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鉱物の部屋へのいざない

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京都ショー

2013-10-15 18:15:15 | 日記・エッセイ・コラム

今日は「京都ショー」です。

一昨日、「石ふしぎ大発見展」(第25回京都ショー)に行ってきました。私は鉱物コレクターになってから「京都ショー」には過去10回以上は行ったと思います。これまでは鉱物コレクションの為の購入がメインでした。今回の主な目的は特別展示「京大110年の秘蔵コレクション」見学と講演会「大学博物館の鉱物コレクション」(講師:豊 遙秋さん)の聴講です。

早朝に金沢を出てると、ちょうど開場の時間に到着します。会場に入るなり、すぐに特別展示「京大110年の秘蔵コレクション」のコーナーに向かいました。入口に「鉱物趣味の博物館」のSさんがいらっしゃって、ご挨拶をしました。Sさんが「凄いですよー」とおっしゃいましたので、期待感が膨らみました。

入って見ると、本当に凄かったです。何が凄かったかと言うと、何と言っても市之川鉱山産の輝安鉱です。中でも幅約60cmの輝安鉱の群晶には驚きました。市之川鉱山産の輝安鉱は世界的にも有名で日本産の古典的鉱物標本の代表です。かつてはそんなトンデモナイものが産出したのです。それらの多くは海外に流出したと思っていましたが、京大にも残っていたのです。それと長さ30cmの輝安鉱にも驚きました。こちらはそのサイズは然る事ながら、その保存状態が良かった事です。今でもキラキラしており、鮮度抜群でした。これらは国宝級と言って良いものだと思います。それとやはり乙女鉱山産の水晶の日本式双晶です。そのサイズは大きいものの、私はもっと大きいものを見た事があります。ただ、その形は左右のバランスが非常に良く、世界のトップレベルのものだと思いました。他にも非常にレベルの高い標本が複数ありました。さすが!京大です。

そのような特別展示を見た後、講演会場に移りました。

豊遙秋さんの「大学博物館の鉱物コレクションー京都大学、東京大学、秋田大学の例」というタイトルのお話も興味深く聴講しました。実際にそれぞれの大学の博物館の鉱物コレクションを整理されたご本人の生のお話だけに面白い裏話満載で興味深かったです。そのお話に一貫していた事は豊遙秋さんの鉱物標本への「愛」でした。これまでなさってこられた豊遙秋さんのお仕事は鉱物好きでなければ出来ないお仕事だと思いました。そのようなお仕事をされてこられた事を羨ましく思いました。毎日、鉱物標本と向き合う人生!何とすばらしい事でしょうか!思わず「天職」という言葉が思い浮かびました。それは選ばれた人のみが実現可能な事です。

他にも大学の所蔵している鉱物コレクションはあるはずです。特に旧帝国大学には眠っている国宝クラスがあるはずです。それらを発掘・整理して公開展示される事を願わざるを得ません。

身近な所には金沢大学もあります。そこにはどんなものが眠っているか分かりません。それらは日本、否、世界のお宝になるはずです。

第二の豊遙秋さんの出現を願いたいものです。

その講演会の後は、昼食抜きで、展示即売会の会場を見て回りました。その率直な印象は、パワーストーン系のアクセサリーの出店が多くなってきたような気がしました。それが今の現実なのでしょうか?これまでの私は初日に来ていましたから、二日目に来るのは初めてです。会場が広くなってきたせいなのか、他のミネラルショーよりもゆったり見て回れました。

今回もいろいろ買いました(仕入れました)。それらは「石の華」に並びます。

今回は入手できませんでしたが、会場で、アメリカのニューメキシコ、サンタフェ、サンペドロ鉱山産のレインボーガーネットのルースと中国産のレインボーガーネットの原石を見ました。それらの存在を知った事は収穫だったと思います。

鉱物の世界ではまだまだ新しいものが出てくると思いました。

コメント
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