かぶれの世界(新)

写真付きで日記や趣味を書くならgooブログ

甦るメモリー効果

2012-02-04 16:55:43 | うんちく・小ネタ

携帯電話のバッテリーが最近直ぐ無くなるようになった。3日も経たないうちにバッテリー残量が1本バー表示に変わった。寿命はバッテリー・チャージ回数300回位のはず。購入して2年余り、平均5日に一度チャージしたとすると、まだ総チャージ回数は150回程度のはずだから、ちょっとヘタリ方が早過ぎないか納得いかないと思った。

そんな時良くしたもので、先月電話会社からメールがあり新しいバッテリーを無料で貰った。それ以来古いバッテリーと併用している。バッテリーが2つになって便利になったのは、残量表示が赤くなり容量が減っても(ローバッテリー)、完全に無くなったと警告メッセージが出るまで使い切ることが出来るようになったことだ。代わりのバッテリーを持って出かければ不安がない。

そういうことで、古いバッテリーを入れ替えて3日目に出た赤い1本バーの残量表示を無視して使い続けると、完全にチャージが無くなり使えなくなるまでに5日間も使えた。私はバッテリー容量を使い切らないで充電を繰り返すとバッテリーが早めに死んだ振りをする、専門用語で言うと「メモリー効果」だと思った。

かつてエンジニアだった頃の知識を思い出して考えると、バッテリー残量検出は単純にバッテリーの出力電圧(Vlow)が低下したことを検知して警告を出し、更に一定電圧(Vo)に下がると完全無くなったとメッセージを出す仕組のようだ。バッテリーを長い間使ってヘタルとVlowが早く低下するが、実際には残量がかなりあってVoには中々到達しないということのようだ。

バッテリーの表示を見ると、リチウム・イオン(Li-ion)方式だった。インターネットで調べると、L-ion方式にメモリー効果は出ないとされていた。これ以上は専門家ではないので分らないが、この現象はメモリー効果と非常に良く似ている。というか、そのもののように感じる。

ウィキペディアによれば、「十分に放電し切らないうちに、継ぎ足し充電することを繰り返すと、十分に放電していないのに放電電圧が顕著に低下する現象が起き、結果として容量が減少したように見えるという劣化現象である。しかし、これは単に電圧が低下するだけであり、容量の減少は見かけの現象で、電圧が低下しても放電させ続ければトータルでは容量はさほど減少していない」とある。

バッテリーの特性は化学変化であり、コンピューターの様に1,0で判断するものではない、と昔専門家に聞いた。80-90年頃はノートパソコンのバッテリーは2時間くらいしか持たないので、メモリー効果による容量低下は利用者にとって重大問題で、技術者達はバッテリー時間を長くする為に苦心していた。

だが、携帯電話の容量低下はそれ程問題になってないとすれば、この現象はどうでも良いマイナーな問題と思われているのだろうか。バッテリーも使い捨て程度の扱いになったのか。バッテリーを最低2つ用意し、フルに放電を繰り返して充電回数を極力減らして使うと便利で経済的だとお勧めする。■ 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする