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女性が生きた証し、歴史に残す 北海道内の女性史研究会、相次ぎ活動終了 会員減少や高齢化

2024-07-09 | アイヌ民族関連

編集委員 木崎美和 会員限定記事

北海道新聞2024年7月9日 4:00

 1970年代から聞き書きなどにより女性の生活史を記録してきた道内各地の女性史研究グループは、会員の高齢化や後継者不足によって大半が活動終了となってきている。札幌女性史研究会は毎月例会を開き活動を続けているが、6月には長く続いていた道南女性史研究会が活動を終えた。一方、貴重なこれまでの研究成果は地域で残していく取り組みが少しずつ始まっている。

■会誌など電子化の取り組みも

・・・・・・・

・・・・・・・

■話してくれる人に恵まれた

旭川で40年、草分け的団体 主宰つとめた高橋三枝子さん

「話してくれる女性との信頼関係をつくることが大事でした」と話す高橋さん

 道内の女性史研究の草分け的存在は、1972年に発足した旭川の「北海道女性史研究会」だ。機関紙「北海道女性史研究」を2004年39号まで発行。その後も14年まで女性史特集号を発行し、活動を終えた。40年以上にわたり主宰していた高橋三枝子さん(100)は元新聞記者で、「千人ぐらいの話を聞いたでしょうか。家父長制を引きずっていた時代でした。女性の人生に興味がありました」と振り返る。

 たった3人で始めた同会だったが最盛期の会員は40人以上いたという。開拓民や小作農民、アイヌ民族などの女性たちの歴史を掘り起こした。1981年には第2回全国女性史研究交流のつどいが旭川で開かれ、全国の女性史研究者との交流も深めた。高橋さんは2019年に女性の文化創造者の活動をたたえる第23回女性文化賞を受賞。「話してくれる人や後押ししてくれる人に恵まれました。したいことをしただけなのです」

https://www.hokkaido-np.co.jp/article/1035211/


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150年前のアイヌ絵と北海道地図、鮮明に 函館の民族資料館の展示品リニューアル

2024-07-09 | アイヌ民族関連

共同通信2024/07/08

(写真)新しくなった「北海道国郡図」のレプリカと木戸忍館長

 アイヌ民族などの資料約1万点を収蔵する北海道の函館市北方民族資料館が4月、開館以来35年ぶりに展示品を新しくした。380点ほどの展示品のうち、約150年前の風俗画と地図について、最新の技術を使い色鮮やかで精細なレプリカを作製。担当者は「より実物に近い形の展示が楽しめるようになった」と胸を張る。(共同通信=金子茉莉佳)

 幕末―明治初期に活躍したアイヌ絵の代表的画家平沢☆(尾の毛が併の旧字体のツクリ)山(びょうざん)の「アイヌ風俗十二ケ月☆(尾の毛が併の旧字体のツクリ)風」は、川でのサケ漁や儀式の様子など1年間の生活が描かれている。服装や生活用具の描写が細かく、当時を知る資料として貴重だ。元のレプリカは経年劣化で色落ちしていた。

 新たな展示では、研究者の協力を得て原本の撮影データの色を調整。開館当時の印刷技術では再現しきれなかったアイヌ文様や入れ墨が鮮明になった。中でも服装の色鮮やかさが目を引く。「ウルトラマリンと呼ばれるきれいな青が、この絵の魅力」と木戸忍館長は解説する。

 幕末の探検家松浦武四郎が自らの足で赴いて調べた北海道や樺太(現ロシア・サハリン)、千島列島の地図「北海道国郡図」のレプリカも、線がより細部まではっきり見えるようになった。

 ぎっしり埋め尽くされた小さい片仮名も判読可能となり、サルフツ(猿払)やナヨロ(名寄)など、松浦が地元のアイヌの人たちに教えてもらった地名が、今の北海道にも多く残されていることが確認できる。

