日本裁判官ネットワークブログ

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裁判員制度スタート記念切手発行

2009年05月21日 | チェックメイト
今日、記念切手が発行されたので、さっそく買い求めて来ました。
デザインは「裁判員制度のシンボルマーク」と「天秤と9羽の鳥」の2種。
写真のような互い違いの連刷で1シート10枚800円です。
日本切手カタログを見ると、裁判関係の記念切手の発行は、今から10年前の、
1999年6月16日「家庭裁判所50周年記念」
以来のようです。
これまで他には、
1971年10月1日「調停制度創設50年記念」
1974年5月23日「最高裁判所庁舎落成記念」
1990年11月1日「裁判所制度100周年記念」
1997年5月2日「最高裁判所50周年記念」
といった例がありますが、新しい裁判制度の発足時の記念切手は初めてのようです。
何周年という記念切手が出るような成果を上げたいものです。
(チェックメイト)



裁判員制度スタート

2009年05月21日 | 瑞祥
 いよいよ今日から裁判員制度がスタートです。司法制度改革審議会が発足したのは平成11年で,裁判員制度を提案した意見書を提出したのは平成13年でした。このころ,刑事裁判に対し,国民の司法参加が実現するには幾多の困難があるとの意見もありましたが,立法や実施に向けの準備期間も終わり,いよいよ発足の運びとなりました。刑事裁判に市民の感覚を取り入れる制度ですので,刑事裁判や裁判所に対する信頼も高まることが期待されます。大事に育てたいものです。

 ところで,一足先に国民の司法参加を実現した韓国では,2008年6月末日でのアンケートで,陪審員等の満足度がとても高い結果が出ています(昨日引用した今井論文)。公判手続は満足79.8%,普通19.2%,不満1.0%,評議・評決は満足75.9%,普通24.1%,不満0.0%のようです。候補者待機,選任手続では満足度がやや落ちるようですが,それでも韓国のアンケート結果は注目すべきものです。日本の裁判員制度も,韓国以上の満足度が得られれば,と期待しますが,日本でも検察審査会を経験した人たちの評判がよいことを考えると,決して夢ではないと思います。共に努力しましょう。(瑞祥)