かぶれの世界(新)

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田舎暮らし雑感14春(5)

2014-05-19 21:38:36 | 日記・エッセイ・コラム

 今日いつものように母を見舞った。看護婦の詰所に行くとその一人が私の顔を見つけて「チエちゃん元気ですよ、何も悪い所ないですよ」と聞く前に教えてくれた。看護婦さん達ともすっかり顔馴染みになって、お互い母のことは「チエちゃん」呼ばわりになった。職員や看護婦、介護士の人達と軽口を叩いて笑わせ母の様子を聞くと、それだけで大体母の調子が分かる。何でも言ってくれる関係になったと思う。

 車椅子で広間のテーブルに向かって座った母は、言われた通りいつもよりしっかりした顔に見えた。最近買ったというシックな花柄のカットソーを着ていた。母は黒かグレーの服ばかりなのに珍しい。似合うよと言ったが反応なしだった。庭の皐月やシャクナゲ、薔薇、水仙などが咲きはじめたと報告すると、花が好きな母はわずかに表情が和んだ。いつもの無関心な表情とは微妙に違っていた気がする。

 先日市役所で農地バンクによる田んぼの貸借関係の継続の届けをしたKさんが、その田んぼで作ったお米を食べてくれと白米15kg、玄米15kg届けてくれた。無農薬で作ったあきたこまちだという。私にとっては1年分にもなりそうな量で困ったが、ありがとうと言うしかない。まだ食べてもないのに買った方が美味しい、とついいつもの軽口が滑った。

 散歩の途中、薬剤師を早期退職したSさんが何か農作業をやっていた。見るとしなだれて苗床に寝た苗が一列に並んでいた。イモですかと聞くと、サツマイモだという。サツマイモの苗は一旦ストレスを与えた後植えると強く育つから、わざとしおらせているのだという。じゃがいもは冷蔵すると甘みが増すけど、サツマイモは風邪をひくから常温で保存しろという。ムツカシイ。

 ローカルニュースによると愛媛県東部に発生したキューイ・フルーツ・かいよう病がここ大洲にも伝染したらしい。効き目のある薬がなく周りの畑を含め総て焼却するしかないのだという。キューイ農家にとっては大変な損失だろう。農協の保険に入ってるのかもしれないが。こういう話を聞くと安易に農業をやるとかいえないと思った。

 このところ昼間は暑い日が続き東屋を活用する気候になった。だが、それは蚊が活躍する時でもある。東屋で新聞を読み始めると数分で餌食を求めて蚊が足元に飛んできた。何度か手を打った後、東屋を諦めた。初夏の爽やかな風は捨てがたいが今日のところは蚊の勝ち。サンルームに向かったが、午前中でも直射日光がやたら暑い。事前に買っておいた銀色の遮熱カーテンをサンルーム内の机の上の部分だけ覆うと思いの外涼しくなった。暫くこれで行こうと思う。■

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私の集団的自衛権

2014-05-16 23:27:47 | 国際・政治

 安倍首相がいよいよ集団的自衛権の行使を容認する具体的な一歩を踏み出した。「安全保障の法的基盤の再構築に関する懇談会」の報告書を受けて、安倍首相は記者会見を開き具体的な例を挙げて限定的な内容を日本の自衛隊はどう行動すべきか限定的に適用する考えを述べた。今後公明党と協議して閣議決定、法制化の手順を踏んで行くという。

 テレビ等のマスコミは特集を組んで大々的に取り扱うと私は期待した。戦後日本の国是として平和国家の道を歩んできたが、同盟国が攻撃され助けを求められたら応戦するか否か、今我々は歴史的な岐路に立っているのだ。ところが、集団的自衛権は視聴率が取れないという理由で安倍首相の記者会見後も民放はまともに報じなかった。これ程の重要ニュースをきちんと伝えないメディアは見識が無さすぎて信じられない、私は最早恥知らずと言いたい。