 木戸館長は「平沢も松浦も、地元のアイヌの人々と交流し、仕事以上の関係を築けているのがすごいところ。彼らが残した資料を多くの人に見てほしい」と期待した。

(写真)最新の技術で色鮮やかになった「アイヌ風俗十二ケ月☆(尾の毛が併の旧字体のツクリ)風」のレプリカ

(写真)最新の技術で色鮮やかになった「アイヌ風俗十二ケ月☆(尾の毛が併の旧字体のツクリ)風」のレプリカの前で、元のレプリカを見せる木戸忍館長

新しくなり線や文字がより見えるようになった「北海道国郡図」のレプリカ

https://nordot.app/1182819062040756971?c=302675738515047521


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山崎賢人の主演映画「ゴールデンカムイ」ブルーレイ&DVDセットが発売決定

2024-07-09 | アイヌ民族関連

映画ナタリー- 2024年7月8日 15:07

山崎賢人が主演を務める映画「ゴールデンカムイ」のブルーレイ&DVDセットが10月6日に発売されるとわかった。

「ゴールデンカムイ」ブルーレイ&DVDセットビジュアル

大きなサイズで見る(全20件)

野田サトルのマンガをもとにした本作は、日露戦争終結直後の北海道を舞台に、アイヌが遺した莫大な埋蔵金を狙う元陸軍兵・杉元佐一と、殺された父の仇を討つため彼と行動をともにするアイヌの少女・アシリパの冒険物語だ。久保茂昭が監督を務め、山田杏奈眞栄田郷敦矢本悠馬工藤阿須加柳俊太郎大谷亮平勝矢木場勝己大方斐紗子井浦新玉木宏舘ひろしらも出演。2024年秋にはWOWOWで続編「連続ドラマW ゴールデンカムイ ―北海道刺青囚人争奪編―」の放送も決定している。

「ゴールデンカムイ」ブルーレイ&DVDセット<初回限定版>商品画像[拡大]

「ゴールデンカムイ」ブルーレイ&DVDセット<通常版>商品画像[拡大]

初回限定版は特製クリアスリーブケース付きのインナージャケット仕様となっており、特典として絵コンテ本のほかメイキング、舞台挨拶映像などが収録されたディスクが付属。山崎のアクション練習の様子やVFXの制作過程など撮影の裏側も堪能することができる。さらに音声特典として「猛き者たちよ、叫び合えッ!!」と第した音声上映副音声も収められた。

なお法人特典としてAmazonではアクリルコースターやスチールブック、楽天ブックスではポストカード10枚セットやトートバッグ、アニメイトでは缶バッジ3個セットなども用意されている。

※山崎賢人の崎は立つ崎(たつさき)が正式表記
※柳俊太郎の柳は木へんに夘が正式表記
※アシリパのリは小文字が正式表記

https://natalie.mu/eiga/news/581354


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実写版映画『ゴールデンカムイ』は原作ファンが見る価値あり!Netflixで配信始まる

2024-07-09 | アイヌ民族関連

武将ジャパン2024/07/08

2024年1月19日、実写版の映画『ゴールデンカムイ』が公開され、同年7月8日からはNetflixでの配信も始まりました。

精緻な考証を巧みにストーリーに盛り込んだ人気作品だけに、原作ファンの方は悩ましく感じた方もおられるでしょう。

あの内容を実写版なんかでやって大丈夫なのか?

原作を殺すことだけはやめてくれよ……。

と、そんな思いに苛まされて躊躇している方のために、漫画アニメのファンである著者が疑心暗鬼の思いを抱えながら鑑賞してきたレビューを送らせていただきます。

実写版『ゴールデンカムイ』は、果たして見にいく価値ありか?

