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思いやりのない天邪鬼男の考え(2)

2024-09-03 15:21:59 | 社会・経済
福島原発の処理水を理由に、中国から水産物の輸入禁止を受けた。地元漁連の反対にもかかわらず海洋放出が実施されたが、海水や魚のトリチウム濃度に異常は見られてないという。漁連が恐れた風評被害もないというが、依然として中国の輸入禁止は続いている。例によって思いやりのない天邪鬼の私に同情はない。

私の考えは根拠があろうとなかろうと中国はそんな理不尽なことをやる国だ、福島県漁連は海産物の中国輸出のリスクを分かって判断したはずと思った。言い換えると同情する気持ちに計算済みだった。今迄にオーストラリアのワインとかフィリピンのバナナを政治的な理由で輸入禁止した例はいくつもある。もう少し頭を使って仕事をすべきだったというより、分かっててやったと思う。

経営が悪化するような量の輸出を中国にすれば、何時か中国に都合の良いタイミングで輸入禁止を駆け引き道具になる。それが中国という国だ。被害が大きかったのは北海道産の貝の輸出だったが、彼等のクレームは何故かあまり聞かれない。海産物に限らずそういう例は沢山あるはずだが、この手のリスクをマスコミが報じないのも不思議だ。中国に対する遠慮があるようだ。

しかも、中国は相手を見てこの手を使う。米国に対してはこのようなアコギな手は使わない。もっと大きい仕返しが返ってくるからだ。一方、日本にはこの手を使っても大丈夫だと考えている。日本はそういう国ではないし、武力行使の恐れもない、米国もそこまで踏み込んで支援しないと。

日本にも中国が欲しい先端技術はあるが、海産物と引き換えに取引きするようなバカなマネはしない。一方で、対応策として海産物の輸出先を広げて中国の脅しの力を薄める効果が出て来たとのニュースも聞く。中国は輸出先を多様化できる機会を与えてくれたとも言える。■

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