 私は「集団的自衛権はあるが行使しない」という戦後日本の国是を、個人としての人間関係に置き換えて矛盾があると、子供の頃から違和感があった。学校の先生は日本は戦争放棄した世界で一つしかない平和国家だと賛美した。だが、親友がいじめられたら助けるのが普通の人間のやることなのに、なぜ国のレベルでは助けないのが素晴らしいのか、日本は普通の国じゃないのかという素朴な疑問だ。高齢者になった今も違和感はそのままだ。

 戦争に負けて戦勝国は日本に二つの宝石「民主主義と戦争放棄」を与え、日本を繁栄に導いた。果たして自らの手で実現できたかどうか、日本民族にそれ程の知力と決意があったか疑わしいと私は思う。経緯はともあれこの二つが戦後日本のバックボーンであり、今日本民族はその一つを変えるか問われている(わざわざ民族と言ったのは、国民全員が決定に加わるべき、という思いを込めている)。戦争放棄は美しい言葉だが、個人に置き換えると「攻撃された友人を見捨てよ」という醜い考えになる。単純化し過ぎだろうか。

 私は国も個人も同じ道徳・価値観に基づき行動すべきであると考える。いま議論されている具体例を遥かに超えた例だが、極端な例を挙げる。「私達の子供を戦地に送るのは絶対反対」という母親の声が良く報じられるが、日本人だけは血を流さないという発想そのものに身勝手で無責任なものを感じる。このオバサンは他の国の誰かが血を流すのは平気なのかと思う。私は海外にも友人がいる。私は日本人だから知りませんとはとても口に出して言えない。同じ地球人として血を流してでも平和を守ろうという気持ちが必要だと信じる。

 この議論には北朝鮮や中国の強引な海洋進出など安全保障環境の変化が背景がある。私は世界情勢はもっと悪化する可能性が強いと考える。そう考える大きな要因は米国の影響力低下であり、非民主主義国が歯止めを無くして益々自国の利益を押し出して来ると予想する。米国にお任せで良いのか。世界の主要国は総て集団的自衛権を行使できる。逆説的に言うと日本だけは集団的自衛権があるとちゃんとした国になれないのか、そんな三流の国なのか問われていると私は思う。■

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田舎暮らし雑感14春(4)

2014-05-14 16:57:28 | 日記・エッセイ・コラム

 「売上が半分になった!」と最寄りの酒店のおばちゃんが嘆いた。以前から酒店の1km東側にコンビニがあったが、昨年末に今度は1km西側にコンビニが出来て売り上げが半減したそうだ。コンビニの挟み撃ちだ。9日に投稿した記事「故郷が消滅の危機」で書いたM商店が店じまいした跡に出来たコンビニだ。この辺の人達は皆母をよく知っていて、私が行くと母の容体を聞かれ長話になる。

 M商店もお酒やタバコを売っていたがこの酒店と共存してきた。だが、コンビニは破壊力抜群で地元の既存商店にとって痛手だったようだ。タバコの売り上げが激減し、店の売上だけではやっていけなくなったという。おばちゃんによると大型のガラス戸の冷蔵庫のリース代と電気料金の支払いだけでも大変だという。しかし、彼女の口振りは恨みがましさが一切なく諦めがにじみ出ていた。多分、閉店は時間の問題だろう。

 実家に戻ってから1日おきに降圧剤を服用するようにした。田舎に行く前にかかりつけ医に3か月分の降圧剤を処方してもらった。薬剤師に血圧のグラフを見せて新薬は効き目が強く下がり過ぎるかもというと、血圧の推移を見て服用する頻度を調整してもいいと言われた。1日おきにしても順調で、今朝がたの血圧も119/79だった。1か月近く経過して降圧剤の調整はうまく行ってるし、膝痛以外は体調も悪くない様に感じる。農作業をたまにやる程度で、バドミントンはやってない。ハードな運動をしないのがいいのかも。