基本DATA

info

タイトル

『ゴールデンカムイ』

制作年

2024年

制作国

日本

舞台

北海道

時代

明治40年(1907年)

主な出演者

山崎賢人、山田杏奈、矢本悠馬、玉木宏、舘ひろし他

史実再現度

原作再現度という点ならばほぼ完璧

特徴

漫画実写映画における一つの到達点

映画『ゴールデンカムイ』公式サイト(→link

あらすじ

北海道で一人の青年、杉元佐一が川で砂金取りをしている。

日露戦争二〇三高地を生き延びた杉元は、一攫千金を狙っているそうだ。

そんな杉元に、アイヌの隠した金塊があると語る男がいた。

隠し場所は、囚人の刺青に彫られているという。

荒唐無稽な話だと聞き流していた杉元であったが、男はヒグマに襲われ命を落としてしまう。

と、その体には、奇妙な刺青が彫られているではないか!

もしかして、この男が、金塊のありかを記した地図が彫られた囚人なのか?

男の遺骸を背負って移動する杉元だったが、獲物を追うヒグマが彼を追跡する。

もはやこれまでか……杉元がそう覚悟したとき、小柄なアイヌの少女が放った矢がヒグマの巨体を倒した。

アシㇼパというその少女の父は、金塊をめぐり命を落としたという。

二人は協力し、金塊を見つけ出すこととしたのであった。

かくして、北海道を舞台とした金塊争奪戦が始まる。

2024年 漫画実写映画ひとつの到達点

あの漫画が実写映画になる――そう言われて、ワクワクするファンはどれだけいることでしょうか。

第一報の時点で半信半疑。

続報が出るたびに期待感は薄れてゆく。

見てたまるか。そう思いつつ義務感でスクリーンの前に座り、「ケッ」と顔を歪めて映画館をそそくさと去る――そんな経験をお持ちの方も少なくないことでしょう。

この映画『ゴールデンカムイ』は、そうした失敗を徹底解析し、絶対に二の轍を踏むまいと気合を入れて作ったことがわかります。

原作の再現度は高い。

高すぎてちょっと無理があるんじゃないかと思える場面まで、丁寧に再現しています。

原作ファンからすれば、文句のつけどころがない。そんな高い位置に留まり続ける作品とでも言いましょうか。

ジャンルとして定着した原作漫画の実写化として、ひとつの頂点にあると思える出来です。

実写映画にする意味はあるのか?

こんな風に肯定していると、かえって疑念を持つ方もおられるかもしれません。

だったら原作あるいはアニメで十分じゃないの?

と、その答えも、 本作は用意しています。

私が個人的にがっかりさせられる近代ものの点として、衣装の再現度があります。

特に軍服となると難しく、まずウールの質感の時点でがっかりさせられることも少なくありません。

しかし 本作は、むしろ再現度が高すぎるかもしれない。原作そのままのアクションをすると、ウールの軍服であの動きができるだろうかと心配になってしまうほどでした。

銃器や刀剣の質感も重々しく、これで刺して切ったら死傷するとわかるところが素晴らしい。

鶴見が銃を構えている時点で、映画館に来ただけのことはあったと満足できました。

拳銃にしては殺傷力と命中率が高いうえに、片手で構えている割には命中率が高すぎますが、それは原作準拠ですから。

武器といえば、アイヌ毒矢の実写が見られたことも眼福の極みでした。

あの毒の丸薬が、鏃に詰められている様が、アップになってじっくりとみられるのです。 本当に素晴らしいことです。

『ゴールデンカムイ』アシㇼパさんはなぜアイヌの弓矢にこだわるのか

続きを見る

質感といえば、アイヌの刺繍を実写で見るだけの意味があります。

絵やアニメだと、あの立体感はどうしても伝わりにくいが映画ならばわかる。改めてアイヌの刺繍は美しいと思えました。

博物館などで現物を見たことはあります。

それでも、実際に身につけた姿は格別です。

アイヌのコタンで人びとが暮らす場面は、見ていると胸が熱くなるような感慨がありました。

エンドロールを見ると、アイヌ工芸を手掛ける多くの方の名前が見られます。 本物の持つ魅力がスクリーンに広がる理由も納得できたものです。

ゴールデンカムイ』関連グッズは、アイヌ紋様がプリントであることがほとんどでした。

仕方ないとはいえ、あの緻密な美しさとは何かが違う。そんな不満点が解消される大きな一歩と思えました。

そして北海道の大自然です。

雪国の景色は、やはり冬が最も厳しく美しいもの。その雄大な自然を背景にしているからこそできる場面ばかりでした。

ただし、そのせいでリアリティラインが上がってしまい、この状況ではさすがに凍死するのではないか?と思える場面が多くなってしまったのは、仕方のないことではあるのでしょう。

