撮りさるく

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イサーンの田舎で織機を見た

2012-06-17 12:03:37 | タイ王国
3月30日(金)、朝ゴハンは何がいいかとNさんから聞かれたので短期居候の身でずうずうしいが「パートンコーが食いたいです」というと「買いにいきましょう」というのでついて行きました。


Nさん運転の120CCオートバイ後部座席に同乗、5分ぐらい走ると公民館みたいなのがあって


朝市がたっておりました。ここでパートンコーを購入。


朝めし。
タイル床に敷いたゴザがどうも素人っぽいつくりで気になったので聞いてみると自家製のゴザとの事。N夫人のご実家では織機が壊れてしまったので今は作っていないが、親戚のお宅では作っているという。「見に行きますか」というので「ぜひお願いします」


親戚のおばあさんへの挨拶もかねてということでお義母様と甥っ子のアマ君も同行。Nさん運転のピックアップトラックで赤土の未舗装道路を10分ほど進む。



親戚のお宅に到着


親戚のおばあさん。うそみたいなタイミングで機を織っていた。断って写真を撮らせて頂く。


機を織るところ。このあたりでおよそ40歳を過ぎた女性はすべて機織りができるそうです。母から娘へと受け継がれていくらしい。


織機全景


材料のわら。他に絹糸を用いるそうです。


自家製ゴザ完成品。「自分でできることは自分でやるんじゃよ、貧乏なもんじゃから」らといっておばあさんは笑っておられました。今は農業を継いだ息子さんご夫婦と同居されているとの事ですが


これがお宅


イサーンの古いお宅には必ずある「イサーンの甕」。水道がなかった頃、この大甕に雨水をためて飲料水、生活用水としていたのであります。


庭が


異常に広い。イヌが二匹いて近づくとうなり声を上げるのであまりウロウロもできず。


庭には納屋やニワトリ小屋


牛小屋まである。


庭の奥には畑が続いていて見たところ中学校、いや高校の敷地くらいは優にありそう。ここに住む方々の多くは金銭的に裕福ではないのですが、土地を持ち、


沼や池も所有しているので、食べるには困らない。皆さんホントに心が穏やかです。
ただNさんによると、最近都会にでる若者が増え、地元に残って農業を継ぐ人材が減ったため、先祖伝来の田畑が荒れ放題となっているケースが多いとの事。


もともと赤土で地味がやせている為、現金収入を得ようとすると田畑ではやっていけないのだそうです。荒れた田畑は売られてゴム農園になり、売主がゴム農園の労働者になるというなんだか複雑なパターンが多いとの事。土地の改良に莫大なお金がかかるのが理由とか。お金があれば、自分で農園を経営できるのでしょうが。