 ネットワーク・カメラを居間からサンルームに移設した。元々は母の血糖値を監視するために居間に取り付けたが、私が東京にいる時に脳梗塞になった母をヘルパーさんと連携してタイムリーに対応でき目的以上の効果があった。母を施設に入れてから後はカメラで実家の庭を見たかったが、防滴仕様じゃないので屋外には出せなかった。先週サンルーム内にカメラを取り付け、窓越しに玄関口や庭の東屋などを監視できるようになった。

 市役所から農地貸借関係が満期になるので継続するなら地権者(私)と耕作者揃って農林水産課に来て手続きするよう通知が来た。昨日、耕作者のKさんの車で市役所内に行き手続きをした。今回は双方の便を考えて1年から6年契約にした。事務所はプレハブの仮住まいで現在新築中の第2庁舎に移るという。財政難なのによくそんな金があるなと、笑いながら嫌味を言うと若い担当は素直に恐縮した。帰りは10kmの道を散歩を兼ねて歩いて帰ることにした。

 市役所のある本町は城下町で一番の繁華街だったが、郊外に駐車場を備えた新興商店街が出来て寂れた。その大通りの1/3位の建物が取り壊されていた。やっとリニュウアルするのかと思いきや、その先にある橋を架けかえ接続する道を広げる為らしい。3.11と南海地震の予測に対応した公共工事の一環だろう。耐用年数を越えた橋を新耐震基準で作り直し、合わせて本町界隈のリニュウアルをやるようだ。これで昔の賑わいが復活するといいのだが、Kさんは否定的だった。

 「キャー、コワレル」と叫び声に続き激しい「横揺れ」が来た、と思ったら目が覚めた。ベッドの毛布をけっ飛ばして半分ずり落ちそうになった。昨夜、南海大地震のシミュレーション結果を報じるニュースを検索して悪い夢を見たからか。何だか聞き覚えのある叫び声だったのは月曜日に母を見舞った時会った知人の声だったかもしれない。凄い声だったはずだが部屋は静寂、置時計の秒針の音だけだった。次に目が覚めた時は平和な朝だった。■

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西海岸の偽寅さん(追加)

2014-05-12 22:19:24 | 日記・エッセイ・コラム

 1週間前に私の助平でドジな体験談を紹介した。突然自虐的な暴露をした訳ではない。私の恥ずかしい部分も記録しておいたら、いつか子供達が読んで私のことを知って貰えると思ったからだ。寅さんとの決定的な違いは、私は結婚して3人の子持ちだということ。その癖スケベで女好きオヤジで、どうにもならないのにアプローチしいざとなると腰砕けになってフラれる。前回の記事を投稿した後、その数年前にもう一つ同じような経験があったことを思い出した。何しろ20年以上前のことなので記憶に残っている断片をそれらしく筋道の通るように繫げて紹介したい。

 それは90年代初め私が勤める会社で、ハイテック商品に使う部品を技術的に認定する部門の責任者になった時のこと。多分、その頃日本で一番購買額が大きい部門の技術責任者だったと思う。お蔭で色々と経験させて貰った。半導体から光ディスク・電源・バッテリーや機構部品まで幅広くカバーし取引先とのお付き合いは大変だった。その中に、工業デザイン(ID)も含まれていた。

 ある時、ハイテック機器のイメージを一新するため世界的なデザイン会社に意匠設計を依頼する方針が決まった。サンフランシスコに関係者一同が集結して1週間かけてデザイン・コンセプトを議論して作ることになり、本社のデザイナーや事業部門の機構設計技師と一緒に私も参加することになった。私はエレクトロニクス技術者上がりのど素人だが、開発費を支払う部門責任者の立場で参加した。どうせ分からない素人という立場で、言いたい放題の気楽な出張だった。

 その時、現地のID会社との間に立って通訳をしてくれたのが”L”だった。確か彼女はスタンフォード大出身のID専門家で、日本語と英語の専門用語が飛び交う会話を上手く取り持ってくれ、米人と日本人参加者の両方から信頼され人気があった。私より10cm以上背が高いイタリア系の美人で話をするときやたら手を振るので、いかにもイタリアン・スタイルだと皆にからかわれていた。

