大10同好会

普通の高齢者の生活と情報

霜月(土井)

2007年11月02日 19時06分24秒 | Weblog

   霜月や雲もかからぬ昼の富士   正岡子規

霜降り月の略されたものといわれる陰暦十一月の別称です。
十月が「体育の日」に代表されるように、プロ野球、プロゴルフその他多くのスポーツ分野でメインイベントが組まれています。
対して十一月の象徴は「文化の日」でしょう。文化勲章をはじめ、各界の功労者の褒章が広く行われます。まさに文化の分野でのクライマックス月です。
自然界では何と言っても紅葉の季節で、景勝地は「紅葉狩り」の人達で賑わいます。
特に京都の人出は凄まじく、既に旅館もホテルも予約で満杯です。
(数年前私は京都の宿が取れず、滋賀県の三井寺の対岸辺りの小さな温泉宿に泊り、朝早くタクシーと電車を乗り継いで京都に出て、神護寺や大覚寺等を巡ったことがあります)
そして駅から吐き出される人の群れは、蟻が蟻穴を出るが如き有様です。
やがて落ち葉の季節となり、時雨も肌寒く感じるようになり、特にこの時季の時雨を「初時雨」と称し冬の季語となっています。
食べ物では柿、りんご、みかん、まぐろ、いわし、さば、蛤、牡蠣、白菜、大根、里芋等が旬となります。
今ではあらゆる食べ物が年がら年中店頭に並んでいて、旬の感覚がなくなってしまいましたが、我々の子供の頃には今よりははるかに季節感があったような気がします。