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介護録09秋(4)-敗北感

2009-10-24 18:03:23 | 健康・病気

昨日夕方、主治医にこれまでの治療状況を聞いた。脳梗塞は悪化してない。又、併発した肺炎も良くなったという。白血球数(WBC)が入院時には14700あったが、月曜日には4400まで減少し、一方炎症時に表れるCRPが8.5から0.59に収まり、抗生物質の投与とチューブからの酸素吸入も止めたという。ところが、新たな問題がわかった。

二つのレントゲン写真を比較して、入院時と比べて心臓が大きくなっていると説明を受けた。心不全の疑いがあるという。心不全には体内の過剰な水分が良くなく、利尿剤を使って水分を減らしているという。44.7kgまで一時増えた体重が、42.7kgまでになったがまだ減らしたいという。

市立病院には心臓の専門医がいないので、来週検査して心不全の疑いが強まれば、市内の別の病院に出向き専門医の診察を依頼し、治療の妥当性を確認する予定という。母の病状が落ち着きリハビリを開始したので楽観的になっていたのに、どうも雲行きが怪しくなってきた。

その後、治療・リハビリから介護に向かってどういう道筋を辿るか先生の助言をきいた。私は最終的にどんな介護の形になるかを予想して、そこから逆算してリハビリの場所も決めたいと思っていたが、事はそれ程簡単ではなかった。

一つにはどんな施設も満杯で、受け入れられる迄に申し込み後平均2ヶ月はかかる。となれば、現在の治療の見通しに関わらず今から申し込みせよと言われた。密かに期待していた自宅介護は論外らしい。母の症状は24時間誰かが同居して監視しなければいけないと助言された。

脳梗塞や心不全になった大元の原因は、高血糖で血管がぼろぼろになった為と指摘された。今までの自宅介護で血糖値をきちんと管理できなかったということだ。言い換えると、ケアマネージャやヘルパーさんと連携してやってきた母の血糖値管理が失敗した。

唯一の楽しみだから母の好きなように食べさせたらどうかという声もあった。私は厳しい選択をした積りだったが、上手く行かなかった。主治医の指摘は明らかで、母の血糖値管理に失敗したという、敗北感で一杯だ。愛着のある家にもう住めないまま、母は人生の最後の何年かを過ごすことになってしまった。■

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