撮りさるく

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旧浦河支庁

2023-01-23 07:44:18 | 北海道
2022年10月19日(水)三泊四日の北海道出張3日目、アポイントは午後からだったゆえ北海道開拓の村に遊んだ。

北海道開拓の村のHPには「北海道開拓の村は、明治から昭和初期にかけて建築された北海道各地の建造物を、54.2㌶の敷地に移築復元・再現した野外博物館です。」とあり、52戸もの建築物があり、建物は「市街地群」「漁村群」「農村群」「山村群」の4群に分けられているのだ。
2時間かけて速足で全てを見て回ったのだが、全ては紹介できないので個人的にツボにはまったものを選んで記事とさせていただく。


最初に見たのは旧浦河支庁、1919(大正9)年築、1981(昭和56)年移築再現、市街地群に属する。



入って左側にあった庁長室



展示室



人力車



迎賓用馬車


実は筆者はこの北海道開拓の村には1987(昭和62)年、学校卒業を控えた3月に一度訪れたことがあってその折見た

この国勢調査のポスターを再び見たかったのであった。調査に漏れては國民の恥(はぢ)だそうな。
しかし1987年に訪れて目にした展示物が、36年を経てもきちんと展示されているのは経営側の努力の結果であろう、深く感謝申し上げたい。



大正9年の国勢調査では、民籍と呼ばれた区分けがあり、内地人(北海道旧土人といわれたアイヌの人も含む)の他に植民地人として朝鮮人、台湾人、樺太人、南洋人といった区分があった。「北海道旧土人」などという表現でも判る様に、戦前の国勢調査における、時の権力の人民に対する意識が垣間見える貴重な資料だ。

この記事を書くにあたって調べたら、大正9年の内地人人口は56,884,992人、うち「北海道旧土人」は15,575人で大部分が北海道居住であったが東京に32人とか、我が故郷長崎県にアイヌ人男性4人の登録(南限でそれより南は登録なし)があったのは少し驚いたのであった。