 合宿は順調に進み最後の夜全員揃って食事をした。仕事が終わり小高い丘の上の事務所を出て皆が三三五五うち連れて緩やかな坂を下り港(有名なフィッシャーマンズワーフ)まで歩いた。私はデザイン会社の社長と一緒だった。彼は会議を仕切り方向付けし、私は何もしなかった。思いつき発言を連発して皆を笑わせ、良くて潤滑油になっただけだった。彼は私を嫌ってはいなかったと思う。単に私が財布の紐を握っているというだけだったかもしれないが。港でクルーザーみたいな小さな船に乗り対岸のサウサリートの洒落たレストランでディナーを頂いた。

 だが、実は私は何を食べたか、何を話したか、殆ど記憶してない。記憶は港に行く途中社長と交わした会話の後不鮮明だ。彼は「”L”がお前に子供が何人いるか聞いただろう?」と聞いたので、「うん、3人いる」と答えた。彼は「質問の意味は、お前が結婚しているかという意味だ、Lはお前に惚れてるよ」と言ったような記憶がある。それまでリラックスして快活だった私は急に固まって動きがぎこちなくなったような気がする。それ以降の記憶が曖昧だ。

 それまで彼女は感じ良いとは思っていたが、ちんけな私等には高嶺の花だと思いそれ以上特に意識することもなく自然に仕事の話をしていた。その前の昼食後サンフランシスコの街並みが見える屋上に上がり皆で記念写真を撮った時、彼女は私だけと別に写真を撮りたいと言ったが私は何も感じなかった。後ろに手を回すと凄く柔らかく指がめり込む感触で、見かけより腰の肉付きがいいという印象だけが残った。日本にいた時に二三度口をきいたことがあるだけで何もなかった。

 私の推測ではサンフランシスコの合宿で自由奔放に発言する私を見て、この自由なオジサンは彼女が知っているステレオタイプの日本人じゃない、と予想外の展開が新鮮で彼女の気が触れたのじゃないかと思う。理由は何にしろ、社長の話を聞いてからの私は彼女に普通に接することが出来なくなった。全く情けない。しかもその時点ではもう何も無くなったというのに。彼女は私が結婚していると分かって、それでもう十分だったはずだ。帰国してからも彼女に会うと、私は無駄にギクシャクをしていた。その年の暮れカードをくれた後互いに会う機会もなく音信不通になった。

 それから数年後に私がシアトルで仕事をしている時、当時合宿に参加したデザイナーが訪ねてきてくれたことがある。その後正式取引が決まったデザイン会社と共同作業をするためサンフランシスコにいるという。彼によると”L”は金持ちと結婚してサンフランシスコの豪邸にいるという。私は彼女に相応しいと、無表情で頷いたと思う。彼女のことは社長しか知らないはずだ。彼は大した用もなくただ懐かしがって訪ねてくれたのか、何故彼女の消息を教えたのか未だに分からない。社長がバラしたのかもしれない。■

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中国経済が世界一になる現実

2014-05-11 21:32:56 | 国際・政治

 中国経済が世界一に

 中国経済が今年中に米国を抜いて世界一になる。数年前までは私が生きている間にこの逆転は起こらないと思っていたが、4/30にファイナンシャルタイムズ(FT)が購買力平価換算で中国の国内総生産(GDP)が米国を抜いて世界最大の経済大国になると報じた。今月3日には世界銀行が正式に中国が世界最大の経済規模になると発表した。

 中国が世界最大の経済大国になるのは善悪の問題ではないが、私は日本にとっても世界にとっても決して良い方向には向かわない可能性が高まったと考える。裏返すと米国の相対的影響力の低下が引き起こした「Gゼロ後の世界」は、中露を初めとする新興国が普遍的なフィロソフィーに基づかない力を背景にしたルールにかき回される世界になる懸念が高まった。世界は中国経済が世界一になる現実とは何かもっと真剣に考えなければならないと私は考える。

