さて、この日、バックンαクラリネットに、Yamaha CS、Eiji mModelのバレルとベルを付け替え、Vaodoren 5JBを使っての演奏、更に、故あって入手した某社のマッピ、試作品を準備してみた。今までレポしたように、αクラは、Key actionはとてもいい。音の響きは余り良くない。そこで、バレルとベルを色々替えてみて、Yamaha CSを使うのが良い感じ。αクラ本体は合成樹脂製で、ペラペラした音と言うより、むしろ、高音がセーブされたような感じ。それはそれで良い感じではあるんですが、ついついもう少しメリハリのきいた音が欲しいというのが、私の気持ち。5JBは大きな音が出るが、ちょっと荒れた感じの、私が吹くと更に下品な音になる。某社試作マッピは、それぞれちょっと高音が強く出て、一時吹きまくったが、最近はお蔵入り。これを、αクラ、更には、Selmer PrologueⅡに使ってみると、ふーん、中々良い感じ。音もSelmer の定番マッピより大きな音が出る。
んで、この日のセッティングは結局、αクラ+Yamaha CS Barrel+ Bell.5JBとなりました。その吹いた感じは、結構良い。これなら使える、って。勿論、いつも吹いている、音の明るい、それでいて結構シックによく響くバックンクラとは違う音ではあり、Yamaha CS Eiji Modelにやや近い音かな。私の基本がEiji Modelなのでとてもいい印象。5JBの荒れも余り気にならず。まあ、荒れてますけど。
次回はSelmerを試してみたいが、この楽器も、響きが些か悪い印象だが、Yamahaその他とはちょっと違った音が元々していた。それに、某社マッピ試作品の二つ目。これは一つ目に比べややシックな音。このセッティングも結構気に入っています。
因みに、αクラは管内腔がやや狭い。そのため、音が小さい?????また、樹脂によるためか、Key actionによるNoiseが、グラナディラより強く伝わる感じがする。そこで、ビニール製透明、かつ薄めのマッピガードでなく、厚めのゴム製のガードを使うと、結構いい。Noiseが気にならなくなる。言ってみれば、マッピガードで骨伝導を遮断する度合いによる違いなのでしょうが、合成樹脂とグラナディラでは振動の伝達が違うのが解る。
最近のYamahaのマッピは、音がしっかり出て、大きめの音、明るい感じがする、吹きやすい、と言う印象ですね。北村英治氏も、現在、好んでお使いです。
そういう訳で、使うマッピで音は当然変わるのだが、多くは自分の楽器に合うものをセレクトする。ところが、数本の楽器を持っていると、管体のキャラでマッピを選択するってのも有効だとわかる。ちょっとお利口になった気分です。Selmer、も一つ気に入らなかったんだけど、某社マッピ、これににた製品版を入手すれば愛が芽生えるかも。
バックンの高いMobaマッピはもっぱらバックンクラで使っているが、これをαクラリネットに使ってもも一つです。逆に、5JBなどをバックンクラに使っても意外に良くない感じ。管体でマッピの不十分なセッティングをかなりカバーしている感じ。面白いですね。αクラ、合成樹脂製と馬鹿にしてはいけません。合うマッピ、バレルを選べば、少なくともジャズでは面白い楽器。安っぽい感じは全くしません。但し、管体は軽い。相当。
また、バックンのサイトでは、Mobaのココボロ製のベルとバレルを使うと良いと言っているが、α、バックン、Yamaha,クランポンの楽器と、径のサイズが若干違う様で、αのコルクを他の楽器のパーツに合うようにすると、オリジナルのパーツ(ベルとバレル)がゆるゆるになってほぼ使えなくなるという問題があることを何度も申しています。α専用のMobaのベルと、バレルをって、クラッシックのクラ奏者言ってますが、αがもう一本買えておつりが来ますよ。バックンはキーアクションがいい。更にはThumb Hookも。短くするとネジ頭が指に当たっていたいのは、バックンもαも同じ。高い安いに無関係。設計思想によるんでしょうね。
Selmerについても、Key actionは抜群。合うバレルを選べば更に良くなるかも、と思っています。