百貨の魔法
近々、閉店するのかと噂のある、
創業50年の地方の百貨店が舞台。
エレベーターガール、
フロアマネージャー、
テナントスタッフ、
新人コンシェルジュ等、
この百貨店に関連のある人達の物語。
願いを叶えてくれるという
「白い猫」の魔法。
どこかなつかしさを感じる、
百貨店という華やかな世界。
そこで働く、心優しき人達が織りなす
出会いと奇跡。
各章それぞれ違う人達が登場。
働く人とお客が主人公の短編集。
全てが温かくて優しく、
ファンタスティックなお話し。
デパート・コンシェルジュの
「芦沢結子」がキーパーソン
になっています。
悪者が出てこない小説も
たまにはいいものです。
明日が明るいように、
願いながら生きる人達に、
心の内側がほんわかと暖かくなる
気持ちになりました。