 先ず、私が理解する「中国とは何か」から始める。
・共産党一党独裁の維持が総てに優先する
・その為に高度成長(当面成長率7.5%)を続け雇用確保し国民の支持を得る
・高度成長を続ける為には最優先で資源確保する
・世界銀行やIMF等で経済世界一に相応しい扱いを受けていない
・一方で目標達成を短期志向だけでなく長期的に考える民族
・従って(経済)状況に応じた現実的な判断を下すことが出来る

 続いて、中国の判断に影響を与える外部環境の変化がある。
・米国の経済(リーマンショック)・政治(議会のネジレ)・戦争疲れなどで相対的影響力の低下
・新たな状況に対応できないオバマ大統領の内外政策の失敗
・長引く欧州危機により欧州が世界の中軸から周辺国へ
・欧米がシリア・ウクライナ危機に対処できず信用失墜、ロシアの狙いに嵌まる
・欧米は経済優先で軍事不介入、中国経済はロシアの数倍も魅力的

 力と金を背景にした世界が来る

 以上を総合すると、中国経済及び軍事力はこれからも急速に伸長するだろう。山谷があっても国力が米国に近づいていくのは間違いなく、その過程で色々な摩擦が生じるGゼロ状態が生じるだろう。かつての米国のみ超大国(G1)は自由民主主義を建前にした時代と比べ、中露などが影響力を行使するGゼロは「力と金を背景にした世界」に後退したように私は感じる。

 ウクライナ危機で制裁を求める米国を「ゴリ押し」と評した朝日新聞の見識に私は組しない。G1時代の米国は世間知らずみたいに建前を言い募ったが、建前を無くした軍事強国が横行する世界は誰も望まない、そんな世界を子孫に残したくない。私は米国の世間知らず(一方で自分勝手だとしても)こそが、世界大戦後の日本を含め世界の多くの国を民主主義に導いたと信じる。

 中国内外の環境から最近の南シナ海における中国の挑発は、米国の軍事不介入と経済制裁が中途半端を読み切った上で、自国の軍事力を前面に押し出して身勝手な国益を押し出しても大丈夫だと判断したものである。その判断は正しかった。シリア・ウクライナ対応に米議会ネジレと米国外交が機能不全に陥った教材は山ほどある。情勢は更に悪くなるかもしれない。

 こんな自虐的な予感を共有する人達は多くない。私が見た限り中国経済が世界最強になりそうだ、その時の世界はどうなるか論評する日本メディアは見たことがない。わずかに日本経済新聞がファイナンシャルタイムズの記事を紹介していた。その記事では依然として中国の一人当たりのGDPは世界最低クラスであり、企業の本社数や研究機関とか教育の質などを指摘している。つまり、図体は大きくなっても世界一に値しない、リーダーとしての品に欠ける、と言いたいのだろう。

 世界の知恵と希望

 だが、それより中国政府がこれから何をするか、何を(貢献)するのか、世界一に相応しい責任をどう果たすのか、世界はどう対応すべきか、と私は言いたい。私の見る所、世界は急成長する中国経済のおこぼれが欲しい。日米欧は巨大な中国市場の恩恵を受けており、最悪ケースは世界は金に目が眩み中国のやりたい放題を黙認するシナリオだ。ウクライナ危機のロシアを抑止できなかった。というのがいつも楽観的な私が悲観的になる予測だ。金の力は強い、金の為には妥協もある。それは悪いことではない、軍事衝突するほど馬鹿じゃないとも言える。

 だが、希望は他でもない中国内にあると私は考える。独裁政権が資本主義の活用して大成功したが、この国家資本主義はいつか機能しなくなるというブレマー氏の予測が正しいと私は考える。中国政府はインターネットの情報管制に成功したが、5億の中流階級が7億に増えた頃には成長が止まり抑えきれなくなると予測する。その時中国政府は考えを改めるか、さもなければ倒されているだろう。それが歴史の教訓というのが最終的に楽観的になりたい私の予測だ。■

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