日本裁判官ネットワークブログ
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1 妻の帰郷から約一か月が経過した。共働きで二人とも忙しいので,生活のリズムが安定しない。当面はとにかく毎日を乗り切ってゆくということが目標となっている。月曜日から木曜日まではそれぞれが勝手に生活している。朝食もそれぞれ勝手な時間に勝手に食べる。私は昼と夜の野菜タップリの二食の弁当を自分で作って事務所に持参しているが,妻は大学の食堂で食べている。いろんなおかずがバイキング方式で,量り売りになっているのが気に入っているそうである。帰宅時間も適宜であるが,夜10時過ぎに自宅の台所で顔を合わせて,しばし雑談することが多い。
2 金曜日の夜は,格別の用事がない限り一緒に外食をすることになっている。私が本で調べるなどして,気になる飲食店を食べ歩いているのである。リピーターになれそうな,お気に入りの安い店を探すのである。かねてラーメン店と日本ソバ店はお気に入りの店が見つかっていたが,うどん店は見つけることができないでいた。ところが先日偶然二重丸のうどん店を見つけて感激した。
 月一回の映画鑑賞ももう少し先のことになりそうである。
3 犬の散歩は,週日は私一人で,土日は妻と二人でという方式が定着してきた。先日は散歩の遠出で,「つくし」が大量に収穫できる秘密の場所を発見し,弁当のおかずなどにして,何日も食べた。
4 テニスの壁打ちは妻も気に入っており,夫婦で本格的に続くことになりそうではある。ただちょっとしたトラブルが発生した。
 妻が帰郷する前の三月中旬の岡山法曹テニスクラブの送別テニス大会があったとき,私の右膝に軽い痛みがあった。ごく軽い痛みであったので気にしないでいたが,二週間後には痛みが少し強くなったため,医師の診察を受けた。超音波による検査の結果,膝に水が溜まっていることが判明した。体重のせいで,膝に負担がかかっていることが原因だというのである。早速注射器で水を抜き,ヒアルロン酸液を注入した。毎週一回,五回ほどが一応治療の目安とのことである。痛みは多少軽減したものの,テニスはドクターストップとなってしまった。医師は「痩せなさい」と言われる。
 これまで減量理論ははぼ完成領域に達しているが,いよいよ理論を完全に実践するしかないという以外な展開となり,急遽「本気で痩せる」ことになった。更に減量理論の細かな改良を検討して,より精密な減量理論を目指している。
 なお妻が壁打ちを強く望んでいるので,医師の指示に反して,私も軽く壁打ちを続けている。同一地点に立ったまま動かない方法であり,球がそれた場合にも球を追いかけないので,膝への負担は少ない。
5 治療を開始して一か月が経過したので,痛みもほぼなくなっており,テニスが本格的に再開できる日も近いものと考えている。
 それにしても,小さな健康問題は案外次々に起こっており,80歳までチョコマカテニスをするとか,かくしゃく超百歳などということも,案外容易なことではないかも知れないと実感するようになっており,一層本気になる必要がありそうに感じている。(ムサシ)

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 昨日,息子の属する野球チームの練習試合があった。まだまだのチームで,未だに勝ちどきをあげたことがない。先月29日の公式戦も,17対2で散々な試合だった。息子も,満塁のチャンスで三振,外野の守備でエラーと攻守に生彩がなく,途中で交代させられてしまった。私は,久しぶりに試合を見に行ったのに,赤面の至りであった。
 29日の試合の後,息子に尋ねると,私が見に来たので緊張した,今度は来ないでくれ,とのことであった。そういや,昔,自分も野球をしている時に,親父に同じようなことを言った経験がある。仕方なく,昨日は,諦めて家で仕事をしていたが,試合時間が近づくと,いてもたってもいられなくなり,急いで練習試合の会場に走った。でも,息子との約束があるので,相チームのネット裏で,隠れるように応援をしていた。何でここまでしなければならないのかと思ったが,約束は約束。まるで逃走者のような気持で試合を見ていた。息子は,先日4番バッターだったが,へまをしたためか,昨日は6番バッターであった。まだかまだかと待っていたが,またチャンスで打順が回ってきた。声をかけたかったが,それもできず,「神様,仏様,稲尾様」と心の中でつぶやいているうちに,息子は,粘って,粘って,最後はゴロを転がした。「あ,だめか」と思ったが,相手のチームのエラーを誘った。敵失とはいえ,2点が入り,チームは歓声に包まれた。その後も押せ押せムードであり,チーム全体ではいくつかミスもあったものの,全体的には相手チームを圧倒した。息子も2安打を放った。いや久しぶりに興奮した。結果は,13対6で,チームは初勝利を飾った。
 バックネット裏で観戦していたチームメートの親御さんと,「初勝利でしたね。」「ドキドキでしたね。」と言葉を交わし,勝利を喜んだ。コーチに会うと,「ヒットを打って勝ったときに,特に誉めてあげて下さい。単純なことだけど,それで伸びていくものです。」ということであった。そのため,胴上げまではしなかったが,家に帰ってきた息子を誉め,ごちそうをしてやった。
 自分もそうだったし,世間の人も皆同じなのだろうが,息子も,失敗もし,成功もして育っていくのだろうと思う。あたりまえのことだが,大事なのは,失敗から教訓をくみ取り,成功したときには心の底から喜ぶことだろう。単純なことだけど,それが大事なのだとつくづく思う。
 裁判官の仕事をしていると,成功したときの人よりも,失敗をした時の人に出会うことが多いかもしれない。刑事事件でも民事事件でも,そして家事事件でも。そのため,成功を一緒に喜んであげたりすることは仕事の性質上あまりないかもしれない。残念ではあるが・・・。裁判官の仕事は,失敗した人に刑を宣告したり,損害賠償を命じたりするのであるから。ただ,本人に失敗の原因を理解させ,前向きな形で事件を解決できれば,これに勝る喜びはないかもしれないと思うときがある。刑事事件であれば,被告人質問や判決後の説諭,民事事件であれば和解の勧試の時などである。ドラマで演じられるほど,簡単にはいかないものではあるが,そんな喜びを得たいと思いながら裁判官の仕事をしている人はそう少なくないのではにないかと思う。
 さて,息子は,今日も試合である。今日起きたら,何と言って出て行くか,楽しみである。(瑞祥)


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