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大阪ダブル選結果のメッセージ

2011-11-28 20:49:46 | 国際・政治

大阪市長、大阪府知事のダブル選は大阪都構想を掲げた橋下・松井氏率いる大阪維新の会の圧勝に終った。この選挙結果は何を意味するか、マスコミとは違う私流の見方を紹介したい。ファイナンシャルタイムズ(FT)はポピュリズムの勝利と言う。私は直感的に大阪都構想より現状を「変えたい」という若者がキーワードであると考える。

端的に言うと大阪ダブル選は若者の反乱であり、若者の勝利だった。出口調査の結果は圧倒的に多い無党派層の6割以上、民主・自民支持者も約半数が維新の会に投票した。市長選と知事選の投票率が夫々約61%と53%という記録的な高投票率であったと報じられている。

選挙期間中は民主・自民党から共産党まで既成政党に包囲され、週刊誌ほど醜悪でなくともマスコミも橋下氏の「独裁」的な政治スタイルを殊更指摘したように感じた。テレビには喧嘩しないで仲良くやって欲しいとか、急な変化を嫌う声が良く聞かれたが少数派の意見だった。報道を見る限り若者がインタビューに答える姿が少なかった印象がある。そこに私は無意識の偏向を感じた。

手元に詳細データは無いので憶測になるが、投票率の増加分の殆どは無党派層の若者で、彼らの票が維新の会を圧勝に導いたと推測する。週刊誌を始めとする組織的なネガティブ・キャンペーン等で直前の情勢は拮抗していると言う声が聞かれた。従来の投票率ならその通りだったろう。しかし、今回はその上に若者の票が加わって決定的な役割を果たした。

このような傾向は、米国大統領選・小泉郵政民営化解散・長野県知事選の結果を決めたと「青年よ、政治を目指せ」(2009/04/15)で指摘した。拮抗する情勢を普段政治に期待しない若者が大挙して投票所に行き、彼らの票が選挙結果に決定的な影響を与える構図である。http://blog.goo.ne.jp/ikedaathome/d/20090415 

先日、家族の間で昨今の若者論をメールで論じる機会があった。その中で私は少子高齢化と若者の低投票率で政治的影響力がないため、政治やマスコミは高齢者に向かい(例えば福祉ポピュリズム)構造的に若者の為の政策が軽んじられている。しかし、上記の例のように若者が立ち上がって投票所に向かえば状況は変化すると言った。大阪維新の会はより若者を向いた政治になるのは間違いないと私は思う。

大阪の若者世代が自分たちの持っている力に気が付いたかどうか分からない。今回の選挙結果はその気になりさえすれば、若者にも政治的な力があることを示した。オバマのように国中の若者を立ち上がらせれば(現在彼は若者の支持を失い苦戦)、日本の政治も変えられるというのがメッセージである。その為には継続して選挙で意思表示をする必要があるのだが。

一夜明けてテレビが紹介する大阪市民の声の中で、若者に限らず「目的語抜き」の「変えてくれ」という声が多かった。もしかしたら何かわかってないのかもしれない。別のテレビニュースは「大阪再生」といい、今の大阪の何かを「守ってもどうにもならない」、夫々に違うものだとしても何かを「変えたい」願望の表れを感じた。■

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