毎日いろんなことで頭を悩ましながらも、明日のために頑張ろうと自分を励ましています。
疲れるけど、頑張ろう!
虫のこえ
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/24/e2/fa3eb58cfe57ba242cfe16e76a384fc1_s.jpg)
1 あれ 松虫が鳴いている
ちんちろ ちんちろ ちんちろりん
あれ鈴虫も 鳴きだした
りんりん りんりん りーんりん
秋の夜ながを鳴き通す
ああ おもしろい虫の声
2 きりきり きりきり こおろぎや
がちゃがちゃがちゃがちゃ くつわ虫
後から馬おい 追いついて
ちょんちょん ちょんちょん すいっちょん
秋の夜ながを鳴き通す
ああ おもしろい虫の声 「虫のこえ」
この歌を基にして、窓の外から聞こえる虫の声を、どんな虫が鳴いているのか聞き分けようとしたが、よく分からない。「ちんちろちんちろ」と弱い音が時々聞こえるから、松虫はいるだろう。「すいっちょん」とゆっくり鳴くのもいるから、馬おいもいるのだろう。「がちゃがちゃ」「きりきり」はもうごちゃ混ぜになって判然としないのだが、きっとこおろぎやくつわ虫もいることだろう。まさに虫のデパートだ。さらには、中学生から聞いた話によると、キリギリスもかなり大量にいて鳴いているらしい。写真の虫もキリギリスだと思うが、どういう訳か、時々塾舎の窓にへばりついている。ヤモリやカマキリが虫を捕るために登場するのは理解できるが、キリギリスが何のために窓ガラスの上でじっとしているのか、皆目見当もつかない。ただ、彼らが夜のオーケストラの重要な役割を担っていることは確かだと思う。
しかし、鈴虫の声はほとんど聞こえない。リーン、リーンと本当に鈴が鳴るように聞こえる彼らの音は、人工飼育された鉢の中からしか聞いたことがない。私の家でも、何年か前に知り合いから分けてもらった鈴虫を育てたことがある。盛りの時には、元気よくリーンリーンと鳴いて、風流な趣を味あわせてくれたのだが、秋が深まるにつれ、一匹一匹姿を消していったのには驚いた。なんでも、メスが卵を産むための栄養分として、オスを食べてしまうからだそうだ。いくら自然の摂理とはいえ、私達の耳を楽しませてくれた、まさにその鉢の中で、過酷な現実が繰り広げられていたのだと思うと、少なからず辟易して、翌年からは飼育するのは止めてしまった。生き物を飼うのは、その死まで受けとめてやることだとは頭で分かっていても、いざ目の前にしてしまうと、尻込みしてしまうのは人間の身勝手さなのだろう。
さあ、今夜も虫たちの音に包まれて、心地よい夢が見られますように。
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