漫画を実写化することで吹き込まれる命はあります。

映画『ゴールデンカムイ』には、確かにそんな命のきらめきが随所にありました。

ミスキャストが一人もいない

 本作は原作単行 本4巻あたりまでとなります。

第七師団は鶴見以外、顔見せ程度と考えておきましょう。

杉元とアシㇼパの出会いと金塊探しに旅立つまでが描かれ、この二人のキャストと演技は、問題がないと思えます。

原作通りに丁寧にこなしていくからこそ、こうも漫画原作主演が多いとわかる山崎賢人さん。

難役を丁寧に挑んでいく山田杏奈さん。とても誠意をこめて丁寧に演じていると思えるのですが、良くも悪くもそこまでともいえる。

それが変わって滑らかに動き出すには、後半に出てくる白石が重要な役割を果たします。

この映画については、不満点がないとはいえない。

しかし、白石のことを思い出すと、どうでもよくなってしまう。

白石を見るだけでも、映画館に行く価値があるともいえる。矢 本悠馬さんは外すことのないバイプレイヤーだとは以前から思っておりましたが、その実力がこれほどまでとは思いませんでした。

原作通りのようでちょっとはみ出す。

明治末落伍者が持つ嫌なリアリティがある。

見ながら自然とこう思ってしまいました。

「『 仁義なき戦い』のリメイクを作るなら、川谷拓三さんの役は矢 本悠馬さんしかいないな」

これは私のあくまで趣味なのですが、傑出した役者を見ると『 仁義なき戦い』リメイク版に指名したくなります。

川谷拓三さんというのは、二枚目でもなく、ちょっと抜けていて、それでいて素晴らしい味がある。

そして見ているだけで微笑みたくなるような、見るものから心の暖かさを引き出すような名優です。

こう説明すると人情派のようで、ヤクザ映画では大抵酷い死に方をする役回りをつとめます。そんな往年の名脇役を思い出しました。

この1970年代感覚を醸し出す俳優が、もう一人おります。

尾形役の眞栄田郷敦さんです。

尾形は原作通り、初登場時に杉元と戦い、敗北して川に転落します。

その戦闘シーンは、なんて卑劣な尾形なのかと思いました。

何が卑劣かというと、狙撃手という遠距離では無双の戦力を誇るキャラクターでありながら、実写になると接近戦でも異常に強いオーラがヒリヒリするほど放たれていたのです。只者ではありません。

見ながら思わず「どうしてこれで杉元が勝てるんだよ!」と言いたくなりました。

いや、山崎さんのせいではありません。眞栄田郷敦さんが強すぎるんですね。

そしてこれは既視感があると、川に転げ落ちた尾形を見て思いました。

70年代の香港映画には、倉田保昭さんという名優がおりました。

顔もいい、アクションもできる。けれども当時の香港映画は、日 本人には悪役を演じさせたいもの。そのため彼はずっと倒され続けました。

主役より強そうなのに、どうして彼が負けるんだろう。只者ではないオーラがあるのに……そう、この感覚です!

