど知らない。
薬剤師が突然辞める夢を見て目が覚めることなど知らない。
創業者が築いてくれた基盤に乗って、自家用車は皮張りシートの外車に乗り。
顔なじみのキャバ嬢との同伴を楽しみ。
薬剤師の確保はふんだんにお金を使って紹介会社におんぶにだっこだ。
いつの間にか、知らない間に、気が付いたらそうなっていた。

ただここに来て創業者の不安が沸き立ちつつある。
このままで会社は行けるのだろうか。
俺なら何とか出来るがあいつに出来るのか。
次の経営者としての教育を怠っていたことに気が付く。
でも、ちょっと気付くのが遅すぎた。

率直な感想は二世教育の必要性を切に感じている。
時代は新しい局面を迎えている。
おやじの創業期とは大きく異なる。
新たな創業期だ。
ここを真剣に取り組まないと後がない。

その結果がどうなったのかは想像して欲しい。
コメント
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