一ヶ月ほどずれているが、今から40年前の昭和43年5月25日、アマチュア無線局JA5DBEが初めて免許になった日である。
その頃通っていた高校には 「9R59」、「TX88A」 および 「VFO-1」 のTRIO 製の無線機が揃っていて、昼休みや放課後にクラブコールでオンエアしていた。丁度今頃の時期21Mcがよくオープンしていたもので、鉄筋校舎の屋上に建てた7Mcのダイポールアンテナへ21Mcの電波を乗せて国内QSOを楽しんでいた。
昭和43年というと、9R59が発売されてからおよそ10年ほど経過していたが、AMモードを使っている無線局がまだまだ多く、SSBの信号は少ない状態だったので、このセットは現役として十分使用できていた訳である。また、21Mcという7Mcよりも広いバンドのため混信も少なかったことも使用することができた要因の一つかも知れない。
これから数年の内にAMとSSBの比率が逆転し、このセットも「9R59D」と「TX88D」へとモデルチェンジしていったが、AMモードのHF機としては最後のセットとなってしまった。
※ Mc = MHz です。
当時、周波数の単位は「C」(サイクル)が使用されていたので、当時の表記をそのまま使いました。また、「TRIO」は現在の「KENWOOD」です。