この尾形からは、倉田保昭さんが扮した悪役に通じるオーラを感じました。

ちなみに倉田保昭さんは、眞栄田郷敦さんの父である千葉真一さんとライバルとされ、しばしば共演し、対決してきました。

そんな血筋だけでは到達できない。彼が磨き上げたオーラで、往年の邦画を連想させてしまう。これはただ事ではないと思いました。

エンドロールには、そんな倉田さんが率いる倉田プロモーションがアクション担当に並んでおりました。

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この映画に漂う往年の邦画らしさの謎が解けた気がします。

この作品はちょっと古いと思える箇所があるのですが、もっとこなれていけば、かえって昭和レトロの味わいとしてうまくマッチするのではないかと思えます。

玉木鶴見、舘土方という奇跡

若い頃はキラキラした美形だった。微笑むだけで観客が入る。

そんな役者は言うまでもなく素敵です。

それが歳をとり、不惑を過ぎたところで、癖のある役を演じる。

キラキラ時代からは想像もつかないほど癖の強い悪党を楽しそうに演じる。こんな瞬間を見ることも、至福のときです。

キラキラ感では、もう若手に勝てない。そのぶん積み重ねてきた演技力や表現で、新しい魅力を切り開くのですから。

この映画でそこに挑んでいるのが玉木宏さんです。

あの額当てをつけ、火傷のあとがあるのに、ふっとその下から優しく甘い顔が見える。そんな鶴見を、これ以上はないと思えるほど演じています。

しかも鶴見に欠かせない、ゲームを遊んでいるような軽快さや不穏さも出ている。

彼のファンであればこの覚醒を見逃すことはできないのではないか。そう思える熱演です。

この演技で、彼はキャリアをまた一歩大きく踏み出したのだと思うと、実に素晴らしいことだと思えます。

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生き延びて年老いた土方を演じられるのは、もう舘ひろしさんしかそもそもいなかったのではないか?

そう思えるほど、土方も素晴らしい。この土方は白い髭と皺の下から、バラガキと呼ばれた頃のやんちゃな顔がチラリと時々のぞきます。

若い頃、ワイルドでやんちゃであった彼だからこそ、説得力があります。

銀行強盗をして、馬に乗っていく場面は心の底から、なんて素晴らしいのかと感動が湧き上がってきました。

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この作品は基本的に全員適役であり、ミスキャストはおりません。

