かぶれの世界(新)

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金融緩和 往く人来る人

2014-11-01 22:58:08 | 社会・経済
昨日の株式市場は日銀の追加緩和の発表を受け、6年ぶりの上げ高という755円高でひけた。日銀の予想外の追加緩和は市場を驚かせ、今朝方のニュースを見るとインパクトは地球を一周し世界各国の株式市場は軒並み大幅上昇した。日本初のニュースがこれ程世界中に影響を与えたのは久しくないことだった。
市場は驚きを株価に反映させたが、今後過剰反応分の調整を経て驚きを咀嚼し次のイベントを待つことになる。次の焦点はいつ米国のゼロ金利解除と欧州の金融緩和がされるかだと報じられている。海外の報道を見ると日本の追加緩和は概ね好意的に受け止められているように感じる。
リーマンショック後世界の中央銀行は揃って金融緩和を断行したが、6年後の各国の経済回復と金融政策はまちまちになった。結果論的に見ると震源地の米国が最もうまくやった。正直言うと、私はFRBが量的緩和第3弾(QE3)を決断した時やり過ぎだと思った。
ITバブルが弾け、その修復間もなく住宅バブルを引き起こしたというのに、学習効果のない奴やと思った。だが、今や世界経済を牽引するのは中国でも新興国でもなく米国、と言うところまで回復した。米国政府スタッフの眼力と素早い決断と同時に、金融政策と併せて米国経済の底力のようなものを私は感じる。
米国だからできた。大失敗をしでかし、劇薬で回復する。自国だけならいいが、世界中を恐怖に陥れ自分だけさっさと回復してもらっても複雑な気分になる。理不尽とさえ感じる。だが、他の国は嘆き文句を言っても助けてくれない、自国にあった治療をし体力をつけるしかない。
やり過ぎかもしれない劇薬を処方しても米国だから効果があったと思う。欧州加盟国の力には大きな開きがあり、独自の経済政策と劇薬が効果的に機能するか悩みは大きいと推測する。しかし、日銀の追加緩和に反応した欧州市場はECBの量的緩和への強い期待の現れなのは明らかだ。
最後に個人的なことを申し上げると、私の個人資産の7-9月の運用成績は冴えなかった。更に10月は年初来積み上げた運用益の2割を食い潰してしまった。だが、追加緩和の発表以来急激な円安進行で10月に食い潰した運用益を取り戻した。単価は下がったが為替差益で相殺、一喜一憂した結果は何も無かったことになる。ま、こんなもんだ。■
コメント
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