私もこの記事を見て大変驚きました。かねてから可視化されない供述調書は裁判員裁判では使うべきではないと考えていましたが,捜査当局の抵抗はかなり強いと想定していました。おそらく最高裁刑事局との詰めた話し合いがあったと思われますが,それにしても最高検の方針転換はあっぱれと思いました。日本の刑事裁判が着実に変化していくのを感じます。hiro
色々議論はありつつも,「証拠の王」と考えられることもあった自白調書ですが,取り扱いに変化が来そうです。ただ,下記記事(共同通信)からみても,どの程度不提出の場合がありうるかが問題でしょうね。
自白調書、不提出の選択も 裁判員対策で最高検試案
市民が刑事裁判の審理に加わる裁判員制度に備え、最高検は15日までに、捜査・公判対策の「試案新版」を作り、「任意性、信用性に問題がある自白調書は、疑問を抱かれたときのダメージが極めて大きく、証拠提出しないという選択もあり得る」との方針を打ち出した。提出自体の回避は従来方針の転換となる可能性もあり、捜査や公判の実務に影響を与えそう。
自白調書、不提出の選択も 裁判員対策で最高検試案
市民が刑事裁判の審理に加わる裁判員制度に備え、最高検は15日までに、捜査・公判対策の「試案新版」を作り、「任意性、信用性に問題がある自白調書は、疑問を抱かれたときのダメージが極めて大きく、証拠提出しないという選択もあり得る」との方針を打ち出した。提出自体の回避は従来方針の転換となる可能性もあり、捜査や公判の実務に影響を与えそう。