それでも演技力やキャリアによって、原作にあえてひとつまみ加えることで実写化する意義がさらに増すと思えます。

原作を再現するだけでも十分だけども、あえて上を目指すものがあればさらによくなるのでしょう。

気になる点がないわけでもないが

この作品は、前半よりも後半が盛り上がっていく印象でした。それは役者の演技によるものがあるかと思います。

杉元とアシㇼパは、丁寧で誠実で、固くなっているようにすら思えます。

前半は、原作にあったセリフのクセや、ちょっと古いと思える雑味がありました。

説明台詞が多いわりに、説明不足で原作未読者がついてこられるのか? そこが気になってしまうのも、本作の宿命的な欠点といえます。

そして、映画版を見て、改めて痛感させられました。

この作品は情報量が多い。近代史知識必須であると。さらに北海道独自の歴史や事情も加わるため、厳しいものはあるかもしれません。

だからこそ、ともかく見て感じて面白いように、さまざまな工夫をこらし、盛り上げていく工夫がある。引き込む工夫がある。それも静と動の両方があります。

静謐なコタンで料理を食べる場面のあたたかさ。馬車の上で激しく戦う動。どちらも魅力があります。

先ほど本作にミスキャストはいないと書きましたが、アシㇼパは年齢が少し高すぎると思えました。

山田杏奈さんは素晴らしいですし、幼く見える顔立ちです。それでもアシㇼパは子どもだということが重要ですので、そこは気になりました。

アイヌルーツの出演者が、秋山デボさんしかいない点は惜しまれます。

マイノリティを扱う作品では、オーディションをして、ルーツの一致する新人を起用することが近年世界標準となりつつあります。

本作が十年前ならば気にならなかったことかもしれませんが、現在ですとどうしてもそこがひっかかってしまいます。

私としては、チカパシやエノノカにアイヌルーツの子役が起用されたらよいのではないかと思います。

そして原作が長いこと。

映画をどこまで続けるのか。ドラマ化するのか。長い原作だけに、完結するのかどうかは気になります。

本作の脚本はうまくまとまっています。

原作を換骨奪胎しながら基本的な要素を失わないという点で、ドラマ10『大奥』に次ぐ出来だと私は思います。

完結した話でもあるため、伏線の張り方はむしろ工夫できるはずです。

最終盤が若干駆け足気味の原作を上方修正することも期待できます。

実写版が完結して『ゴールデンカムイ』は完成する――そんな未来を夢見たくなるほど、この映画版は素晴らしいものでした。

漫画作品の映画化として、邦画ではひとつの頂点に立ったと思えます。

そんな天下をとった作品だからこそ、私を含め、要望し、苦言を呈するものは出てきます。

それをケチつけられたとファンダムでギスギスするのではなく、天下人の務めだと前向きに捉えていただければと思います。

期待が大きいものは、それだけ責任も伴う。

だからこそ、本作はよりよい邦画として、二歩先、三歩先を期待されてしまうのでしょう。

もちろん私も期待しています。

https://bushoojapan.com/hiscontents/2024/07/08/179352


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北斗星(7月8日付)

2024-07-09 | アイヌ民族関連

秋田魁新報2024年07月08日 09時18分

 平地の中にぽこんと盛り上がったような山をアイヌ語でタプコプという。大館市比内町の達子森(たっこもり)も発音からアイヌ語が由来に違いない。以前、地元の識者から教わった ▼標高207メートルとこぢんまりしている。だが、近づいて見ると存在感がある。弁慶が背負ってきて置いたところ、根付いてしまい動かすことができなくなったのが達子森との言い伝えも残る。山頂に薬師神社がある信仰の山でもある▼比内町達子の松江洋(ひろし)さん(75)は、そんな山や川のある比内の自然が忘れられず首都圏から戻った一人だ。都内の大学を卒業し、神奈川県の郵便局に勤めていた30歳の頃、古里への転勤を希望。Uターンを果たした▼「このまま都会で暮らすべきか、地元に帰るべきか。将来を考えた結果、生まれ育った古里でこれからの人生を送りたいとの思いが勝った」と当時を振り返る。自宅は達子森の近く。地元の郵便局長を務め、地域づくりにも尽くしてきた▼岩手県出身の作家若竹千佐子さんの芥川賞受賞作「おらおらでひとりいぐも」にも、古里の山が登場する。上京して都会暮らしをする主人公の女性にとって、平凡なその山はつまらない場所の象徴だった。だがある日夢に現れたのを機に印象が一変。大切な心の支えとなっていく▼地方から大都市への人口流出になかなか歯止めがかからない。一方、都会に出てみたものの、やはり古里で暮らしたいと戻ってくる人も決して少なくない。昔と変わらぬ山や川がそこにある。

https://www.sakigake.jp/news/article/20240708AK0012/


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台湾の自治体と友好協定の白老町で町議会が日台友好議員連盟

2024-07-09 | 先住民族関連

NHK07月08日 18時51分

台湾の自治体と友好協定を結んでいる胆振の白老町では、関係をさらに深めようと、町議会がこのほど「日台友好議員連盟」を設立しました。
アイヌ文化の発信拠点「ウポポイ」がある白老町では、人口の9割以上を先住民族の「タロコ族」が占める台湾東部・花蓮県の秀林郷と、おととし友好交流推進協定を結ぶなど、交流を深めています。
こうした中、白老町議会は台湾とのさらなる関係の発展につなげようと、このほど「日台友好議員連盟」を設立しました。
議員連盟には14人の町議会議員全員が参加し規約には交流や啓発のための事業を実施することなどが盛り込まれていて、その一環として、ことし11月には大塩英男町長などとともに連盟の会長が現地を訪問することにしています。
議員連盟の会長に就任した小西秀延議長は「議会も含め、町全体でもっともっと台湾の方たちと交流を深めていきたい。文化や観光、防災などの面で、協力できるところは協力していきたい」と話していました。
また道内の自治体との関係強化に取り組んでいる、札幌にある台湾の窓口機関、台北駐日経済文化代表処札幌分処の粘信士処長は、「交流には十分にポテンシャルがある。白老町と末永く交流を進めていきたい」と話していました。

https://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20240708/7000068278.html


