日本裁判官ネットワークブログ
日本裁判官ネットワークのブログです。
ホームページhttp://www.j-j-n.com/も御覧下さい。
 



1 日常生活の中では仕事も含めて様々な用事をこなしてゆかなければならないが,それを記憶で処理していると,多くの用事をし忘れることになりかねない。それを避けるためにはメモ用紙を活用するのも一方法ではあるが,それでは十分ではない。また期日簿や期日手帳への記入もかなり制約がある。そこで私は様々な試行錯誤を経て,期日簿の他に大学ノートをメモノートとして活用する方法を思いついた。これは案外優れものでお勧めである。
2 法廷の事件の日程は誰もが利用しているような期日簿や期日手帳があるが,それとは別に大学ノートをメモ帳として使用するのである。小さなメモ帳は案外散逸したりするが,大学ノートなら散逸することがない。そして使用開始の段階で,その1頁目から最終頁まで,月日と曜日を記載してしまう。そして頁の真ん中に線を引き,月曜から金曜までは1日を1頁とし,土,日は2日で1頁とするのである。私が愛用しているノートは50枚(100頁)であるから,1冊で3か月半程度利用できることになる。
3 このノートに忘れては困る一切の事柄を記入をするのである。仕事に関すること,私的な用事,仕事や私用で電話すべきこと,新聞広告などで見て買いたいと思った本の題名や出版社名,妻へ話しておくべき用事,買い物など,思いついたことは全て即座にメモするのである。いつもこのノートを携帯しておいて,いつでもどこでもメモできるようにしておく。しかも暫く先の予定なども書くことができ,とても役に立つ。済ました用事は斜線で消してゆく。
4 これが発展すると次のようになる。もっと詳しいメモノートを別に1冊作成するのである。案外机に向かっているときよりも,別のことをしているときに,例えば犬と散歩したり,テニスの壁打ちをしたりしているときなどに,ハッとよいことを思いつくことがある。あの事件のあの論点については,このような論理の展開がよいのではないか。ネットのブログにこのテーマで書こうなどというようなアイディアなどが閃くのである。帰って来てからメモしようとすると忘れてしまって,思い出せないことが多い。夜寝床の中で思いつくこともある。それをすぐに,後で思い出せる程度のエッセンスをメモしておくシステムとして機能させるのである。
5 このような実践を始めてから2年余りになり,ノートは11冊目を進行中である。この2種類のメモノートと「トレーニング計画表」が十分機能し,私の生活をコントロ-ルしているときは,精神的に充実しているときである。。これらをいつもそばに置いて眺めたり,書き込んだりし,更に必要に応じてフロッピーに纏めたりすることもある。最近の私は,これらのノート類が活躍しているように感じられるし,フロッピーの書き込み量も増えている。(ムサシ)

コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )