真夏の方程式
夏休みに、伯母一家経営の、
美しい海辺の町に立つ旅館で、
過ごすことになった、
小学校5年生の少年、恭平。
仕事のため訪れた湯川も、
同じくその宿に宿泊。
もう1人いた宿泊客が、
翌朝、命を落としていた。
彼は元刑事だった。
これは事件か事故か?
彼がこの町に来た理由は?
湯川はなにに気づいたのか?
湯川博士登場の長編ガリレオシリーズ。
過去に犯してしまった罪を償わず
その秘密を覆い隠すため
また罪を重ねる。
加害者は何もなかったように生きている。
過去の事件と現在の事件との関連性。
罪のない善良な被害者である元刑事、
被害者、遺族は気の毒過ぎます。
このまま事件を事故のままで
終わらせていいのでしょうか?
事実を明らかにしないというのは
疑問に感じました。
過去の事件に対する、
旅館の娘である成美の行動も、
いまいちはっきりしなくて
共感には至りませんでした。
恭平はこれからの人生、
耐えられないほどの重荷を背負って、
生きていくことになります。
秘密を守りたいという理由だけで
大人達のしでかした行為は
許されないと思います。
恭平を見る湯川の、
温もりのある目が救いでした。
今は時効はなくなってしまいましたね。
身代わりになった人の気持ちを
くむって…
なんだか納得はいかないですね。
も一つと思ってもまた新しいのを
読みたくなるんですよね。
分かる分かる(笑)
今はもう殺人事件の時効ってなかったかな?
で、犯人もその身代わりになった人も納得した上でのこと・・・要するに身代わりになった人の気持ちをくんだってことでしょうね。
でも、この作品はも一つだったなぁ(笑)
っていいながら、今店頭に並んでる7・8も買いそうな私(笑)
TB、コメントありがとうございます。
この作品はトリックが
あまり無かったですね。
大人の勝手で子供を利用して
腹立たしい気分が残りました。
この小説、湯川の人間味を感じさせてくれました。ちょっと意外でしたね。
ガリレオシリーズにしてはトリックというものはあまりなくて人情ものっていう感じでしたね。
何だか大人が子供を上手く利用しているみたいな気がしてむかむかして読み終えました。
湯川はきっと最初から分かっていたんですよね。こんな人らしい部分もあったのか!と意外な一面を見れた作品でした。
湯川さん、
今回は人情たっぷりなところが
目立ちましたね。
大人達、本当に身勝手でした。
このままでいいとは
思えないです。
あの少年湯川さんが救って
くれましたね。
大人の手前勝手な事情に、もう少しであの少年がそれこそ大人になった時に同じような人間になっていまうとこを湯川さんが救ってくれたような気がします。