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NAIDOCウィークのメインイベントの一つ、ナショナル・NAIDOCウィーク授賞式で、地域社会に、人生を変えるような貢献をした、先住民たちが選出・表彰されました。

2024-07-09 | 先住民族関連

SBS7月08日

毎年7月第一日曜から翌日曜までの一週間は、ナショナル・NAIDOCウィークです。

これは、アボリジナル、トレス海峡諸島民といった、オーストラリア先住民の歴史、文化を再認識し、お祝いする機会となっています。

メインイベントの一つ、ナショナル・・NAIDOCウィーク受賞式で、地域社会に、人生を変えるような貢献をした、先住民たちが選出、表彰されました。

 今年は、アデレードで受賞式が行われました。

詳しくはオーディオをお聞きください。

https://www.sbs.com.au/language/japanese/ja/podcast-episode/blak-loud-and-proud-naidoc-week-awards-pay-tribute-to-indigenous-trailblazers/m6wow73cp


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安心できる職場が士気高める 差別構造、解体を―国連作業部会・イェオファントン氏

2024-07-09 | アイヌ民族関連

時事通信 経済部2024年07月08日07時04分配信

 国連人権理事会ビジネスと人権」作業部会のピチャモン・イェオファントン専門委員は7日までに時事通信のインタビューに応じた。日本の重要課題として「性差などに関する根深い社会通念が差別と不平等を生み出す構造を早急に解体すべきだ」と強調。社員のやりがいの低下を防ぐには「安心できて、尊重されていると感じられる職場環境の確保が取り組みの中心となる」と話した。

ビジネス上の人権侵害に懸念 国連報告書、地方・中小に課題―日本企業の対応急務

 作業部会は6月下旬、日本の企業活動に伴う人権侵害やその改善への取り組み状況に関する調査報告書を国連人権理事会に提出。イェオファントン氏はその策定に主導的な役割を果たした。同氏は日本政府と企業の取り組みに関し「前向きな進展」が見られると評価。一方で女性や障害者、性的マイノリティー、外国人労働者、先住民族や被差別地区を巡る職場差別に懸念を表明した。

 その上で、企業での多様性の確保に関し「会議の場に女性がいたとしても、安心して懸念や自分の考え方を共有する機会が与えられなければ、参加したとは言えない」と指摘。障害者に対する差別的待遇の実例としては「隔離された場所で単純労働に従事させられているとの報告を多数受けている」と明かし、それぞれの特性に合った役割が与えられるべきだとの考えを述べた。

 外国人労働者を巡っては、労災事故が起きた際に速やかに医療を受けられなかったり、抑圧的な環境下で自殺に追い込まれたりした例もあると危惧した。

 報告書は政府に独立した国内人権機関の迅速な設置を要請した。イェオファントン氏は、労働者がトラブルに直面した際に「救済」を受けられる独立人権機関が設置されていれば、旧ジャニーズ事務所(現SMILE―UP.)の性加害問題も「深刻になる前に対処できた可能性がある」と指摘した。

 また、政府が2020年に策定したビジネスと人権に関する行動計画の改定作業を進めていることを評価する一方、現行計画に関する認知も地方では進んでいないとして、政府は周知に努めるべきだと強調した。

https://www.jiji.com/jc/article?k=2024070700207&g=soc


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先住民の慣習を森林保護で評価 アパヤオ州を国連保存地域に

2024-07-09 | 先住民族関連

日刊マニラ新聞 2024.7.9  625字|

ユネスコがアパヤオ州を生物圏保存地域に指定。先住民族の土地所有者が亡くなると立ち入り禁止にして天然資源を守る慣習を評価

アパヤオ州の自然=大統領府通信局のフェイスブックページより

 ルソン島北部コルディリエラ行政区の最後の森林フロンティアとされるアパヤオ州が、生物多様性の保全と管理の取り組みを評価され、国連教育科学文化機関(ユネ...

