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ロシア軍のウクライナ侵攻に思う

2022-02-24 20:29:35 | 国際・政治
午前中にロシア軍がウクライナを攻撃開始したとニュース速報が入った時は「まさか」と思った。その後、昼食をはさんで日米英のニュース専門チャンネルにかじりついた。2月に入りバイデン米大統領がロシアの軍事侵攻を警告する発言を連日繰り返し始めた時は騒ぎ過ぎだと思った。

だが、今日に至ってバイデン大統領の警告は極めて正しかったと思い知らされた。ゼレンスキー大統領が騒ぎ過ぎだ、慌てるなと国民を落ち着かせる発言をしたのは何だったのか。言い換えると、米国の情報収集能力の凄さを見せつけたことになる。

一方、米国(英も含む)の連日の警告に比べるとEU諸国には危機感が足りない(温度差と報じられていたが)と感じていた。想像では米国はEUと情報をシェアしてなかった。暫らく経って独仏首脳が外交交渉に動き出したが、ロシアは全く相手にしなかったようだ。

ロシアの決断(というよりプーチン大統領の決断)は軍事侵攻に踏み切っても、「米軍もNATOも動かないと読み切っていた」からだと思う。経済的な制裁措置は中長期的にはロシアに打撃を与えるだろうが、短期的には乗り切れると判断したからに違いない。

NATOは元々やる気が無い上に、バイデン大統領が軍事制裁をしないと明言したのが大きかった。私はわざわざ手の内を明かすことはなかったと思う。今迄報じられた経済制裁ではプーチンのプラン通りだ。NATOはウクライナを見殺しにするのか、自分のことと思う想像力に欠けていた。

プーチンに乗り切れないと思わせる制裁として私は素人アイデアを提案する。それは、下記のようなロシアもしくはロシア国民に痛みを感じさせることだと信じる。

(1)ウクライナ軍が地上戦でロシア軍と戦い、ゲリラ戦に持ち込み持久戦に持ち込む。イスラムに出来たのなら、頭のいいウクライナ人なら出来るかも。
(2)米軍とNATOの支援を受け対戦車砲やミサイルをロシア領に打ち込み、ロシア国民に戦争の怖さを教えプーチンの判断に疑いを持たせる。
(3)プーチンのやり方に倣って、ロシア領の他の地域に反乱を起こしロシア軍を二方面に分断させる。出来ればシベリアから東部方面にロシアの軍事力を割かせる(どこか思いつかない)。

第2次世界大戦直後に生まれた後期高齢者直前の私の経験では、日本が敗戦を認めた直後に不可侵条約を破って旧ソ連軍が樺太や北方4島に侵攻し今日に至っている。その後ハンガリー動乱やチェコなどの民主化に介入した歴史を見て来た。最近もグルジアやクリミア半島の政変を我が物にした。参考までに米国で働いた時の上司はハンガリー動乱で亡命し米国で教育を受けた子だった。

ロシアはそんな国だという思いがある。一方で、国の性向というよりプーチンという人間が起こした動乱かも知れない。今迄に政敵やマスコミ人を亡き者にしてしまう恐ろしさを何度も見聞きして来たが、大国ロシアとなると欧米は弱腰になり見過ごしてきた。今回もそうなってしまうのか。

だが、今回そんな形で終わらせてはならない。報じられているようにもう一つの焦点は中国だ。今回の戦争(もう戦争になった)を欧米は甘い対応で済ませて良いのか、どこかで踏みとどまらないと民主主義はズルズルと後退して行く。次は台湾がどうなるか、徐々に日本に迫ってくる。■
コメント
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