日本裁判官ネットワークブログ
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 朝日新聞の10日付「be on Saturday」に,わらべ歌「通りゃんせ」の発祥の地について紹介がされている。紹介されているのは,埼玉県川越市の三芳野神社である。
 文献や資料はないそうだが,上記発祥の地と地元の人が強調するのも理解できるし,この種の言い伝えは,夢があって,無碍に否定するのも大人げない。そして,川越は,関東でも,江戸時代情緒が残っており,私の大好きな町でもあるので,ついひいきをしたくなってしまう。川越は,司法研修所がある町と同じ沿線にある町なので,法律家の人に身近かと思うとそうでもないようだ。法律家以外の人も含めて,是非足を運んで欲しい町である。「チェックメイト」判事もおられる。
 ところで,わらべ歌「通りゃんせ」の歌は,信号機の音声メロディーに採用されている。なるほどと思われる人も多いであろうが,この歌は国学者で有名な本居宣長の子孫「本居長世」の編曲によるものだそうである。「童謡の父」と呼ばれたそうだ。このことは,朝日の記事で知ったが,私は,昔,三重の津地家裁に勤務したことがあり,本居宣長の活躍した松阪がとても身近で,何度か足を運んだことがある。この町も大好きである。
 裁判官は,転勤が大変であるが,身近になった土地やそこにいわれのある人がマスコミなどの記事等で取り上げられると,自分のことのように嬉しくなってしまう。もちろん,世間を騒がせる事件等ではない記事が前提ではあるが・・・。転勤が多くなると,そんな土地も多くなる。今も,歴史のある伊丹の町をもっと歩きたいと思っているが,仕事とのかねあいでなかなか難しいのが悩みの種である。(瑞祥)



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