https://www.manila-shimbun.com/category/society/news277816.html


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ニュージーランド産グリーンムール貝を活きたまま日本の調理場へ ikana

2024-07-09 | 先住民族関連

ニュージーランド産グリーンムール貝を活きたまま日本の調理場へ ikana

食品新聞 2024.07.08

ニュージーランドの水産会社・ikana(以下、アイカナ社)は、収穫直後のムール貝を活きたまま直送するフレッシュムール貝「Fresh Greenshell Mussels」の日本向け輸出を今年から開始している。

NZ産ムール貝・Greenshell Mussellsは、殻の表面が神秘的なエメラルドグリーンをしているのが大きな特徴。先住民マオリ族にとっては重要な栄養源の一つであり、現在も同国の象徴的なソウルフードだ。またサイズも、フランス料理などで提供される一般的なムール貝と比較すると殻身ともに1.5倍以上ある。身の色目も美しく、雄はクリーミーホワイト、雌は濃いアプリコットピンクをしている。

アイカナ社の「Fresh Greenshell Mussels」は、養殖場から収穫された直後、MAP包装で活きたままパッキングして出荷し、収穫後4日目には日本の小売り店頭に並べることが可能だ。消費期限はパック後12日間。国内で購入後も1週間程度は活きたままの新鮮なNZ産ムール貝を楽しめる。冷凍のムール貝とは異なり、新鮮で風味が保たれるだけでなく、ジューシーで弾力性があり肉厚で、現地と変わらない食感を楽しむことができる。

NZのムール貝養殖は、首都ウエリントンの対岸に位置するマールボロ港で1969年に開始された。独自の延縄養殖システムを採用しており、収穫までに要する期間は12-24カ月。年間水揚量は約10万トン(世界4位)で、輸出先は63%が欧米。だが全体の8割は冷凍であり、活貝での輸出は3%に過ぎない。なおアイカナ社は、活ムール貝の輸出において同国の最大手。NZの活ムール貝輸出実績は1800t(2023年度)。同社の輸出はその6割を占めている。

国内の外食業界では導入例がごくわずかで、一般には未知の食材だが、食経験を得た人の感想は高評価だ。通常のムール貝よりも大きく、殻もきれいで身が美味しい。同社では「基本的な調理法はシンプルで、調味料を使わずそのまま数分蒸すだけ」としており、砂抜き処理も不要。記者の試食では、肉厚で濃厚。充分な食べ応えがあり美味。味はムール貝だが食感は大蛤に近い。炉端焼きなどの居酒屋業態でも定番メニューになりそうだ。なお1パック(800g)は12-15個入り。参考価格は税込1620円としている。

Greenshell Musselsの付加価値としては、豊富な栄養素やミネラルが含まれていることから既にスーパーフードとして知られていることも興味深い。NZで発表された文献(Aquaculture New Zealand)によれば、タンパク質15.5g(100gあたり)、鉄分4.4mg(ステーキ150g相当)の他、ビタミンB12(325%/ RDI 1日推奨摂取量比 *ニュージーランド基準)、セレン(109%/同)、ヨウ素(107%/同)、マグネシウム(28%/同)、ナイアシン(39%/同)などを含有しており、関節機能向上・筋肉機能回復などの機能性に関するエビデンスも報告されている。現地ではパウダー、オイルなどに加工されサプリメントとして商品化しているようだ。

また環境保護の見地では、国際保護団体・ブルー・オーシャン・インスティテュートが世界トップ2の“環境に優しい魚介類”にランクしている。

「Fresh Greenshell Mussels」はすでに都内の外食店などへの卸販売を開始しており、今後は食品スーパーなどへの展開を進めていく方針だ。

https://www.msn.com/ja-jp/money/other/ニュージーランド産グリーンムール貝を活きたまま日本の調理場へ-ikana/ar-BB1pAovE?ocid=BingNewsVerp


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